オタクの迷宮

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騎士叙勲記念〜ゲイリー・オールドマンの出演作BEST10①

 な、なんと、あのゲイリー・オールドマンがチャールズ国王の誕生日を記念した「King Birthday Honors(国王誕生日叙勲) 」でナイトの称号を授与されたというビックリするようなニュースが❗️❗️

 

 ……なんでそんなに驚くのかって❓️舞台出身、王立演劇学校出身の「お坊ちゃまくん」たちが幅を利かせる英国映画界において、溶接工でアルコール依存症だった父親のもと、ロンドン南部のニュークロスで育った労働者階級出身のゲイリー。彼も父親同様長い間アルコール依存症で苦しみ、奔放な女性遍歴やDV疑惑で常にスキャンダラスなゴシップを提供することも多かった。特に若い頃は、階級意識の激しい英国で、社会の歪みや矛盾に打ちひしがれた「怒れる若者」を演じていたから、ヲタクはそんな彼のイメージをいまだに引き摺ってて、かつて叙勲の声がかかっても、紫綬褒章を辞退した唐十郎みたいにスパッと拒否るんじゃないかって思い込んでたから……。(それは、いちファンの勝手な妄想だってことも認識してるけど 笑)

 

 でもまっ、様々な苦難を乗り越えて役者としても人としても円熟の時期を迎え、「ウィンストン・チャーチル」で念願のアカデミー賞主演男優賞を受賞、今出演中のドラマ「窓際のスパイ」の終了後引退を仄めかしているゲイリーにとって、役者としての最後の花道を飾る受賞だったかもしれないと思うと、感動を禁じえません。とにもかくにも受賞おめでとう❗️

 

 ……というわけで、「ヲタクが偏見と独断で選ぶゲイリー・オールドマン出演作BEST10」早速行っちゃいましょーー❗️


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10位 「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」(2017年)


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※日本人のメイクアップ・アーティスト、辻一弘さんとのW受賞も話題になりましたよね。ゲイリーがチャーチルを引き受ける時の必須条件が、「辻さんが特殊メークを担当すること」だったそう。

 

 ご存知、第2次世界大戦においてヒトラーの勢力拡大に英国を率いて徹底抗戦、ついには勝利に導いた名宰相チャーチルを特殊メークと驚異の演技力で完コピ、見事アカデミー賞主演男優賞に輝いた作品。ホントはもっと上位にランキングしなきゃいけないのかもしれないけど、いちファンとしてはさ、ゲイリーだって認識できる作品で受賞して欲しかったのよね……。ゲイリーは「裏切りのサーカス」(2011年)でやはりアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたけど、その時は惜しくも受賞を逃し……。抑制の効いた演技がめっちゃカッコよかったんだけどな…。今でもヲタク、あの時の悔しさを忘れてない(笑)ジャン・デュジャルダン(その時主演男優賞を受賞したフランスの俳優)にはなんの恨みもないけどね(^_^;)

 

9位 「不滅の恋/ベートーヴェン」(1994年)


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 ベートーヴェンの死の直後、「自身の楽譜、財産全てを「不滅の恋人」に捧ぐ」と記された1通の遺書が発見される場面で幕を開けるこの作品。ベートーヴェンが遺書に書いた「不滅の恋人」とは一体誰なのか❓️ベートーヴェンの秘書アントン・シンドラーが恋人探しに奔走する姿を通して、謎に包まれた楽聖の姿が次第に露わになっていきます。恋に揺れ、自身の健康に不安を抱えつつ永遠の音楽性を追求する1人の青年・ベートーヴェンを、ゲイリーはまるで心の襞をなぞるように繊細に演じています。得意のピアノの腕もさらに磨きをかけ、実際に作中で数曲を披露……という、演じる役にとことんのめり込む彼らしいエピソード。恋人役の1人、イザベラ・ロッセリーニとのツーショは、ため息が出るほどの美しさ。

 

 8位 「スカーレット・レター」(1995年)


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 舞台は17世紀のアメリカ・ボストン。苛烈なピューリタン社会において、船乗りの夫の留守中、別の男の娘を出産したヘスター・プリン(デミ・ムーア)。彼女はその罪の象徴として、常に胸に緋色の文字「A」(Adultery(姦淫))を縫いつけられ、娘パールと共に世間の言わば「晒し者」として生きていかなければなりません。しかし彼女は決して娘の父親の名を明かそうとしませんでした。それもそのはず、その相手は村中の尊敬を一身に集める牧師のアーサー(ゲイリー・オールドマン)だったのですから……。

 

 清教徒の牧師としての使命感と罪の意識、さらにはヘスターと娘パールに対する深い愛に引き裂かれるアーサー。台詞は少ないながら「目は口ほどに物を言い」、寡黙に苦しみに耐える姿がめっちゃセクシーで、はっきり言ってヲタク、萌えました(笑)あってあらゆる多彩な役を演じる芸達者なカメレオン俳優ゲイリーですが、ベートーヴェンに引き続き、これは明らかに「イケメン・カテゴリー」に入りますね(笑)相対するデミ・ムーアの、凛とした美しさも印象的でした。今は彼女、「サブスタンス」で何だかスゴイことになってますけど(笑)

 

7位 「蜘蛛女」


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※ロシア人殺し屋モナ(レナ・オリン)の色香に迷い、破滅の道をひた走るジャック(ゲイリー・オールドマン)。モナってジェイソン(「13日の金曜日」)の女版❓️って感じなんですよ^^;車の後部座席に座っていた彼女が突然、ヒールを履いた長い脚を運転席まで伸ばして、運転中の男の首をグイグイ締め上げ、高笑いするシーンは怖すぎる……。まさに「蜘蛛女」(笑)

 

 クズでどーしよーもないんだけど、何だか憎めない、ザンネンなイケメンを演じるのもめっちゃ上手いゲイリー・オールドマン。今回の役は、FBIから得た情報をマフィアに売って小銭稼ぎをしている腐った巡査部長ジャック・グリマルディ。ところがある日、マフィアを裏切って逃走中だったロシア人の殺し屋モナ・デマルコフ(レナ・オリン)が逮捕され、ジャックがFBIへの護送役を引き受けるハメに。いつものようにモナをマフィアに売り渡そうとしたジャックでしたが、彼女の誘惑に負けたジャックは彼女の逃亡の片棒を担いでしまいます。それが破滅の第一歩、地獄の一里塚であることもつゆ知らず……。

 

 もう、もう、レナ・オリン演じるロシア女の殺し屋が血も涙もない怪物そのもので、怖いのなんの……これって(^_^;)ゲイリー演じる警官ジャックも十分クズなんですが、マフィアにもモナにもボロボロにされて、何だか可哀想に……。ラスト、帰ってこない奥さんをションボリ待ち続ける後ろ姿に、何故か胸キュンしたヲタクでした、ぢゃん、ぢゃん❗️

 

……続きはまた後日❗️