オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

日本の誇るカウンターテナー藤木大地~クリスマスコンサート in みなとみらいホール

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※12月21日夜のみなとみらい

 

横浜みなとみらいホールで「クリスマス・パイプオルガンコンサート」。

 

  みなとみらいホールは、新たなウォーターフロント街づくりの一環で、「海の見えるコンサートホール」として1990年代に建設されたもの。その後全面改装を経て今年の秋にリニューアルオープン、改装後初めて迎えるクリスマス!……となれば、主役は当然みなとみらいホールの「顔」、舞台正面に設置されているパイプオルガン、名付けてルーシー😊アメリカのC. B. フィスク社製で、マホガニー製のケースには、横浜にちなんだカモメの彫刻が。横浜らしい明るい音色で、「光」を意味するラテン語“lux”から"ルーシー"と名付けられたのも納得です。


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横浜みなとみらいホールの「顔」、パイプオルガンのルーシー。

 

プログラムは、グノーの「アヴェ・マリア」、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」、フォーレの「レクイエム」等々、馴染みの深い曲ばかり😊ルーシーを奏でるのは、ホールオルガニストに就任された近藤岳さん。そしてそしてなんと!後半は日本の誇るカウンターテナー、藤木大地さんが特別ゲストとして登場~~🎉✨😆✨🎊(藤木さんはみなとみらいホールのプロデューサーでもあります)


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よりパイプオルガンの多彩な音色が楽しめる曲を……との近藤さんのお考えで、当日ラストがヴィエルヌの「オルガン交響曲第1番」から、同じヴィエルヌの「ウェストミンスターの鐘」に変更になりました。

 

ヲタク、1990年代にベルギーに住んでいた頃、当時人気だったスラヴァっていうロシア出身(後にイスラエル国籍を取得)のカウンターテナーにハマっていたことがありまして。若い頃は、ああいう、セクシーで絡みつくような歌声が好きだったのね😅彼が歌うと、宗教音楽に聴こえないのよ。……でも最近は、スラヴァはちとヘヴィすぎて(笑)年を取るにつれ、油ものが苦手になるのと一緒かな。

 

  それに比べると藤木さんの歌声、清く美しく、ルーシーの音色にぴったり😊カウンターテナーというより、ボーイソプラノの少年がそのまま声変わりせずに大人になった感。フォーレの「レクイエム ピエ・イエズ」は、※ボーイズ・エア・クワイアが歌うレクイエムばかりを集めたアルバム「少年のレクイエム」の中に収められたものが一番好きなんだけど、藤木さんの歌声、その時の感動を思い出したわ……。

※ボーイズ・エアー・クワイアはセント・ポール大聖堂聖歌隊をはじめとする、世界で最も高い評価を受けている英国聖歌隊のトップ・ソリストを集め、1996年10月にロンドンで結成された少年合唱団。

 

ルーシーと藤木さんの奏でる天上の音楽に、浮き世の憂さも忘れて癒された一夜。