Amazon Prime Videoで「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」(2016年)鑑賞。前作「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)は、先日「金曜ロードショー」で放映されていましたよね。そう言えば、続編の方観てなかったな……と思って。
ワンダーランドから帰還して後、亡き父の跡を継ぎ女船長として7つの海を航海したアリス(ミア・ワシコウスカ)ですが、種々の理由かは船を取り上げられ、無職の身に。そんな折も折、青い芋虫のアブソレム(今は蝶になってた 笑)に誘われるまま、鏡をすり抜けて再びワンダーランドへやって来たアリス。白の女王(アン・ハサウェイ)、チシャ猫やトウィードルダム&トウィードルディー、三月ウサギら昔馴染みとの再会を喜び合う旧友のマッドハッター(ジョニー・デップ)が、赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)が放った怪物ジャバウォッキーが街を灼き尽くしたために家族と離れ離れになり、周囲から彼らは死んだのだと言われているにもかかわらず、彼らが生きていることを信じて探し続けていることを知ります。昔馴染みの親友のため、家族の生死を確かめようと、時を支配するタイム(サシャ・バロン・コーエン)に、街をジャバウォッキーが襲った夜に自分を戻して欲しい……と頼み込みますが……。
※こんなカッコしていても、なぜかいつもオサレでスタイリッシュなマッドハッター。ジョニデマジック❓️(笑)
大人も子どもも楽しめる純粋なファンタジーだった前作と違い、アリスもすっかり大人の働く女性。船乗りとして知識も経験も度胸も人一倍なのに、女性差別の英国ヴィクトリア朝で生きるのに四苦八苦。少女の巻き込まれ型ストーリーだった前作と比べると今作は、辛い現実から追い詰められ、やむにやまれず鏡に飛び込むアリスの姿に、自分たちの人生を重ね合わせてしまう人もいるでしょう。人間生きていれば、アリスみたいにどこか別世界に逃げ込んでしまいたいと思ったことは1度や2度はあるはずですから……。一方で、ストーリー展開はスリリング、ハラハラドキドキのアクションものとしてはこちらの方が楽しめるかもしれませんけどね。
それにしても、赤の女王と白の女王の少女時代の衝撃のエピソード〜なぜに赤の女王はあんなビッグヘッドになってしまったのか❓️〜が明かされたのにはビックリ🙀
あのさー、白の女王、あんな綺麗なお顔して、ちょっとひど過ぎやしませんか❓️お腹の中は真っ黒じゃん❗️(笑)
※今作でも「アリス、危険よ危険❗️でも……がんばってねん」とか言っちゃって……(^_^;)正直、ヲタクニガテなタイプやわ〜〜。
ティム・バートンワールドでは、えてして美しい姿をした人が実は邪悪な内面の持ち主だったり、善良な心の持ち主が醜い外見のために周囲から疎まれ、差別を受けているシーンが度々登場するけど……。外見如菩薩、内面如夜叉ってやつですわ。バートン監督、美人にヒドイめにあった経験でもあるのか❓️(笑)
一方、ヴィランだった筈の赤の女王にあんな悲しい過去があったとは……オヨヨ😭演じるのは前作同様、13年間に渡りバートン監督のパートナーだった英国のトップ女優、ヘレナ・ボナム=カーター。前作(2010年)撮影時にはアツアツだった2人も、「鏡の旅」直前の2014年に破局しています。性格も変わってしまうほどバートン監督との別れには衝撃を受けたとインタビューで語ったヘレナですが、この時どんな気持ちで赤の女王を演じていたのか…。
ヘレナの女優根性に乾杯❗️
※主役を食うほどの圧倒的存在感。ヘレナ・ボナム=カーターの女優魂、恐るべし。
前作から6年の月日が流れ、アリスと現実世界も変わり、演者たちもそれぞれ年を取った。特にアリス役のミア・ワシコウスカは、19歳から25歳になっていますからね(^_^;)いつまでも変わらぬように見えるのは、ワンダーランドの住人たちだけか……。ファンタジックな中にもどこか、現実世界の「苦さ」を感じさせる「アリス・イン・ワンダーランド〜時間の旅〜」でした。
※今回1番嬉しかったのは、我が熱烈推し、アンスコさまことアンドリュー・スコットが突如登場したこと❗️出演時間は5分位だったけど(笑)アリスを閉鎖病棟に閉じ込める、注射マニアの精神科医役。精神科医がサイコでどーする❓️って感じですが(笑)