オタクの迷宮

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市原隼人、食の美学ここに極まれり!『おいしい給食 炎の修学旅行』レビュー

 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、映画『おいしい給食 炎の修学旅行』鑑賞。

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★ざっくり、あらすじ〜甘利田、修学旅行でもお約束の暴走❗️(笑)

 1990年、函館。給食をこよなく愛し、生徒たちの友情も未来も、共に美味しい給食を食べてこそ……と信じてやまない中学校教師・甘利田幸男(市原隼人)の熱血映画も早や4作目。今回は甘利田が担任を務める3年生と共に青森・岩手に修学旅行へ行き、甘利田の永遠のライバル❓️給食をアレンジする天才・粒来ケンと、御当地グルメの代表格・岩手のせんべい汁やわんこそばで、お約束の「美味しいバトル」を繰り広げます。

 

 おなじみの濃いキャラたち〜校長先生(小堺一機)、なぜか妙に色っぽい給食のおばさん(いとうまい子)、昔懐かし駄菓子屋のおかみさん(高畑淳子)、喧嘩っ早いPTA会長(六平直政)に加え、今回は生徒たちに「黙って食べろ、早く食べろ」と強要する昭和初期の頑固オヤジみたいなパワハラ教師(片桐仁)も登場、「給食は楽しく美味しく食べなきゃ意味がない」と主張する甘利田と激しく対立しますが……。

 

 市原隼人、グルメ役者道を極める

 このシリーズを見る度に思うんだけど、ものすごくアクロバティックな食べ方するのに(仰け反ったり逆立ちしたり 笑)、市原隼人ってなんでああいつもいつも美味しそうに、しかも品良く美しく食べられるのかしら。これはもう『孤独のグルメ』の五郎さん(松重豊)と双璧をなすんじゃないかしらん。

 

★誇るべき日本の文化…給食

 今回この映画を観ながらふと考えました。ひょっとして「給食」って、じつは日本人にとって大切な根っこの文化なんじゃないかって。

 

 台湾や韓国も給食の普及率は高いけど、子どもたちが給食当番を決めて配膳や片づけを自分たちで行い、みんなでお教室で食べる……というのは日本独自の文化。(韓国や台湾では別に食堂があり、調理員が配膳を行う)お掃除当番と共に、自分で食べたもの、汚したものは自分で片付ける……という、幼い頃からのその習慣こそが、今現在、公共道路沿いにゴミ箱がなくても、あまりゴミを見かけないという、(海外の人から見たら驚愕の)日本の民度の高さに繋がっている……と思うのはヲタクだけでしょうか❓️

 

★「いただきます」に宿る日本のこころ

 今ちまたでは、首都圏のある小学校で、外国人の風俗習慣・宗教に配慮して、「いただきます」を言わなくなった……という記事が論議を呼んでいるけれど、自らの命を捧げて私たちの食物となってくれた動植物と、そしてそれを調理して美味しい料理に仕上げて下さった人たちへの感謝の発露である「いただきます」は、数ある美しい日本語の中でも最たるものだとヲタクは思っているので、できれば宗教・文化の異なる海外の方にも唱和して頂けたら、心も次第に溶け合ってくるのでは……❓️と思う今日この頃。

 

 今回の映画の中でも、手を合わせ、声を揃えて「いただきます」を唱和する甘利田先生と忍川中学の生徒たちの姿はとても美しかった……とヲタクは思ったよ❗️

 

 今回の修学旅行で、忍川中学の子どもたちにとっても甘利田先生にとっても一つの区切りを迎えました。そしてラスト、沖縄に転勤になっちゃった甘利田先生。別れと旅立ち、今度は最北から最南に飛ぶんだね😂沖縄名物「ポーク玉子おにぎり」に目をランランと輝かせる甘利田先生。「南国・沖縄編」(沖縄の給食ってどんなの❓️興味あるぅ)楽しみにしてるね❗️