オタクの迷宮

海外記事をもとにしたエンタメ情報から、映画・舞台・ライブの感想、推し活のつれづれまで── ヲタ視点で気ままに綴るエンタメ雑記ブログ。 今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

ゲイリー・オールドマン叙勲🎖ウィリアム殿下も夢中!英国スパイドラマ『窓際のスパイ』第5シーズンレビュー

英国の大人気スパイドラマ(日本ではイマイチ盛り上がってないけどね〜 笑)、『窓際のスパイ』(AppleTV+)いよいよ第5シーズンに突入❗️


f:id:rie4771:20251008054731j:image

★原作の題名からして、皮肉の効いた英国流

『窓際のスパイ』、元々の原題は『スローホースSlow Horses(鈍足の馬)』あるいは『スラウハウスSlough House(泥沼の家)』。ミック・ヘロンの原作は、版によって題名が違うのが面白いんですが、MI5(英国情報局保安部‥‥国際問題を扱うMI6とは違い、英国国内の治安維持に務める)の中の、「泥沼の家」と呼ばれる窓際部署に寄せ集められた、スパイの落ちこぼれたち(鈍足の馬)という二重の意味になっています。

 

 一癖も二癖もある落ちこぼれスパイたちを束ねるのは、皮肉屋で超毒舌家、風呂には入らない、そこらへんでオ◯ラをこきまくる、だけど部下の危機には必ずどこからともなく颯爽と登場、人情味溢れる「窓際のスパイ」ジャクソン・ラム(ゲイリー・オールドマン)。第5シリーズでは、ロンドン市長の選挙戦真っ只中に勃発した銃の乱射事件を端を発した、落ちこぼれスパイたちと恐怖のテロ集団との、手に汗握る死闘が繰り広げられます。

 

★ヲタク激推し、ジャック・ロウデン

 ヲタクが『窓際のスパイ』を見始めたのは、激推しのジャクロことジャック・ロウデンが、伝説のスパイを祖父に持ち、エリート幹部候補生としてMI5に入局しながら、同僚にハメられて「泥沼の家」に飛ばされたリヴァー・カートライト役を演じているから❗️(いや、今ではすっかり『窓際のスパイ』自体の大ファンなんですけど 笑)


f:id:rie4771:20251008054104j:image

※プライベートでも親子のように仲のいいゲイリー・オールドマン(中)とジャック・ロウデン(右)

 

⚠️第4シーズン見てない方、ネタバレ注意⚠️

 前シーズン(シーズン4)で自らの衝撃の出自(国際的なテロリストとの関係)を知ったリヴァーは、まだそのショックから立ち直っておらず、ボスのラムからは「周りを見ろ❗️コカイン女、飲んべえ、サイコパス、こいつはカス(ホーのこと^^;)しかしお前はそれ以下だ」と、無能呼ばわりされ(ラム流の励ましではあるんだけどね^_^;)、心を通わせていた…と思い込んでいた❓️同僚のルイーザ(ロザリンド・イレーザー)にも「勘違いしないでよ」と手酷くフラレて、シーズン5ではいささか迷走中(笑)


f:id:rie4771:20251008143140j:image

※「泥沼の家」の個性溢れる面々。右からリヴァー、シャーリー(コカイン女…スパイ任務のストレスからヤク中経験アリ)、キャサリン(飲んべえ…アルコール依存症の治療中)、ホー(カス…頭の中はS〇Xだけ^^;)今シリーズから退場してしまうらしいルイーザ。(ヲタク的にはルイーザが1番マトモな人だったんだけど、退職しちゃうらしい。やっぱりマトモな人は「泥沼の家」は務まらないのね 笑)

 

 もう1人の女性の同僚シャーリー(エイミー=フィオン・エドワーズ)からも「あんたはセクシーじゃないもん(モテるわけない)」と断罪され、夜中の公園で黙々と筋トレに励むリヴァーは、今シーズンではかなり「残念なイケメン」化しちゃってますが、ジャクロがめっちゃカワイイから許す❗️(笑)それにしてもリヴァーが筋トレに励んでいるのがオサレなスポーツジムなんかじゃなくて、夜中の裏寂れた公園……っていうのが何とも哀愁を帯びてて好きです。


f:id:rie4771:20251008052953j:image

※第4シーズンでは共に命をかけて共闘、イイ感じになったかに見えたリヴァー(ジャック・ロウデン)とルイーザ(ロザリンド・イレーザー)でしたが……。

 

★英国ロイヤルも『窓際のスパイ』の大ファン❗️

 

 主役のラムを演じているゲイリー・オールドマンは、先日英国の騎士叙勲を受けたばかり。先日9月30日ウィンザー城で叙勲式が行われ、次期国王たるウェールズ公ウィリアムの前に跪き、剣で肩に触れられる例の儀式に臨んだゲイリー。叙勲後「とても光栄だ。身の引き締まるような気持ちであり、同時に非常に嬉しく思っている。これは何ものにも代え難いものだ。オスカーはとても大きな意味を持つと思っていた。アカデミー賞を軽視するつもりはないが、今回の受勲に比べると少し色褪せる。本当に素晴らしいことだ」と喜びを語ったそう。(ちなみにゲイリーは、2018年に『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でアカデミー賞主演男優賞を受賞しています)階級制度が厳しく、ベネディクト・カンバーバッチエディ・レッドメインなど所謂上流社会の「お坊ちゃまくん」がハバを利かす英国を離れ(ゲイリーは労働者階級出身)、ハリウッドに活路を求めて幾星霜。今回の彼の発言はいろいろと考えさせられます。


f:id:rie4771:20251008044621j:image

 さてさてゲイリーによれば、叙勲式でウィリアムから『窓際のスパイ』のファンだと告白?されたとのこと。日頃ヲタクが呟いている通り、ゲイリー演じるジャクソン・ラムは、「クサい、キタない、エゲツない」の3ナイオジサンなんですが、「あなたが登場するたびに、お風呂で綺麗に洗ってあげたくなる」とウィリアムから言われたゲイリーは、「今日は体をきちんと洗ったと思います」と返したそう。『窓際のスパイ』本編に負けない、英国流皮肉とユーモアに溢れるお二人のやりとりに乾杯❗️(ちなみにカミラ王妃も『窓際のスパイ』のファンだとか。どんなお顔してご覧になってるのかしら 笑)

 

 老いて益々ロックンロールな男、サー・ゲイリー・オールドマン。『窓際のスパイ』も第5シーズンを迎えて益々絶好調❗️

 

★今日の小ネタ…豪華すぎるチョイ役

 毎シーズン、豪華すぎるチョイ役…いやもとい、カメオ出演も見所の1つ。第5シーズンの第1話、冒頭で登場する無差別銃乱射犯に英国のライジングスター、エドワード・デイヴィス❗️はい、HBOのドラマ『デューンDUNE 預言』で、ハロウ・ハルコンネンを演じたイケメンです。


f:id:rie4771:20251008154931j:image

 ヲタクのイケメン嗅覚からすると、彼絶対これから「クる」と思うんで、要注目❗️(笑)