オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

クールな刑事役、キャリー・マリガン〜Netflix『コラテラル 真実の行方』

 
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 Netflixコラテラル 真実の行方』鑑賞。トム・クルーズ主演の映画とは別物です。主演はキャリー・マリガン。先日U-NEXTで鑑賞した『シーセッド その名を暴け』でニューヨークタイムズの敏腕記者をクールに演じた彼女がとても素敵で、続けて彼女の作品が見たくなって。まだ見ていなかったこの作品に辿り着いたというわけです。


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※可愛らしいヴィジュアルなのに凄腕刑事…って設定が◎❗それにキャリー・マリガンって顔に似合わずドスの利いた低音なんですよね。そこもギャップ萌え😍

 

 多数の移民のバイトが働くロンドン下町のピザ屋「リーガル・ピザ」。ある夜、注文を受けた雇われ店主のローリーは、配達の順番がマイキー(ブライアン・ヴァーネル)だったにも関わらず、無理やりシリア人移民のアブドラを差し向けます。配達先は、労働党議員ディヴィッド・マーズ(ジョン・シム)の別れた妻カレン(ビリー・パイパー)のアパート。ピザを受け取ったカレンは激怒、「トッピングが載ってないじゃない❗」と叫んでピザの箱を壁に投げつけます。そしてあろうことか、アパートの入口を出た直後、アブドラは植え込みに潜んでいた何者かに射殺されてしまいます。現場を目撃していたのは、麻薬常用者のリン(ケイ・アレクサンダー)。彼女もまたベトナムからの不法滞在者で、レズビアンの教会司祭ジェーン(ニコラ・ウォーカー)の愛人でした。リンは狙撃者は女性だったと主張します。事件を担当することになったのが、キップ・グラスピー刑事(キャリー・マリガン)。


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レズビアンの司祭役に、『埋もれる殺意』『警部補アニカ〜海上殺人捜査ファイル』等ヒット作の主演が続くニコラ・ウォーカー。イギリス版片平なぎさ?(笑)出番はあまり多くないんですが、彼女くらい大物が出てくると、何かウラがあるんじゃないかと思ってしまう(^_^;)

 

 ローリーが無理やり配達の順番を変えたのはなぜなのか?

カレンが言う「トッピング」とは何を意味するのか?彼女は事件に絡んでいるのか?


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※ピザ屋の店員役にブライアン・ヴァーネル(『ダンケルク』)。この人、出てくるだけでなんだか怪しげな雰囲気、なんかやらかしそう(^.^;(ディスってませんよ、俳優としてはメリット)『窓際のスパイ』(AppleTV)でもテロリスト役で強烈な印象を残しました。

 

 現場検証から、狙撃はプロの仕業だということがわかります。妊娠6ヶ月の身というハンデをかかえ、移民問題が絡むためピリピリしている上司(ベン・マイルズ)の圧力にもめげず、淡々と捜査を続けるキップ。キップって物腰が柔らかいし、少女みたいなヴィジュアルだし、取り調べを受ける側も最初は彼女のことタカをくくって軽く見るんですよ。それを反対に利用して、相手をギャフンと言わせるシーン、めっちゃカッコよかった〜〜❗

あなた、わたしのこと軽く見てたでしょ。

そこを利用させてもらったわ。

きゃあああ、ステキ〜〜❗


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※キップの上司役に英国のイケオジ代表、ベン・マイルズ。こんなチョイ役にベン・マイルズって…。なにげにオールスターキャストぢゃん、このドラマ(゚∀゚)直近ではNetflix『ザ・クラウン』でマーガレット王女(ヴァネッサ・カービー)の恋人、ピーター・タウンゼント役。

 

 このドラマはいわゆる「フーダニット」ではなく、もう最初から私たち視聴者には犯人の素性は割れてしまいます。

 

なぜ彼女が殺人を犯すに至ったのか?

 

 殺された青年がじつはシリア人ではなく、イラク人だったことが判明したことをきっかけにストーリーは急展開を見せ、移民の不法入国、それに関わるエージェント、果てはMI5(英国保安局…イギリスの国内治安維持を担当する情報機関)をも巻き込んだ大事件に発展していきます。移民問題をはじめとして、宗教とLGBTの関係等、英国社会が抱える様々な問題にメスを入れた社会派ミステリーと言えるでしょう。