オタクの迷宮

海外記事を元ネタにエンタメ情報を発信したり、映画・舞台・ライブの感想、推し活のつれづれなどを呟く気ままなブログ。

ほんわか癒し系かと思いきや…(笑)〜「アンジーのBARで逢いましょう」


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 相鉄線沿線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、草笛光子主演「アンジーのBARで逢いましょう」観賞。実は元々、ニコール・キッドマンの「ベイビー・ガール」か「アンジェントルマン」を観る予定だったんだけど、昨日まで仕事フルタイム3連勤、思考力を要する重い内容や激しめアクションはどうも今日はその気になれなくて(;^ω^)急きょノンビリ観れそうなこの映画に予定変更。

 

 ヲタクはマンション・コンシェルジュの派遣代行業務(コンシェルさんが急にお休みしたり、退職したりした場合、穴埋めでシフトに入る)に従事しているのですが、その都度即戦力として違う現場に入るので3連勤はかなり過酷です。……そんな疲れたヲタクが究極の癒しを求めて観た作品だったのですが……。

 

いやいや、癒しというよりなかなかにカオスでパワフルな映画だったんですね、コレが(笑)

 

 ある街にある日フラリと流れ着いた高齢女性のアンジー草笛光子)。本名も素性もナゾ、自らを「お尋ね者」と言ってはばからない彼女は、廃虚のような物件(かつてバーだったらしい)を街の不動産屋(宮崎吐夢)から借り受け、付近にたむろしているホームレスたち(六平直政黒田大輔、工藤丈輝)をたちまち子分❓️に従えて改修工事に取りかかります。しかしその廃虚は、住人が次々と自◯や殺人の犠牲になったという、大島てるも真っ青な事故物件^^; 「この場所は呪われてるから(たぶん高額で)お祓いしてやるー」と叫ぶ怪しげなカルト宗教の教祖(木村祐一)やその信者(石田ひかり)の妨害に遭いながらも、その不思議な魅力で次第に近隣の住民たち(寺尾聰、松田陽子)を巻き込んでいくアンジー。やっと開店に漕ぎ着け、住民たちとパーティーを開いている最中、見るからに人相の悪い男たちが乗り込んで来て……❗️

 

 日本のコメディって、「寅さん」シリーズとか「釣りバカ日誌」みたいに感動的な人情噺と絡めるものが多いけど、この作品は主演の草笛光子さんのモダンな個性と、自らをアンジーと呼び「ブルー・トレイン」や「聖者が街にやってくる」等ジャズの名曲を口ずさむヒロインのドライなキャラ設定のせいか、海外のナンセンス&スプラスティックなコメディの味わいで、ヲタクはけっこう好きでしたね。好みは分かれるかもしれないけど。ヒロインの草笛さんはじめ、出演者全員が生き生きと楽しそうにぶっ飛びキャラを演じているのも◎❗️(特に認知症老人を演じた沢田亜矢子の怪演は凄い)

 

 それにしても御年90才という草笛さん、フェミニンな魅力に溢れており、寺尾聰と並んでも、いやいや、最後にナゾのカメオ出演をする国宝級イケメン、ディーン・フジオカと並んでも全く違和感ないのには、恐れ入谷の鬼子母神。彼女と吉永小百合さんはもはや、日本芸能界の奇跡ですな。我々シニア女性の希望の星だわ。お二人には100才まで現役で頑張って頂きたいものです。(彼女たち見てたら、ヲタクなんてまだまだひよっ子。3連勤でブツブツグチってなんていられないわ❗️笑)


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 そしてそしてヲタク的には、工藤丈輝の暗黒舞踏が大スクリーンで見れたのはめっちゃラッキー❗️失声症❓️か何かの設定で台詞は一言もないんだけど、彼が踊り始めるとそこだけ異次元みたいな感じで、一気に作品がアングラ化(笑)ヲタクは以前から暗黒舞踏が好きで、古くは映画「卑弥呼」の土方巽から始まって、田中泯のパフォーマンスは東京都現代美術館で生で見て度肝を抜かれたけど、工藤くんも諸先輩に負けず劣らずシュールで禍々しくてステキ(笑)暗黒舞踏の雰囲気って現代日本にはそぐわないのかと勝手に思ってたけど、ちゃんと次世代に受け継がれているのね。それよりヲタクは工藤くんが慶応ボーイ時代に暗黒舞踏にハマったと聞いて、その心境の変化に興味がある(;^ω^)


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※それにしてもおディーンさまってどの方向から見ても水も滴るイイ男ね。個人的には工藤丈輝の狂気が好きだけど(笑)

 

 アンジーさん、ラストシーンでおディーンさまと新たな出逢いがありましたが、なぜにおディーンさまは紋付き袴でバイクに乗ってたの❓️何か深い理由が❓️もしかして続編フラグ❓️