オタクの迷宮

海外記事を元ネタにエンタメ情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想、推し活💙のつれづれなどを呟く気ままなブログ。

Purely Collaborativeな関係性〜Number_i in 『Zach Sang Show』


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 いやー、良かったね、感動したね❗『Zach Sang Show』のNumber_i。

 

 前半からZachさんがGOATの製作過程における3人の役割分担について切り込んできて。すかさず紫耀くんが「明確には決めていませんでした。僕らは三者三様の意見を持っているので、(あの事についてもっと自分の意見を)言っておけばよかったな……という思いを各々がしなくてもいいように、常に話し合っていた。他のメンバーのレコーディングにも一緒に参加したり」って答えていたけど、これ、Zachさん、かなり驚かれたんじゃないでしょうか。感に堪えない…って感じで、「Purely Collaborative(純粋な協力関係)なんだね」って呟いておられましたけどね。小さい頃からディベートの訓練をして育つアメリカ人からしたら、違う意見や思想を持つ人同士はすなわち対立関係にあり、自分の意見を通すためには、相手を納得させるための根拠を総動員して相手をねじ伏せるわけです。違う意見を持つ者同士が話し合って、最後は1つの結論に収束していくプロセスなんて、想像もできないと思う。でも、Number_iの若い御三方は、西洋式の個人主義と、日本古来の「和の精神」を軽々と融合させてる。彼らはさらっと言ってのけていたけど、これは凄いことだよ❗

 

 ……まあでも、それもおそらく、彼らの言うところの、家族よりも一緒の時間が長い関係、友達のような、同僚のような、家族のような「唯一無二の関係性」があればこそ。彼らが少年時代から苦楽を共にし、人生の各頁を積み重ねてきたというバックグラウンドがあり、それが最終的には彼らの楽曲が、Zachさん言うところの、彼ら自身の生き方の「Manifestation(顕現)」になっている…という点がもう、胸アツだった😭一方で、ことあるごとに互いに新しい発見があるという点も。(新しい発見と言えば、『裏Heroes』で紫耀くんが「ジンってこんなに美人だったんだ……」って言った後に、「ちょいワル王子」って呟いてたのがめっちゃツボで^^; ジンくんご本人は誠実で気遣いの人だとお見受けしますが、彼が舞台やMVで演じるちょいワル王子はゾクゾクするほど魅力的❤……でもチョコ食べさせる動画ではけっこうSっぽかったよね。え❓ひょっとしてジンくんって……✕№@‡%§¥℉)

 

 そしてそしてもう1つ感激したのは、彼らの楽曲は日本語と英語のミックスで作詞されているけど、それもちゃんと、彼ら独自のポリシー……「日本語は英語と違って1カウントに1文字しか入らないから、そこを生かしたキャッチーさがある。日本語のメタファー、言葉運びでしか表現できないこともある」(平野)「日本文化には独特の良さがある」(岸)、「アニメ等の影響で、日本語の良さをわかって下さる人が増えた。もっと広めていきたい」(神宮寺)に則って作られていることがわかったこと。……いつかどこかのネット記事で、Number_iの楽曲について「世界進出するなら全歌詞英語じゃないと」なんて書いてる人がいたけど、それってじつは、日本人の欧米(=英語)コンプレックスの最たるものじゃないのか、と思います。3人が意味するところの「世界進出」は、妙に卑屈になって欧米文化に迎合するわけではなく、日本人としてのアイデンティティを保ちながら、音楽を通じて自分たちの良さをアピールしていくことなんだと、はっきりわかるインタビューでしたね。もう最初っから、彼らには明確なヴィジョンがあったんだなぁ…。凄い人たちだよ、本当に。Number_iが歌い上げる美しい日本語が海外の人たちの耳に心地よく響いて、少しでも日本や日本語に興味を持ってもらえたら……。それこそ真のエンタメの力。今回のインタビューも、通訳をつけたお陰で、自分たちの言いたいことを堂々と、しかもリラックスして話せたのも良かった。英語を話せる日本の政治家も、正式な会談では誤解を避けるために通訳つけますもんね。英語は単なるコミュニケーション手段であって、大事なのはHow to talkではなく、What to talkだから。Number_iは、ダンス&ヴォーカルという万国共通・最強の言語を持っているんですから、全精力はそちらに集中すればいいと思う。英会話は専門家に任せときゃいいんです、大谷選手みたいに(笑)

 

 新しいミニ・アルバム「No.O -ring-」についてもちょっと触れてたね。個人的には「ロックも入ってる」って聞いたのがツボ〜。めっちゃ嬉しい。なんてったってロック世代なんで(^_^;)今回はさすがに時間に追われて、担当を分けたみたいですね。紫耀くんはやはりヒップホップ担だったもよう。ロック担は誰❗❓ジンくんかな岸くんかな。楽しみ❗

 

 歌のジャンルにはこだわらないらしいNumber_i。「日本語で歌ってるからJポップかもね 笑」(平野)っていうこだわりのなさ、大人の余裕が頼もしい。楽曲を出すたびに変幻自在に姿を変えていくトリックスターの彼らから、これからも目が離せない❗