※全編アーロンのこのセクシーな姿が見れるかと思ったら、最後にちょこっとだけで⋯。おーいーー(笑)
相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「ソラトス109シネマズ」で、「クレイヴン・ザ・ハンター」(IMAX)鑑賞。
密猟・麻薬と人身売買に手を染め、裏社会を牛耳る父親(ラッセル・クロウ)から、組織の後継者として「力こそが全て。歯向かうものは力で捻じ伏せろ」と、繰り返し叩きこまれて育った少年セルゲイ。
ある日、父親と共に狩猟に出た時、伝説のライオンに襲われ大怪我を負いますが、占い師の家系に育った少女カリプソの持つ秘薬によって九死に一生を得ます。しかしその<百獣の王>の血は傷跡からセルゲイの体内に入って全身を駆け巡り、彼は狙った獲物は容赦無く「狩り尽くす」クレイヴン・ザ・ハンターとして生まれ変わる⋯❗️
アーロンの鍛え上げたシックス⋯いやもといエイトパックの彫刻のような肉体は見事だし、野獣の血が入ったことでハンターとして覚醒した設定だから、彼の走り方、跳躍の仕方、あらゆるアクションがまるでチーターか豹のような動きで素晴らしいんだけど、肝心のキャラ設定がちょっと中途半端だったかなぁ⋯。裏社会のドンとして君臨し、妻さえも自死にまで追い込んだ父の、いわば典型的な「有害なる男らしさ」を憎みながら、図らずも父の残忍さを受け継いでいってしまうダークヒーローの煩悶をもうちょっと突っ込んで描いてほしかったかも。少なくとも似たような設定で同じスパイダーマンの宿敵とされる「モービウス」(主演/ジャレッド・レト)にはそれがあったんだよなぁ⋯。ジャレッド・レトは元々闇と狂気を感じさせる俳優だからモービウスにピッタリだったけど、アーロンくんは(イギリス人だけどなぜか)明るくて人懐っこくてオールアメリカンな雰囲気だからね。どちらかと言えばロシアの吹雪舞う大雪原よりLAの青空が似合うタイプだから(笑)ロシア語は頑張って習得したみたいで完ぺきだったけど。アーロン自身の生来の人の良さが滲みでちゃった気がする。一方、ラッセル・クロウの冷酷な父親役はサスガの貫禄、作品の雰囲気をビシッと引き締めています。⋯まあでも、さしものラッセルもアーロン同様ロシア人にはとても見えないな⋯。国籍の設定を変えても良かったんじゃないかしらん。
それより「グラディエーターII」のレカペイベントで素顔のあまりのキュートさにヲタクすっかり沼落ちしたフレッド・ヘッキンジャーくん、彼絶対これから来ますよ❗️セルゲイとは正反対の、暴力を嫌う芸術家肌の弟ディミトリ役。弱々しく優しげな微笑の裏に時折、何か不穏な、狂気めいたものを閃かせる演技が巧いです。(「グラディエーターII」の、兄ゲタ帝への卑屈感を滲ませるカラカラ帝役も良かったものねぇ⋯)
※ディミトリはクラブ経営者。フレッドくん、ピアノも歌も超上手いんだけど❗️
マーベル恒例のポストクレジットシーンが無かったから、(あれっ❓️)と思っていたら、ソニーのスパイダーマンバースは「クレイヴン〜」で一旦一区切り、これからはスパイダーマンの本編に注力するらしい。そっかー、「モービウス」も「マダム・ウェブ」も「クレイヴン・ザ・ハンター」もこれっきりか⋯。「ヴェノム」も終わっちゃったしね。折角錚々たるスターたちが主役を張ったのに⋯。カメオでいいから、本編にヴィランとして総出演してくれないかな。製作費が跳ね上がっちゃうからムリかな(笑)