オタクの迷宮

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酸欠必至❗️スクリーンXに閉じ込められたニノと私〜映画「8番出口」

 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、映画「8番出口」鑑賞。地下道という「密室」に閉じ込められた主人公(二宮和也)が、その無限ループの恐怖から知恵を振り絞って脱出しようと悪戦苦闘する密室サバイバルホラー


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★ざっくり、あらすじ

 いつものように地下鉄に乗り、帰宅しようとした派遣社員の男(二宮和也)。8番出口から外に出ようとするも、グルグル回って辿り着くのは元居た場所。そして判で押したようにスマホと書類カバンを持った中年男とすれ違う。主人公はそのうちに、脱出方法には1つのルールがあることに気づきます。案内や通路の様子を観察して「異変」があればその時点で引き返さなくてはならない。正解の異変を見つけると次の出口へ進めるが、不正解だと最初に戻ってしまう。 しかし当初はちょっとした「異変」が、失敗を繰り返すうちに次第に凶悪なものへと変化し、ついには⋯⋯❗️

★スクリーンXの臨場感

 ヲタクはスクリーンXで観ちゃったもんですから、途中ちょっぴり後悔しました(笑)例えばグライダーで急降下⋯⋯なんてアクションシーンだったらスリリングで楽しいんですけど、なにせ密室ホラーでしょ❓️ニノと一緒に3面全部壁の中に閉じ込められちゃうんですよ❗️怖すぎる⋯⋯(冷や汗)。しかもニノが喘息持ちの設定なもんだから、彼の荒い息遣いと、汗と、どうあがいてもメビウスの輪みたいな無限ループから抜け出せない絶望感が相まって、観てるこっちまで酸欠になりそうだった(^_^;)

 

🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻注意❗️ここからネタバレあり

★凶悪化していく「異変」

 ⋯⋯で、前にも言ったように「異変」がだんだん凶悪化していき、暗闇の中走り回るバケモノネズミやら、きわめつけは押し寄せる津波❗️スクリーンXの場合、この津波シーンもリアル過ぎるので、気の弱い方は要注意。

 

★ラスト考察

 ヲタクは「8番出口」を見ていて、安部公房の「壁」を思い出しました。「壁」は、主人公が突然自らの名前(存在意義)を失い、次第に無機質な壁に取り囲まれ、果ては自分自身が壁になってしまう⋯⋯という、現代人のアイデンティティ喪失を皮肉ったシュールな話なんですが、ニノ演じる男も突然恋人(小松菜奈)から「妊娠した」と告げられ、(こんな、何者でも無い自分が父親になっていいのか❓️)という自信喪失のループに陥ってしまいます。自己否定や、現実逃避をしているうちは地下道をぐるぐる回っているしかない⋯⋯という寓話世界が展開しているわけです。

 

★そしてニノの役者力

 役者としてのニノって、頭の中で冷静に演技プランを組み立てていく「分析型」の俳優さんかと思っていたけど⋯⋯。今作ではまるで役柄が憑依したかのような熱演で、彼の演技によってなおさら主人公の不安・絶望感がリアルに表現され、観ている私たちの恐怖もさらに増幅するしくみ。

 

 果たしてニノ演じる主人公は過酷な現実と向き合い、勇気を持って「8番出口」から脱出することが出来たのでしょうか❓️

 

⋯⋯それはあなた自身が実際に映画を観て、その目で確かめてみて下さいね。