Amazon Prime Videoにて、『ベイビー・ガール』鑑賞。ジャンルとしては「エロティック・サスペンス」に分類されてます。遥か昔、中学時代、密かに想いを寄せてたクラスの男子に「オマエといると男同士みたいで話しやすい」と言われ、その後の男女交際パターンを確定されてしまったヲタク的には、けっこう苦手ジャンル😂でも、ニコール・キッドマンは好きな女優さんだし、彼女今作の演技で第81回ヴェネチア国際映画祭の最優秀女優賞を受賞してるんで、勇気を振るって❓️(笑)観てみました。
結論❗️エロティック・サスペンスというよりは、ヒロイン(ニコール・キッドマン)のキンク(特異な性的嗜好)を通して、企業のCEOという「絶対的権力」の座にいる女性の、圧倒的な孤独感と承認あるいは依存欲求を鋭く抉った社会派ドラマであると同時に、また一方で、ティザーがかなり挑発的だったのに反して、本編に描かれる恋愛模様は案外クラシカルなピュア・ラブであるのにビックリ🫨

★ざっくり、あらすじ
NYでロボットを使った配送会社のCEOとして、誰もが羨む生活を送るロミー(ニコール・キッドマン)。優しい夫(アントニオ・バンデラス)や2人の娘たちに囲まれて幸せな生活を送っていた……筈でしたが、実は自らの特殊な性的嗜好に悩み、悶々とする日々。ある日、会社に向かって歩いていると、突然真っ黒いドーベルマンがロミーに向かって突進してきます。恐怖に声もなく立ち竦むロミー。その時1人の青年が現れ、ドーベルマンの首を押さえつけて服従させます。その姿を見たロミーは、その青年に激しい性的な欲望を抱きます。走り去る青年の背中を餓えたような眼で見送るロミー。その後オフィスに出社したロミーは、思わず息を飲みます。先程の青年サミュエル(ハリス・ディキンソン)が、彼女の会社のインターンの1人として、彼女の前に現れたからです……❗️
★ラブゲームなんかじゃない❗️バロックなピュア・ラブ
ロミーは、あるカルト宗教の閉鎖的コミュニティで育った女性。(この設定がキモ。この生い立ちが、彼女の)イェール大学卒、我が国の高市早苗総理じゃないですが、男性に伍して「馬車馬のように」働いて働いて、現在の地位を築いたわけですね。しかしCEOとしての彼女は権力を振るうことに慣れていないようで、部下に指示を出す時もどこかオドオドして、居心地が悪そう^^; 誰かに全てを支配されて安心感を得たい、CEOとしての気の狂いそうな重圧から解放されたい。誰か助けて❗️……そんな隠れた願望に火をつけたのが、まさにサミュエルだったわけ。でもね、このサミュエルがね、決して支配的なサド男なんかじゃなくて、真剣にロミーのことが好きになっちゃったから、彼女の隠れた願望を引き出して解放してあげようとするの。ヲタク的にはね、ちまたで言われているように「権力を持つ女と息子ほど年の違う若い男の危険なパワーゲーム」とは思わないんだなー。2人の恋は真剣だったよ❗️(断言)

※プラダの2025春夏キャンペーンに起用されたハリス・ディキンソン。まさに最旬❗️
★年下のオトコの魅力
ヴェネツィア国際映画祭で最優秀女優賞に輝いたニコール・キッドマンの演技はまさに神がかっていたけど、相対するハリス・ディキンソンも素晴らしかったわよ……(うっとり😍)世の女性方、ロミーを見つめる切なげなハリスの瞳は一見の価値アリざますよ(笑)青年と年上の女性の恋を描いたイチ推しの名作と言えば、ヲタク的には『僕の美しい人だから』(1990年)だったけど、今作はそれに並んだよ。何せハリスくんがイケメンすぎる(⇐結局そこ 笑)

※若いユダヤ系ヤンエグ(ジェームズ・スペイダー)とハンバーガーショップで働く中年女性(スーザン・サランドン)の「身分違いの年の差恋愛」を描いた『僕の美しい人だから』。この作品も、『ベイビーガール』同様、肉体の欲望を出発点にした「純愛」を描いています
★ヲタクの問わず語り
『ベイビー・ガール』は、決して背徳のスリラーじゃない。
むしろ、完璧を求められる女が“完璧じゃなくていい”と初めて許された物語。
サミュエルはロミーを支配せず「そのままでいい」と抱きしめた。
誰かに理解されたい、赦されたいという切実な欲求を、映画はあえてエロティック・サスペンスの形を借りて描いたんだと思う。
だからこそラストのロミーの微笑みは、恋の終わりじゃなく「自分自身への赦しの始まり」。
“支配”でも“依存”でもない。
あれは、心がやっと自由になった瞬間の純愛だった❗️