ジョージ・クルーニー&ブラッド・ピットという2大スター共演、全米公開の予定で大々的なキャンペーンも目前だったのに、何故か突然AppleTV+の配信のみになっちゃった……っていう曰く付きの映画。……まあいろんな「オトナの事情」はそっち置いといて(笑)
うん、間違いなく面白かったよ❗️
ニューヨークの冬の夜。ニューヨーク地区検事長(エイミー・ライアン)がほんの出来心で行きずりの若い男と一夜を楽しんだ結果、なんと若い男は薬物の過剰摂取で突然死。「ニューヨーク検事長、若い男娼と一夜のアバンチュールの末、男は突然死」そんな困るわ、キャリア命取りのスキャンダル❗️……と心の中で叫んだかどうかはわかりませんが、慌てた検事長は、セレブの引き起こした重大事件を隠蔽してくれるという伝説のフィクサー(ジョージ・クルーニー)を呼び出します。フィクサーとは、誰にも頼らず、たった一人でカッコよく事件の後始末をつけるのがお約束。彼がさて仕事を始めようとすると、あにはからんや、彼と同じ髭面で、黒い革ジャン、喋り方まで超そっくりなもう一人のフィクサー(ブラッド・ピット)がまさかの登場❗️イヤイヤながらも協力して❓️死体を処理しようとした矢先、ホテルの部屋からは大量の薬物が。(もしかしてこの男、男娼じゃなくてプロの運び屋❗️❓️これ、元の持ち主に戻さないと俺たち身バレだよ、どうする❓️)とさすがの2人も真っ青になってるところに、なんと男は奇跡的に息を吹き返し、ぱんつ1丁で真冬のニューヨークの街へ逃げ出したからさあ大変。老体に鞭打って❓️必死に追いかける2人でしたが…。
もうね、映画ファン的には、クルーニーの完コピブラピが登場した辺りからもう、ニヤニヤが止まらない(笑)「俺たちゃプロのフィクサーよ」って胸張ってる割には、2人でつまんないことに張り合って、挙句の果てには寄る年波をボヤき合ってるとこが何ともカワイイ。ナヨ系に見えた若い男が案外身体能力バツグンで、2人がかりで追いかけてもなかなかつかまらないアクションシーンも意外性があって◎。クルーニーとブラピの共演作と言えば、言わずとしれたあの「オーシャンズ11」だけど、あらゆる面で「イケてる」ピカレスクロマンだった「オーシャンズ」とは、あえて差別化してるとこが良かった❗️
例えばトム・クルーズや日本ではキムタクみたいに、年取っても若い人たちと肩を並べて頑張ってるのも素晴らしいとは思うんだけど、やっぱりヲタクは、「老い」に歯向かわず、変に肩肘張らず、時に自虐のユーモアを交え、「若いヤツにはかなわねぇな」とボヤきながらも時にオトナの余裕を見せて、飄々と世の中を渡っていくタイプのほうが好きかな😻この映画の中のクルーニーとブラピみたいに。
その道のプロを誇る2人がまんまとハメられちゃう皮肉の効いた展開も◎。ジョージ・クルーニーの登場シーン、颯爽と車を走らせる時のBGMがシャーデーのヒット曲「スムース・オペレーター」(要領の良い男)。でもじつは、2人とも自分たちが思っているほどスムース・オペレーターじゃないとこが面白い(笑)ラスト、絶体絶命の危機に陥る2人だけど、無事くぐり抜けて欲しいなぁ。続編のメはないのかしらん。
※一瞬の出来心で窮地に陥るキャリア・ウーマン役にエイミー・ライアン。(え❓️カメオ出演❓️)っていうくらい出番は少ないけど(笑)サスガの存在感。直近では、やはりAppleTVのサスペンス「シュガー」で、コリン・ファレルの相手役を務めていましたね。
★このイケメンに注目❗️……オースティン・エイブラムス
なんだかんだ言って、イケオジ2人を引っ張り回して翻弄する、小悪魔的な役回りのオースティン・エイブラムス。Netflix「ダッシュ&リリー」や「EUPHORIA ユーフォリア」では、若い頃のジェームズ・スペイダーみたいなこじらせ系イケメン(しかもユダヤ系^^;)のオースティンだけど、今作品でちょっとおバカで憎めない子犬系男子を演じて、新境地開拓じゃないかな。