オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、鑑賞後の感想を呟いたりしています。今はおうちで珈琲片手に映画やドラマを観る時間が至福。

エマ・コリンはどんな役❓〜ロバート・エガース監督『ノスフェラトゥ』

 
f:id:rie4771:20230218144451j:image

当ブログでも度々取り上げているロバート・エガース監督の新作『ノスフェラトゥ』。タイトルの『ノスフェラトゥ』とは、吸血鬼を指します。吸血鬼といえばルーマニアのドラキュラ伯爵が有名ですが、エガース監督があえてタイトルを『ノスフェラトゥ』としたからには、初めて吸血鬼映画を撮ったドイツ人監督ムルナウ(1922年)の『ノスフェラトゥ』を意識しているのは明らか。モノクロの沈鬱な映像美と、美とグロと恐怖の融合‥‥ヲタクは大好きな映画で、無声映画ベスト3を選ぶとしたら、『ノスフェラトゥ』『メトロポリス』『戦艦ポチョムキン』かな❓映画学科の学生とかなら、一度は見ている作品じゃないでしょうか。エガース監督がロバート・パティンソンウィレム・デフォーを主役に据えてA24で撮った『ライトハウス』。モノクロの映像と神話のメタファー、主役二人の狂気の演技が強烈でしたが、そういえばあの映画にも、『ノスフェラトゥ』のオマージュと覚しき場面が度々登場していました。ロバート・パティンソンを乗せた船が荒れ狂う海を越えて島に近づいていくシーンはまるで、ヒロインのオットが吸血鬼の城に馬車で近づいていくシーンのようだし、パティンソンの長い影が壁に映るシーンもありました。

 

 吸血鬼・オルロック伯爵役(ブラム・ストーカー原作ではドラキュラ伯爵ですが、ムルナウはオルロックと名前を変更しています)はビル・スカルスガルド、彼につけ狙われるヒロイン、エレンはリリー=ローズ・デップと公表されています。その後、我が推しニコラス・ホルトウィレム・デフォーの参戦が発表されました。ニコラスはヒロインの夫・トーマス、ウィレム・デフォーは吸血鬼研究の第一人者ブルワー教授と考えるのが妥当でしょう。

 

 そしてそして、新たにエマ・コリンのキャスティングが発表されました〜〜❗ヲタク、好きな俳優さんたちばかりで嬉しい(ワクワク)ムルナウの『ノスフェラトゥ』をベースに考えると、夫のトーマスが自分の留守中エレンのケアを頼む友人の妻、アンネだろうか。アンネもエレンに負けず劣らずの美女で、ノスフェラトゥの毒牙にかかって女吸血鬼になっちゃうのよねぇ。

 

 吸血鬼役も、ムルナウクリストファー・リーが演じた『ドラキュラシリーズ』以来、世にも恐ろしき異形の怪物だったのが、フランク・ランジェラが演じた頃から次第にセクシー・モンスター化してきて、その1つの頂点がゲイリー・オールドマンの『ドラキュラ』(監督・フランシス・フォード・コッポラ)だと思うんですね。彼以降、ロブ・パティンソン(『トワイライト』シリーズ)やマシュー・グード(『ディスカバリー・オブ・ウィッチズ』)等、セクシー系が定番に。血を吸うのが一種の愛の行為だ…みたいなね(^_^;)Netflixの『ドラキュラ伯爵』クレス・バングはキモさとコミカルさがミックスした変態っぽいオジサンでちょっと異色だけど(笑)

 

……とまあ、ヲタクの妄想はつきないわけですが(笑)エガース版『ノスフェラトゥ』、公開が楽しみです❗