オタクの迷宮

海外記事を元ネタにエンタメ情報を発信したり、映画・舞台・ライブの感想、推し活のつれづれなどを呟く気ままなブログ。

横浜フランス映画祭〜ブルグ13で「キャッツ・アイ」を観る

 桜木町駅前のシネコン「ブルグ13」にて、「2025 フランス映画祭」(4/20〜4/23)の一環として「キャッツアイ」観賞。仕事の都合で今日しか休み取れなかったから、当初は「キャッツアイ」から始まって、「When Fall Is Coming」(フランソワ・オゾン監督)〜「It’s Not Me イッツ・ノット・ミー」(レオス・カラックス監督)を立て続けに観るつもりが、他の2本は抽選であえなく落選(泣)リュディヴィーヌ・サニエレオス・カラックスに会いたかったよう…(泣)……とまあ、しょーもないグチはこれくらいにして(;^ω^)朝も早よからやって来ました、桜木町。今日は晴天ですが風が強いでし。


f:id:rie4771:20250322131923j:image
トークショーに登壇した脚本・製作担当の方々。皆さんそのままキャストに加わっても良さそうなイケメン揃い


f:id:rie4771:20250322132205j:image

 現代のフランスはパリ。5年ぶりにブラジルから帰国したタマラ(カミーユ・ルー)。彼女の突然の帰国には理由がありました。遡ること12年前、彼女の父親のギャラリーが全焼し、その際に彼女の父親は美術品と共に焼死した……と考えられていました。ところがその時焼失した筈の美術品の1つである日本の浮世絵の掛け軸が、エッフェル塔での展覧会に展示されているというニュースが。元々タマラは、12年前の火事は父親のミスによるものではなく、他の何者かによって引き起こされた犯罪ではないかと疑っていたからです。事の真偽を確かめるため、掛け軸を盗み出したタマラは、姉のシリア(コンスタンス・ラベ)、妹のアレクシア(クレール・ロメン)と共に父親の死の真相を探るべく、自ら危険に飛び込んでいきますが……。


f:id:rie4771:20250322130503j:image

※今朝の桜木町駅

 

 原作の東京タワーから舞台はエッフェル塔へと移り、CGは全く使用せず、タマラ役のカミール・ルーとスタントが体当たりで臨んだというガチのアクションが展開❗️エッフェル塔での、パリ警察との攻防戦はまさに手に汗握ります。(タマラを追い詰めるのが、刑事の元カレっていうベタな展開ですが 笑)

 

 何と言っても、三姉妹がそれぞれはっきりくっきりキャラ立ちしてるのがイイ。冷静沈着で知性派だけど天然なところもある長女のシリア、考えるよりまず行動の熱い女タマラ、タマラの行動力に憧れて背伸びし、無茶をしがちだけど思春期特有の繊細さをのぞかせるアレクシア……と、三者三様の魅惑のパリジェンヌぶり。(ちなみにヲタクはアレクシア推し)敵陣に忍び込むのに、カツラやメーク、衣装を変える七変化も見どころの1つ。

 

 今回の「キャッツ・アイ」、実を言うと映画ではなくドラマシリーズで、今日は第1話と第2話のみ上映。あー、これって昨年のカンヌ国際映画祭の「ディスクレーマー 夏の沈黙」と同じ手法じゃな。1、2話だけ大スクリーンで上映して、後はお茶の間で楽しもう……ってやつ。まっでもいいや、面白かったから許す❗️(……何様❓️笑)今回上映された1〜2話のラスト、事件の黒幕に迫りつつある三姉妹。3話の舞台は美術品オークションが行なわれるベルサイユ宮殿❗️益々盛り上がりそうですね。



 上映後は脚本家のミシェル・キャッズ、プロデューサーのバンジャマン・デュポン、同じくプロデューサーのメディ・サバール氏が登壇、ファンと和気あいあいのトークショーに。企画段階からなんと7年の歳月をかけ、原作者の北条司さんとも対話を重ね、やっと陽の目を見たフランス版「キャッツ・アイ」。御三方とも、発言の随所に日本のアニメ、総じて日本の文化への深いリスペクトが感じられ、胸熱でした。質問コーナーでは、長年の「キャッツ・アイ」フリークの方が「35年もの間『キャッツ・アイ』にハマり続けている者ですが、こんな……こんな素晴らしい実写ドラマにして頂いて、あ、ありがとう……(最後は感涙にむせんで言葉にならない ^^;)」と仰っていました。ドラマには、原作には描かれていない三姉妹が義賊となる動機が、北条司さんとの話し合いの上、しっかり織り込まれることになったそうで、そのストーリー展開は原作ファンからの評判も上々のよう。

 

 熱心な原作ファンの方たちも唸らせたフランス実写版「キャッツ・アイ」。続きはAmazonプライムビデオで配信中だそう。ヲタクも帰ったら観るぞーー❗️続きが気になり過ぎる(笑)