オタクの迷宮

海外記事を元ネタにエンタメ情報を発信したり、映画・舞台・ライブの感想、推し活のつれづれなどを呟く気ままなブログ。

リンキン・パーク復活ののろし〜さいたまスーパーアリーナ2025.2.12

 
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 7年間のブランクを経て、リンキン・パーク再始動❗️2025年2月12日さいたまスーパーアリーナ、スタンド200レベルのかなりの良席でラッキー😍

 

 ……活動を休止していた7年間、さすがにヲタクも彼らの曲を聴く気にはあまりなれなかった。ファンの中にも同じような気持ちでいた人も多かったのではないでしょうか。彼らにとっても、我々にとっても、まさに新アルバムとツァーのタイトル通り「From Zero」(ゼロからの出発)。


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 オープニングは「Somewhere I belong」

And I will break away, and find myself today
だから私は突き破り、今日こそ自分を見つける

というエミリーのシャウトがグサグサ心に突き刺って、歌い出しに感じていた少しばかりの違和感(エミリーに合わせてキーを上げてる。彼女に合わせてアレンジも変えてた❓️)も、曲が終わった頃にはすっかり払拭されて、リンキン・パークワールドへ真っしぐら❗️(笑)既に彼女は、バンドの中で「自分の居場所」をしっかり見つけていると感じたよ、うん。コンサートの間エミリーは日の丸ヒラヒラ振りながら日本へのリスペクトを示してくれて、衣装も赤いパンツに大谷翔平のベースボールシャツで、可愛かった……(笑)

 

 新アルバム「FROM ZERO」からは6曲。音的には疾走感のあるハードロック「The Emptiness Machine(空虚な機械)」が個人的に好みですが、「Two Faced(人間の2面性、欺瞞)」、マイクとエミリーの同時に始まるデュエットが新鮮な「Over each other(互いについて)」、「Casualty(惨事)」、「Overflow(オーバーフロー)」、「Heavy is the crown(王冠の重圧)」にもリンキン・パークらしい陰鬱でヘヴィな(良く言えば深く哲学的な)世界観がしっかり生かされていて素晴らしかったと思います。そしてそして、新曲の他過去の名曲群を怒涛のように歌い上げる中でも……

 

何よりエミリーのシャウトがヤバい❗️

 

 特に「Casualty」の超ド級のスクリーム(「もう解放して❗️犠牲になんかならないから」という歌詞が刺さる)にはあっけにとられたし、「Numb」の豊かな声量のクリーンヴォイスとシャウトの使い分けも凄くて、「Faint」や「Heavy is the crown」でのマイクとの掛け合い(マイクのラップからエミリーの歌唱が入ってくるというリンキン・パークの王道)も相性バッチリ❗️再始動に当たって女性ヴォーカルを入れた……っていう点で今でも賛否両論あるみたいだけど、個人的にはだんぜん賛成派(笑)これだけのレジェンド・バンドに単身飛び込んで、しかもチェスターの跡目を継ぐって…。物凄いプレッシャーだったと思うけど、そんなことは微塵も感じさせず、堂々と歌い上げてて素晴らしかった。ヲタク、すっかりエミリーのファンになっちゃった。強い女は美しい😍「In the end」では、エミリーの「一緒に歌って❗️」という煽りに応え、客席も声を合わせて大合唱。マイクもエミリーもアリーナに飛び降り(やっぱりスーパープレミアムにすれば良かった……←今さら 笑)、彼らと私たちが一体になった瞬間でした。

 

 チケット取った時点では不安や期待いろいろ渦巻いて複雑な気分だったヲタクですが、一昨日の日テレ「Day Day.」にマイクとエミリー、やはり新メンバーのコリン・ブリテン(ドラム…コンサート中盤のドラム・ソロ、カッコよかったよ〜❗️)が生出演して、エミリーが「箱の中身はなんだろな」で毛ガニさわって絶叫したり、マイクが屈託のない笑顔で山ちゃんと「たたいてかぶってジャンケンポン」してる姿を見て、なんだか(良い意味で)気が抜けちゃって(^_^;)今日のコンサートもリラックスして楽しむことが出来ました。完全に彼らは、未来だけを見据えているんだね。

 

 サマソニの2度に渡るヘッドライナー出演、東日本大震災後のチェスターとマイクによる石巻訪問等、日本との繋がりが濃いバンドだけに、昨年の「FROM ZERO」ワールドツァー訪問先に日本が含まれていなかったことにガッカリしていたファンも多いハズ。それだけに今回のサプライズとも言える電撃来日は客席もテンション爆上がりだった❗️マイクは「アリガトウ」と何度も日本語で繰り返し、今夜は「incredible night(信じられないくらい(素晴らしい)夜)」だって。「Thank you, Tokyo」って言おうとして、(ふとここは埼玉だったことに気付いて)「Near Tokyo」って言い直したのはご愛嬌(笑)スクリーンにマイクが映る度、思い切り目尻下げてもう、とろけそうにニッコニコしてるのを見て、(あー、ホントに良かった)ってこっちまでじ〜んとして涙ぐみそうになっちゃった(笑)

 

 これまでのリンキン・パークの歴史をしっかり踏まえながらも、バンドとして新たなフェーズに入ったことを知らしめた、素晴らしい一夜でありました。お帰りなさい、リンキン・パーク❗️



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★今日のついしん

 ヲタクがリンキン・パークに初めて触れたのは、なぜか最も「リンキン・パークらしくない曲」と言われてる「My December」。クリスマス〜大晦日という街が最も華やぐ季節に、愛する人に去られて家で悶々としてる男の歌。その陰陰滅滅さかげんと言ったら、山下達郎の「クリスマスイブ」どころの話じゃない(笑)ヲタクの誕生日もちょうどこの曲と同じクリスマス〜大晦日の間。時期的に友だちからも時には親からもその存在を忘れ去られる……っていうね。この歌を聴いた年の誕生日周辺は、プライベートでも仕事でもゴタゴタ続きで精神的にも参ってた時で、この曲聴いてさらに落ち込んだことを覚えてる(笑)……でその後「Numb」、「Faint」聴いて、ドツボにハマったっていう。その頃のヘビロテはリンキン・パークニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」だからなぁ…。今考えても精神的にかなりキてたよね(^_^;)ヲタク的にはリンキン・パークってラップ&ロックのミクスチャーと言うより、もっとヘヴィな……というかむしろニューロティックな、ニルヴァーナと同じ位置づけ。社会の病理を映し出すみたいな。チェスターはまるでそれを体現するみたいに逝ってしまったけど……(泣)

 

 まっ、マイクは自分たちの音楽をカテゴライズされることを良しとしない人だから、あくまでもヲタクの私見ってことで。