オタクの迷宮

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ロバート・エガース監督に夢中❤②〜「監督の好きな映画10選」

 昨日に引き続き、Indie Wireに掲載されたクリスティアン・ジルコ氏というライターの方の記事「ロバート・エガース監督の好きな10選」について。

 

 最近ヲタクの中で、「新作が公開されたら真っ先に映画館に駆けつけたい」監督No.1と言えばロバート・エガース監督で、しかも監督が選んだのがほぼヲタクが好きな監督の作品ばかりで、ますますヲタクのエガース監督に対する敬愛の念は深まるばかりなんであります。エガース監督自身の作品同様、決して万人に愛される作品ではありませんが、ヲタクのブログを読んで下さっている方々の好みにはきっとハマるのではないかと……。

 

 それでは早速ご紹介しましょう❗太字斜体で書かれている文章ジルコ氏のコメントを翻訳したもの、他はヲタクの好き勝手な呟きです(笑)。


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裁かるるジャンヌ

(1928年…カール・ドライヤー監督)

 有名な「オルレアンの少女」ジャンヌ・ダルク。彼女に対する異端審問裁判の一部始終から火刑に至るまでを、可能な限り史実に基づいて描いたもの。死への恐怖から一度は異端放棄するものの、再び神への絶対的な信仰心を取り戻し、決然と生きながら火に焼かれるジャンヌ。対する異端審問官の、神の名のもとにいたいけな少女を拷問にかける冷血の恐ろしさ。火刑シーンを寝る前に見るとうなされるので注意(^_^;)

カール・ドライヤー監督のこのサイレント映画の傑作は、エガース監督が1928年に映画制作に携わっていたとしたらおそらく同様の作品を作っていたであろうと思わされる。


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ノスフェラトゥ(1922年…F・W・ムルナウ監督)

戦艦ポチョムキン』や『メトロポリス』と並ぶサイレント映画の傑作❗白壁に映る異形の魔人の翳、急峻な峡谷に次第に現れいでたる吸血鬼の城……。『ライトハウス』では、このムルナウ監督の『ノスフェラトゥ』のオマージュでは…?と思わせる場面が度々登場しましたね。(当ブログでもさんざん話題にしていますが)エガース監督、その「ムルナウ偏愛」が高じて、ついにリメイク作品を撮ることに(笑)


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アンドレイ・ルブリョフ

(1966年…アンドレイ・タルコフスキー監督)

15世紀最大のイコン画家の伝記映画の体裁をとりながらじつは、芸術や精神性にまつわるタルコフスキー自身の様々な考え、また政治的抑圧下の人間の存在価値を描いた作品となっている。

 

 ソヴィエト連邦に生まれながら、何よりも「美」を追求した「映像の詩人」、アンドレイ・タルコフスキー。ヲタクは、タルコフスキーといえばその自然の美しさがすぐに頭に浮かびます。『鏡』の、雨の中に燃え上がる家、ガラスを突き破って飛び立つ鳥、『ノスタルジア』イタリアの山村に白く深く立ち籠める霧……。ヲタク『アンドレイ・ルブリョフ』は未見なんですが、ソ連当局の厳しい検閲により一部がカットされるという憂き目に遭っています。後年はフランスに亡命したタルコフスキー。他の彼の作品とは少々異質な、時の権力の横暴に対する批判を込めた作品となっているようです。


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④ペルソナ

(1966年…イングマール・ベルイマン監督)

 ヲタクは密かに、アルフレッド・ヒッチコックロベール・ブレッソン、そしてイングマール・ベルイマンを映画史上の「三大いぢわるおじさん」と呼んでいますが(^_^;)エガース監督もそれに1枚加わりますね、確実に。

『ペルソナ』は、エガース監督が追求する、自己認識や強迫観念など心理学的諸問題を内包した作品。別荘という閉鎖的空間で生活を共にする二人の女性の関係が悪化の一途を辿る……というストーリーは、エガース自身の『ライトハウス』を想起させる。


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エレファント・マン

(1980年…デヴィッド・リンチ監督)

 あの「ぶっ飛び」リンチ監督らしからぬ作品ですよね(笑)

 

この作品にはリンチ監督のシュールな世界観はどこにも見られないが、一方で、いわゆる「上流社会」に潜む邪悪さを抉り出した点で、エガース監督作品との共通点が見られる。

 

なるほど❗エガース監督が注目したのは「異形の者として生まれついた、しかし心は無垢な青年の壮絶な悲劇」よりむしろ、彼を取り巻く社会の闇……。さすが「いぢわるおじさん」(笑)



 今日は「ロバート・エガース監督の好きな映画10選」の中から、5作品をご紹介しました。次回は残りの5作品について、最終回です❗

 

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