見ているだけで元気になったり、知らなかったことが学べたり、生きる勇気が貰えたり……。今年も私たちに、数々の素敵な贈り物をしてくれた映画たち。そんな映画の中から、10プラス1の映画を選んでみました。先日UPしました前編に引き続き、今日は後編でございます😊
(監督 / スティーヴン・スピルバーグ)
何故今になって「ウェスト・サイド・ストーリー」!?って声もチラホラ出ていたこの映画。……もしかすると、映画そのものの完成度という点では、ロバート・ワイズ版が勝っていたかもしれない(小声)……でもいいの❗
ヲタク的には、ジェッツのリーダー、リフ役を演じたマイク・ファイストという稀有な俳優を知るチャンスをくれただけで、 史上最高の名作映画になったわ(笑)
天真爛漫、オールアメリカンなワイズ版のリフ(ラス・タンブリン)から一転、貧困の中親からニグレクトされ、社会からつま弾きにされ、暴力でしか自分の存在を誇示できないニューヨークの不良少年の苛立ちと絶望を全身全霊で表現したマイク。彼を見るために映画館に足繁く通ったヲタクですが、その度にリフの、死んでからもなお誰にも省みられない切なさに涙が止まりませんでした😢この時の演技で、彼は英国アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされました。
スピルバーグだけでなく、他の監督からもその演技力を認められたようで、これからルカ・グァダニーノ監督の『チャレンジャーズ Challengers』(ゼンデイヤ、ジョシュ・オコナーと共演)、ジェフ・ニコルズ監督の『ライダーズ The Bikeriders』(トム・ハーディ、オースティン・バトラーと共演)と、話題作への出演が続きます❗
★『エルヴィス』(監督/ バズ・ラーマン)
これもハマりましたよねぇ……。今年の夏は『エルヴィス』一色、って感じだった(笑)
役をオファーされてから約3年、ボイトレ、ダンス、膨大な関連資料を読み込む……等々エルヴィス漬けの日々。おまけにコロナ禍で撮影が中断された間も撮影地のオーストラリアに残って、「エルヴィスであり続けよう」としたオースティン・バトラー。心身共にボロボロ、撮影終了の翌日に緊急入院したり、8年間真剣交際だったヴァネッサ・ハジェンズとも長期間離れ離れになって破局……と、その代償も大きかったけれど、彼が魅せた神がかり演技は、本家エルヴィスの名声とともに、いつまでも映画を見た人たちの記憶に残り続けるに違いありません(断言)
エルヴィス役で一躍スターダムに上り詰めた感のあるオースティン、『DUNE / 砂の惑星PARTII』ティモシー・シャラメ演じるポール・アトレイデスの宿敵、※フェイド・ラウサ・ハルコンネンに抜擢されたのを初めとして、バリー・コーガンやカラム・ターナーなど、今注目の若手演技派勢揃いの戦争ドラマ『マスターズ・オブ・ザ・エア』にも名を連ねてますし、前出の『ライダーズ』にも出演が決定しています。何より『ライダーズ』は、ヲタクの推しの二大巨頭、マイク・ファイストとオースティン・バトラーが共演ということで、ドキドキが止まらない今日この頃(笑)
※役に応じた肉体改造を行うため、『エルヴィス』のプロモーションで世界各地を飛び回るかたわら(日本にも来てくれたよね〜😍)、ネイビーシールズの軍人に数ヶ月もの間トレーニングを受けたというオースティン。相変わらず生真面目だなぁ…。
★『ドクター・ストレンジ / マルチバース・オブ・マッドネス』
(監督 / サム・ライミ)
原作のドクター・ストレンジはあまり人気がなくて、映画化して大丈夫か!?って声もチラホラあったみたいだけど、とにもかくにも演じるのがベネさまだからね。彼がキャスティングされた時点で半分は成功したようなもんだよなぁ。自分の頭脳や才能をハナにかけ、他人の言うことなどちっとも聞かない頑固一徹……かと思いきや、そのじつかなりおっちょこちょいで、「もっとボクのこと見て❗」のさびしんぼう😅ともすれば反感を買いがちな複雑なヒーローをこんなにチャーミングに演じられるって……やっぱりベネさまは凄い。
ポストクレジットに、ドクター・ストレンジの弟子、そして将来のパートナーとなる女性が登場❗演じるのが、美しきアマゾネスであるあのお方。ゴージャス、という言葉は彼女の為にあるような。ベネさまとのツーショット、ヲタクあまりにも嬉しすぎてクラクラしました(笑)
★『モービウス』
(監督 / ダニエル・エスピオーサ)
原作ではヴィラン扱いなのに、映画では主役を張る……っていうのは、最近のヒーローものの流行りなのかな?『ヴェノム』とか、DCの『ブラックアダム』とか。世の中が複雑化して、ヲタクが子供の頃に人気のあった明るく元気な正義のヒーローでは、みんなあきたらなくなっているのかもね😅
『モービウス』も、そんなダークヒーローの一人。不治の病に侵された天才医師がコウモリの血清によって吸血鬼化するというストーリー。モービウスを演じるのは、有名女優を次々とトリコにした、ハリウッドいちのモテ男、ジャレッド・レト。折れそうな細身から、血清効果でバッキバキのボディに変身する時のギャップに萌えた女子は大勢いたことでしょう(笑)
もともと美顔・美ボディの持ち主なのに、「ボクちゃんの売り物は顔やカラダじゃないっ!演技力だいいいっ💢💢」とばかりに、太ったり、痩せたり、ハゲたり(笑)ヲタク、『モービウス』の直前に見たのが『ハウス・オブ・グッチ』のハゲのおじさんだったから⬇️モービウスのカッコよさには身悶えしたワ(笑)
……せっかく神さまから与えられた美しい容姿を持っているんだから、これからはもっと素顔のままで演じて欲しいものです(笑)
※『ハウス・オブ・グッチ』
※これ、両方ともジャレッド・レトよ。そんなに自分をイジメなくても……😅
★『ザ・バットマン🦇』
(監督 / マット・リーヴス)
『トワイライト』シリーズの大成功で、若くして俳優としての名声と巨万の富を得たロバート・パティンソン。しかし彼はそれに安住せず……というよりもむしろ背を向けて、インディペンデント系の映画で、難解な役柄に挑戦し続けてきました。そんな彼が演じるのだから、さぞかしバットマンのダークサイドが強調されるのかと思いきや……
すごく可愛いバットマンだった。
そしてそれが、すごくよかった。
作りたてのバットマンスーツやマント、武器にも慣れてないから、マントが電線に引っ掛かってそのまま落下しちゃったり、あれこれ世話を焼いてくれる執事に「父親でもないクセに‥‥」って反抗期のスネ夫くんになったり‥‥。中でも可愛さ爆発なのは、セレーナ・カイル(のちのキャットウーマン‥‥ゾーイ・クラヴィッツ)とのシーン。セレーナからコクられるのに、うんともすんともないトーヘンボクぶり(笑)
シーズン2で早くバットマンの成長がみたいもんです😊
★『tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!』
(監督 / リン=マニュエル・ミランダ)
どちらかと言えばシリアスでダウナー系の役柄が多く、ご本人も傷つきやすくて繊細なイメージのあるアンドリュー・ガーフィールド。
そんなイメージの彼ですが、このミュージカルではどうでしょう❗伸びのある力強い歌声が素晴らしく、世になかなか認められない焦燥を抱きつつ、それでもなお、音楽への愛と希望を捨てない熱い心を持つ青年の役で、(彼にこんな一面があったんだー)とビックリ😮
10年もの長い間ブロードウェイでロングランを続けた名作ミュージカル『RENT レント』の作詞作曲、脚本家として世界に知られるジョナサン・ラーソン。『チック、チック…ブーン❗』の舞台は、1990年のニューヨーク、『レント』の初演から遡ること5年前。食堂のウェイターとして働きながらミュージカル作家としての成功を夢見る、不遇時代のジョナサンその人を描いたミュージカルです。
このジョナサン・ラーソンは、なんと『レント』初演の前日に、大動脈解離の為に帰らぬ人となってしまいました。、観ている私たちはとうにその事実を知っているから、演じるガーフィールドの突き抜けた明るさが、よけいに後に待つ悲劇を際立たせるようで、切なくなる😢そんな効果をわかって演じているとしたら、恐るべき演技者ナリ。
それにしても、2022年はアンドリュー・ガーフィールドの年だった気がします。アカデミー主演男優賞にノミネートされたこの作品をはじめとして、『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』、『タミー・フェイの瞳』(アメリカに実在したカルト宗教の教祖、タミー・フェイの夫役)、ドラマ『天国の旗の下に』(実際に起きた一家惨殺事件を題材にしたドラマ。法と信仰心の狭間で悩む刑事役)と、作品も良作揃いだったし、彼が演じた役柄も実に多彩。
大好きなママが亡くなって、「しばらく仕事は休みたい」って言ってるらしいけど、早くそのはにかんだような笑顔が見たいわ😊
……とまあこんなわけで、ヲタクなりに2022年の洋画を総括してみました。
しかし今回のブログを読み返してみると、「ヲタクが選ぶ洋画ベスト10」というよりむしろ、「ヲタク好みのイケメン俳優コレクション」とでも、題名を変えたほうがいい気がしてきた(笑)