オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・コンサート鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログです。

X'mas~お正月に見たい!ハッピーなロマコメ3選~『ハッピーニューイヤー』『ノエルの日記』『フォーリング・フォー・クリスマス』

 もうすぐ楽しいクリスマス🎵🎄🎅🎁✨

続いて楽しいお正月~🎍

 

 しかし上がる気分とは裏腹に、ここ数日は強烈な寒波が日本列島を覆い、凍えそうに寒いが続いています。景気も悪くてお財布の中身も寒い😅……そこで今日は、観るだけでほっこり温かくなり、ハッピーな気分になる作品をご紹介しましょう。X'masとHappy New year今年公開 & 配信開始の新作から選んでみました😊

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★ハッピーニューイヤー(現在、全国の映画館で公開中)

桜木町駅前のシネコン、「ブルグ13」で『ハッピーニューイヤー』鑑賞。ホテル「エムロス」は、クリスマスから新年にかけての繁忙期でてんやわんや。そこに集う男女14人。大企業との合併を控えた御曹司のイケメンCEO、認知症の母を抱え、客室係をしながらミュージカル女優を目指す女性、就職も恋愛も上手くいかず人生最後の思い出にホテルで散財しようとするフリーター、15年も思い続けた相手から、他の女性と結婚すると告げられてしまったホテルマネージャー……etc.まんま、韓国版『ラブ・アクチュアリー』ですが、こっちのほうが登場人物は2倍くらいいるよね(笑)まあしかし、よくもまあこんなに上手くストーリーを繋げて、ラストの大団円に持ち込めるもんだと、改めて韓国のエンタメ力に脱帽でございます!

 

  クリスマスって欧米では宗教的な意義のある日。make a wish(願をかけて)家族の絆を深め、クリスマスの奇跡を待ちます。一方、日本や韓国でのクリスマスって、どちらかといえば恋人同士のロマンチックなイベントっぽい。神社に詣でて願をかけたり、家族親族集まって絆を深めるのは、新年の元旦ですよね。この映画も、クリスマス前後の様々な出来事やイベントを経て、新年になってめでたく大願成就する、収まるところに収まる……というエピソードが多かった。なんだろう、日本と韓国、国同士いろいろあるけど、やっぱり同じアジア人同士、文化・風俗・習慣においては共通点が沢山あるんだよなぁ……と、改めて感じましたことよ😉


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★ノエルの日記(Netflix)

 当代一のベストセラー作家、ジェイコブ・ターナーこと、ジェイク(ジャスティン・ハートリー)。才能があって、ハンサムで、お金持ちなのに、なぜかステディな相手もなく、どこか他人と一線を引いているふう。そんなある日、母親が亡くなったという知らせが、弁護士からジェイクのところに入ります。え?実母が亡くなってお葬式も済んだのに連絡なし?そんなに疎遠だったの?一人息子みたいなのに。……なんだかかなりのワケありみたいね😅遺産整理に入った母の家は、高価なスタンウェイのピアノにも雑多な物が積み上がり、もはやゴミ屋敷状態。毎日片付けに追われる彼のところに、1人の客人が訪れます。レイチェルと名乗る若い女性(バレット・ドス)は、ジェイクが幼い頃住み込みで面倒を見てくれていたノエルという少女の娘だというのです。レイチェルは生まれてすぐ養女に出され、それ以来音信不通となった母に、会って確かめたいことがある……と。ノエルの行方の唯一の手がかりを握っているのは、30年以上も前に家を出ていったきりのジェイクの父親。レイチェルの真剣さに心打たれたジェイクは、これまた疎遠だった……というより、ある事件をきっかけに恨みさえ抱いていた父親を訪ねる決心をしますが……。

 

  二人はかなり年の差がある設定っぽいけど(アンジェリカは大学を出たばかり?)、彼女はとてもクレバーで、ジェイクの生育環境やトラウマが、彼を恋愛に対して臆病にさせていることに気づきます。そしてそれは、自分自身にも共通しているということも……。ジェイクが、うんと年下の彼女にそれをズバリ指摘されても素直に受け入れ、かえって彼女に牽かれていくプロセスがとても素敵♥️真のジェンダーレスぢゃん!……いざ父親に会う時になると尻込みするジェイクに、レイチェルが「今逃げたら、お父さんと同じになっちゃう。あなたはあなたの家族で初めての、「逃げない人」になるの!」って励ますシーンは胸アツ。そうだよね、逃げないで、真摯に、誠実に、正面から立ち向かう。そうすれば必ず道は開ける。それがきっと、「クリスマスの奇跡」なんだね。

 

  謎解きあり、ロマコメあり、人間ドラマあり、ロードムービーの要素もあり。ベストセラー小説が原作だけあって、ストーリー展開が緻密で破綻がない。そして何より、白銀の雪に包まれたアメリカ中西部の自然に心が洗われます😊

 


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★フォーリング・フォー・クリスマス(Netflix)

 あのお騒がせセレブ、リンジー・ローハンが、久しぶりに主演を務めた映画。ご存知、歌手としても女優としても(誰でも知ってる『フォーチュンクッキー』)一世を風靡したリンジーも、早や36歳。しかしその後はティーンアイドルあるあるでスキャンダル連発、一時はすっかり「過去の人」になってしまった感のあった彼女ですが、さて、今回の作品をきっかけに返り咲きなるか……!?と言ったところ。

 

  ホテル王の一人娘シェラ(リンジー)は、生まれてこのかた大勢の使用人にかしずかれてワガママ放題。しかし最近あまりにもヒマなので、父親にお飾りの役職を用意してもらおうと考えています。クリスマスも近いそんなある日、フィアンセと一緒にスキーに出かけた彼女は木に激突、近くで小さなホテルを経営しているジェイク(コード・オーバーストリート)に助けられますが、目覚めた彼女は、名前はもちろんのこと、一切の記憶を失っていました……!

 

  シェラのノー天気なワガママぶりがさもありなん……って感じで(笑)記憶を失ってジェイクのホテルにお世話になることになった彼女、洗濯機を使おうとしてそこらじゅう水浸しにしたり、料理をすれば火事になりそうだし。でもそれを演じるのがリンジーだからリアルで、くすぐったい笑いを誘うんですよね。……一方で、身の回りのこともできない自分に自己嫌悪、落ち込む場面や、何か自分も人に役立つことはできないかと考える場面は、きっとワガママ娘の時代にも、シェラは心の底ではそんな願いを持っていたんだなぁ……とさりげなくこちらに思わせて、ホロリとさせる。ドル箱女優リンジー・ローハン、いまだ健在というところ。

 

  これをきっかけに、彼女の演技もっと見てみたいなぁ。人生いろいろ体験して、酸いも甘いも噛み分けて、今だからこそできる役柄がきっと、もっとあるはずだから😊