オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

ジャック・ロウデン『窓際のスパイ』でBAFTA(英国アカデミー賞)ノミネート❗


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ジャ〜〜〜ック❗やったぁぁぁ〜❗

 

 昨年のBAFTA(英国アカデミー賞スコットランドで『Benefiction』(テレンス・デイヴィス監督…第一次世界大戦に軍人として参戦、そのあまりにも非人道的な戦場の惨状に精神を病み、戦後反戦詩を書き綴ったジークフリート・サスーンの若き頃を演じました)の演技により、主演男優賞を受賞したばかりのジャクロ❤(また、受賞スピーチが胸アツだったんだよなぁ…(ToT))今度は同じBAFTAのTVドラマ部門で、AppleTV+『窓際のスパイ』の演技により助演男優賞にノミネート❗

 

『窓際のスパイ』は、英国スパイ小説の巨匠ジョン・ル・カレの原作を基にしており、MI5(英国情報局保安部‥‥国際問題を扱うMI6とは違い、英国国内の治安維持に務める)の中の「泥沼の家」と呼ばれる窓際部署に寄せ集められたスパイの落ちこぼれたちのミステリードラマ。ジャクロは、MI5創設以来の伝説のスパイを祖父に持ち、前途有望なエリートとして入局しながら、あることを「やらかして」しまい、「泥沼の家」に左遷されてしまったリヴァー・カートライト役。「泥沼の家」は、リーダーの昼行灯みたいなタヌキ親父、ジャクソン・ラム(※ゲイリー・オールドマン)をはじめとして、一癖も二癖もある連中ばかり。味方さえも、時には家族さえ信用できない、生き馬の眼を抜くようなスパイの世界。そんな世界でリヴァーは正直すぎ、人が良すぎる。自らの目指す理想に弾かれてしまった一人の若者の悲哀を、演技派ジャクロはさすが繊細に演じて、『窓際のスパイ』をただのスパイアクションに終わらせない、ドラマとしての深みを添えていると思います。インタビューやインスタに浮び上がる「ジャクロ像」は、演技観、人生観、政治的スタンスに至るまで、明確にアイデンティティが確立された頼もしい人。それがこと演技となると、人間の弱さやコンプレックス、時には醜悪な部分さえも巧みに表現して、ヲタク的にはまたそんなところがギャップ萌えなわけです(笑)助演男優賞、獲ってくれないかなぁ、ジャクロ。彼の受賞スピーチが聞きたい。彼はスピーチの名手でもあるのだもの❤

※言わずとしれた英国、いやハリウッドを代表する名優、ゲイリー・オールドマン。ジャクロにとって、長い間の憧れの先輩との共演がやっと実現しました。ゲイリーも主演男優賞にノミネートされています。『窓際のスパイ』終了後、引退も仄めかしているゲイリー。この作品が彼の演技の見納めになってしまうのか……。

 

 

 『窓際のスパイ』はAppleTV+でエピソード1と2が配信中。エピソード3もすでに撮影終了し、配信を待つばかりになっています❗