
TOHOシネマズ日比谷で開催されたNTL(ナショナル・シアターライブ)「欲望という名の電車」公開記念イベントに行って参りました〜〜〜❗️一般上映は明日の8/1からなのですが、その前夜祭的に開催されたイベントで、内容は下のスクショ通り、英文学者で戯曲翻訳家の小田島恒志さんと、同じく戯曲翻訳家の小田島創志さん、仲良し父子のワクワクのトークショーです。ご存知お二人は、高名なシェイクスピア学者小田島雄志さんのご子息とお孫さん。ヲタクもほぼ半世紀前、某大学の英米文学科の学生だった頃に、小田島先生のシェイクスピア翻訳にはずいぶんお世話になりました(多謝)
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★そもそもNTL(ナショナル・シアター・ライブ)って何❗️❓️
ナショナル・シアター・ライブ (National Theatre Live)は、ロンドンのロイヤル・ナショナル・シアター(英国・ロンドンのサウス・バンクにある国立劇場で、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー、ロイヤル・オペラ・ハウスと共に英国政府が出資する三大舞台芸術劇場の一)が実施しているもの。ナショナル・シアターその他あまたある英国の劇場で上演された作品をよりすぐって撮影し、世界中の映画館やアートセンターで上映するという、ヲタクのような英国演劇ファンにとっては垂涎の試み。現在上映されているのは40ヶ国以上に上ると言われていますが、日本がその中に入っているのはもう、感謝感激雨あられ(笑)……だってだってウェスト・エンドに本場の舞台観に行こうと思ったら、今どき100万以上かかるんですよ❗️それが僅か3000円で観れちゃうんですから……。ヲタクが直近で観たNTLライブは、熱烈推しアンドリュー・スコットの舞台「プレゼント・ラフター」。横浜から宇都宮の映画館まで行きましたよ。え❓️たかだか映画観に行くのにわざわざなんで宇都宮まで……って❓️イギリス行くこと考えたら、安いもんです(笑)それに舞台の場合、劇場の規模や席によっては、役者たちがまるでマメツブみたいに見える時もあるでしょ❓️それがNTLライブだと、役者たちの額に流れる汗やふとした眼の動き、唇の微かな震えまでバッチリわかっちゃうんだから。
これはもう、観るっきゃないっしょ❗️(笑)
★今回上映されるのはテネシー・ウィリアムズ原作の舞台「欲望という名の電車」
(2014年 ヤング・ヴィク劇場で上演された舞台を撮影したもの)
2014年の「ベスト舞台演出」と、各レビューで絶賛され、主演のジリアン・アンダーソンがローレンス・オリヴィエ賞 最優秀女優賞ノミネート、イブニング・スタンダード演劇賞最優秀女優賞を受賞、助演のヴァネッサ・カービーとベン・フォスターも、それぞれ「一流の演技」(カービー)、「冷酷なほど凶暴」(フォスター)と極めて高い評価を得た、上演後10年経って今見てもその素晴らしさは全く色褪せない、伝説の舞台です❗️
★ざっくり、あらすじ
アメリカ南部の大地主という家柄に生まれながら、結婚後夫とは折り合いが悪く、そんな夫も早逝して若くして未亡人となったブランチ・デュボワ(ジリアン・アンダーソン)。彼女は中年期に差し掛かってかつての美貌は衰え、さらには困窮して故郷を追われ、工場労働者のスタンリー・コワルスキー(ベン・フォスター)と結婚してニューオーリンズに住む妹ステラ(ヴァネッサ・カービー)の家に転がり込みます。スタンリーは、休みの日には仲間を家に呼び集めて賭けポーカー三昧、何か気に入らないことがあれば容赦なく家族に暴力を振るうマチズモの典型のような男。しかしスタンリーに殴られても蹴られても、彼の肉体にゾッコンなステラは、彼が暴力の後に反省しているふうを装って泣きべそをかけば、ズルズルと許してしまう……そんな毎日の繰り返し。そんな暮らしに飛び込んできたのが、若い頃の贅沢が忘れられず、衰えた美貌を隠すために厚化粧をし、ハイソな生活に再び戻れることを夢想してまことしやかな嘘を吐き散らすブランチその人だったのです。スタンリーはそんな彼女に次第に苛立ちを募らせていき、それが頂点に達した時、恐ろるべきカタストロフィがやって来ます。果たしてその顛末は……❗️❓️
★舞台の見どころ
・複雑怪奇なキャラ、ブランチ・デュボワを見事演じ切ったジリアン・アンダーソン
あちらこちらで言い尽くされてはいますけど、「彼女のキャリア史上最高の演技」と評されたジリアン・アンダーソンの演技はもう、圧倒的というほかありません。個人的にはね、大学時代(もう半世紀くらい前 笑)、ビビアン・リーとマーロン・ブランドの映画版(1951年)を観た時には、ブランチの素顔を見せたくないから明るい陽の下に出ない、スタンと仲間たちがポーカーに打ち興じてる部屋に入ってく前に、外の暗闇で急いで白粉パタパタする……みたいな行動がピンと来なかったんだけど、この年になると(あー、わかるわー)って感じ(笑)まあこのブランチって一言で言えばKYのヤな女で^^;彼女の言動にスタンリーが次第に神経逆撫でされてくのもわからないではなくて。ジリアン・アンダーソンって知性派のクールビューティのイメージが強いんだけど、鼻にかかったフランス語っぽい発音で、ワントーン甲高くセリフをまくしたてて、ブランチの所謂「鼻もちならない」感じを上手く出してましたよね。だからこそ、作品の後半で彼女が「リアルな自分自身」を受け入れられない理由が明らかにされ、一転して残酷な悲劇になだれ込む痛々しさが際立つんだと思いました。
・ヴァネッサ・カービーの清新な魅力
そしてそして、もう一つの見どころは、ブランチの妹ステラを演じたヴァネッサ・カービーの演技でしょう。最近では「ミッション・インポッシブル」でトム・クルーズの相手役を務めたり、最新作「ファンタスティック4」でインビジブル・ウーマンを演じてハリウッドにも絶賛進出中の彼女ですが、その演技の原点はやはり舞台だったか……と改めて認識させられる熱演でした。この舞台上演時ヴァネッサは26歳。その瑞々しさに満ちた演技が、ブランチと対極に位置するステラの、どんな環境にも柔らかく対応して幸せを掴み取っていく生命力を巧く表現していたように思います。

※「ミッション・インポッシブル」での共演で、トム・クルーズから猛烈アタックを受けている……とウワサされていたヴァネッサですが、どうやら交際に発展することはなかったもよう^^;その後元ラクロス・チャンピオンのポール・ラヴィルと婚約し、彼との間の第一子を妊娠中です。
★小田島恒志&創志さんの対談、おすそ分け

ライブの上映前にお二人の対談を聞けたことは本当に良かった❗️舞台への理解がより深まった気がします。(観に行こうかな、どうしようかな)と思っている方々のために、きっと背中を押してくれる、お二人が教えてくださった観賞のポイントを2、3ご紹介しましょう。
・題名の「欲望」「電車」ってどこから来たの❓️
まず題名のStreetcarは「電車」と訳されていますが、実際には当時ニューオーリンズに走っていた路面電車で、Desireは元はフランス語の地名デジレから来ているものだとか。ルイジアナ州は元来フランス系の移民が多い地域なので、フランス風の名前があちらこちらに残っているそうです。ヒロインのブランチもフランス語のブランシュ(白色)の英語読みだもんね。まあこの名前も物凄い皮肉が込められていて、ラストに破壊的なインパクトを観る者にもたらすんですが……。
・舞台芸術の斬新さ(ネタバレ厳禁^^;)
そしてお二人が特に強調されていたのが、舞台構造の斬新さ。「欲望という名の電車」は狭いアパートの一室で繰り広げられる濃密な作品なので、文字通り閉塞的な空間を舞台上に創り上げることが多いそうなのですが、今回はあっと驚くような舞台芸術が私たちを待ち受けています。ヤング・ヴィックって劇場名はもちろんオールド・ヴィック座のもじり。毎回劇場の既成観念をブチ壊す舞台作りが身上みたいです。……って、これ以上はネタバレになっちゃうので(汗)、ぜひ作品をご覧になって驚きの体験をしてみて下さい。
・ウィスキーの答え合わせは?
舞台上演は2014年。創志先生が「舞台に出てくるウィスキーの銘柄。この作品の上演年と合わせて考えると、興味深いことがわかってきますよ」って仰っていたけど…
ぜんぜんわからなかった(笑)
どこかで答え合わせして下さるんでせうか❓️(^_^;)
ロンドンの名作舞台が日本にいながらにして楽しめるNTL(ナショナル・シアター・ライブ)。「欲望という名の電車」は、明日8/1(土)〜8/7(金)まで、TOHOシネマズ日比谷(東京)と扇町キネマ(大阪)で上映されます。このまたとない機会にぜひ❗️
8.1 (金) ~公開『欲望という名の電車』
— ナショナル・シアター・ライブ (@ntlivejapan) 2025年7月30日
TOHOシネマズ日比谷& 扇町キネマ
🔥いよいよ公開間近‼️
The GuardianやThe Timesなど英国の主要紙からは”2014年ベスト舞台演出””今世紀最高の『欲望という名の電車』演出”として絶賛された、ジリアンの見事な熱演をお見逃しなく💨… pic.twitter.com/45mo5DViXQ
https://x.com/ntlivejapan/status/1950488038121029753?t=ejTAni_7H52NOa1b65ibWw&s=09