横浜は黄金町のミニシアター「ジャック&ベティ」にて、「早乙女カナコの場合は」鑑賞。

2014年、桜散る春。大学入学に胸躍らせる早乙女カナコ(橋本愛)は、入学式当日の大学構内で、ピストルで撃たれて倒れ込んだ男(中川大志)に「だ、大丈夫ですか❗️❓️」と駆け寄ります。ザワつく周囲に「救急車呼んで下さいッ」と真顔で叫ぶカナコ。イマドキ、こんな茶番劇(結局のところそれは、演劇同好会のデモンストレーションだったのですが)をマトモに信じちゃう天然記念物的女子が存在するのかいな❓️と観ているこちらはスクリーンにツッコみたくもなるんだけど、とにもかくにもそれがきっかけで2人は恋人同士に。カナコのお相手の男(中川大志)の名は長津田啓志。早稲田(⋯だよね❓️明らかに大学のモデルは)演劇サークルの脚本担当(⋯と言っても、完成した脚本は誰も見たことがない)で、卒業ものらりくらりと先延ばしにしているモラトリアム男(^_^;)
ラブラブでも貧しい2人は、ある宝石店のガラスに張り付いて、ペアリングを見つめています。長津田は「⋯⋯いつも欲しいものはガラスの向こうだ」と、ヲタクを爆笑させるに十分なクサいセリフを吐きつつカナコの肩を抱き寄せますが、恋に盲目状態のカナコはうっとり。そしてさらに、バイトで貯めたお金でそのペアリングを長津田にプレゼントしてしまうという暴挙❗️❓️に出ます。案の定長津田は
お前、オレのことバカにしてんのか❗️❓️
と叫ぶ始末。「喜んでくれると思ったのに⋯」と呆然とするカナコ。
男と女の間には 深くて暗い河がある
誰も渡れぬ河なれど エンヤコラ今夜も舟を出す
Row and Row Row and Row⋯
by 野坂昭如
ヲタクを含め、観客の誰しもが(あー、この2人、映画開始30分にしてもはや終わったな)と思ったことでしょう。ところがどっこい、不器用でピュアで滑稽で、だけどどこか愛おしい早乙女カナコの恋は、男前なカナコのルームメイト(根矢涼香)、ルッキズムの呪縛に悩まされながら奮闘する女子大生麻衣子(山田杏奈)、カナコにアプローチし続ける一見?誠実派の先輩(中村蒼)⋯⋯等々、個性的なキャラたちを巻き込みながら、なんと10年❗️❗️もダラダラ⋯⋯いやもといダイナミックな、大河ドラマも真っ青な展開を見せるのです。
★衝撃のラスト⋯戦い済んで、日が暮れて
(ここからはネタバレ注意❗️ネタバレ嫌な人はここでサヨウナラ)
大学を卒業してからはや6年。早やアラサーのカナコは出版社で大学時代から憧れだった高森樹李(のん)の担当編集者となり、(紙はもはや時代遅れ、今は電子書籍の時代)という周囲の声にもめげず、今日も時代錯誤に❓️ガンバって生きてます(笑)
そんなカナコの元に、6年ぶりにあの長津田から連絡が❗️なんと鮫島文学賞(アノ高森樹李(のん)が世に出るきっかけとなった架空の文学賞)の脚本部門佳作に入賞したというじゃありませんか❗️
ドヤ顔で「⋯なぁ、カナコ。俺たち2人で力を合わせれば、この世の中サバイブできんじゃないか」と語りかけてくる長津田につい乗せられ、(酔いに任せて)一夜を共にしたものの、シラフに戻ったカナコはパジャマにサンダル履きのまま長津田の家を飛び出します。
(佳作くらいでいい気になってるんじゃないわよ)と心の中で毒づきながら⋯。
シゴデキ女子にありがちなだめんずうぉーかー(だめんずを卒業した長津田には用は無い❓️)なのか、究極の恋愛拗らせタイプか、はたまたオトコの可愛さが理解できない冷たい女なのか❓️
永遠に続く恋のパワーゲーム、戦い済んで日が暮れて、男と女、誰も渡れぬ河なれど、エンヤコラ今夜も舟を出す。Row and Row, Row and Row⋯⋯
★今日の小ネタ⋯「私にふさわしいホテル」

※のんと橋本愛のエール交換❗️❓️
「早乙女カナコの場合は」(上)と「私にふさわしいホテル」(下)
文壇の大御所(滝藤賢一)に睨まれたが故に不遇をかこつ作家有森樹李(のん)の大逆襲を描いたコメディの名作、「私にふさわしいホテル」(2024)。「私にふさわしい〜」では橋本愛がカリスマ書店員役でカメオ出演していますが、今回はまるでエール交換❓️みたいに同じ有森樹李役でのんが登場、サスガのカリスマ演技を披露してくれます。
これぞ、のんマジック❗️❓️〜映画「私にふさわしいホテル」 - オタクの迷宮