Netflixにて、リミテッドシリーズ『セイレーンの誘惑』(全5話)鑑賞。
冒頭から何やら数々の伏線や謎が提示されるこの映画、ヒッチコックの『レベッカ』みたいなサイコサスペンスになるのか、はたまた『ミッドサマー』みたいな楽園ホラーになるのか、ヲタクはハラハラドキドキしながら結末を見守っていたのですが……。
どちらも違った❗️(笑)
※ミカエラ(ジュリアン・ムーア)のカルトっぽい雰囲気といい、この眩しげな島の風景といい、てっきり『ミッド・サマー』(アリ・アスター監督)みたいなホラーになるのかと…(笑)
現代に生きる、自己実現を目指す優秀な女性たちの一種の「生きづらさ」を、社会に対する痛烈な皮肉と風刺を込めて描いたダーク・コメディとでも申せましょうか。

★ざっくり、あらすじ
〈ヒロイン、限界突破❗️❓️〉
ダイナーのレジ係で働くデヴォン(メーガン・フェイヒー)は人生どん詰まり。断酒の禁を破って飲んだくれ、飲酒運転をして留置所に。やっとの思いで帰れば認知症の父がゴミの山の中でぼんやり宙を見つめている。そんな中、セレブたちが住むプライベートアイランドで、大富豪の妻ミカエラ(ジュリアン・ムーア)の私設秘書をしている妹のシモーヌ(ミリー・オールコック)からゴージャスなフルーツフラワーが届きます。(こっちの気もしらないで❗️父さん抱えて1人で苦労してるのは私なのよ)とプッツンしたデヴォンは、衝動的に島行きのフェリーに乗ってシモーヌのところに押しかけます。
〈はい、出ましたセレブ島✨️〉
折しもシモーヌは、ボスであるミカエラが運営する動物愛護団体の資金調達パーティの準備の真っ最中。しかしデヴォンが久しぶりに見るシモーヌは、昔の不安気でオドオドした様子は消え、髪をプラチナブロンドに染め、整形をしてすっかり見違え、ボスのミカエラの威光を借りてスタッフたちにパワハラまがいの権力を振るっていたのです──。

★ジュリアン・ムーアのオーラ、ケヴィン・ベーコンのイケオジっぷり
なんと言っても、周囲から「怪物」と囁かれるほどの権力を持つミカエラを演じるジュリアン・ムーアのオーラが圧倒的❗️欧米のセレブの奥様たちって環境問題やオーガニック、動物愛護に傾倒している方々が多いですが、ミカエラもご多聞に漏れず……で、彼女の姿を通して、動物には甘々なのに人間のスタッフたちにはパワハラして何とも思わないとか、資本主義の権化みたいなダンナの力をバックに環境問題を論じるといった、所謂リベラルなセレブ妻の矛盾がシニカル且つコミカルに描かれているんですね。ジュリアン・ムーアがまた、楽しそうにノリノリで演じてるんです。ヲタクはジュリアン・ムーアと言えば『キングスマン2』のサイコ・キラー役が強烈で、このドラマも最初サスペンスタッチな始まりだったから、心配しちゃったよ(笑)

※つい『キングスマン:ゴールデン・サークル』の、あの人肉ミンチキラーを思い出しちゃったヲタク。ジュリアン・ムーア、絶対アレ意識してたよね❓️(ち、違う❓️😅)
ミカエラもシモーヌもイェール女子で、元々は「シゴデキ」女性。しかし彼女たちは自分の置かれた場所に満足せず、さらに上を目指そうとして、セイレーンのように富裕な男たちを誘惑し、絶対的な権力を手中にした……かのように見えた。しかし彼女たちの夫やBFたちが彼女たちに望むのは、「子供を産むこと」だったり、「家庭からの避難場所(つまり不倫)」や「夏限定の恋」という痛烈な皮肉。男たちの気持ちが移ろった瞬間、女たちは手にした権力の座からいとも簡単に滑り落ちていく──。
原題は『SIRENS(セイレーンたち)』複数形なのでもちろん、3人の女性(ミカエラ、シモーヌ、デヴォン)を指すのでしょうが、男性を誘惑する行為が自らのキャリアップを図る1つの手段であるミカエラとシモーヌとは違って、デヴォンの場合は自傷行為だから、ちと切ない😢ヲタク自身、ミカエラやシモーヌみたいな野心とは無縁な凡人だから、やっぱりデヴォンに1番感情移入しちゃう。
ドラマでは、ミカエラ、シモーヌ、デヴォンと、過酷な環境から抜け出すためにもがきながらも必死に生きようとする、三者三様の女性の生き方が印象的ですが、さてあなたはどの女性の生き方に共感しますか❓️
ミカエラの夫であるヘッジファンドのCEO役でなんとケヴィン・ベーコン登場❗️もう67歳だっていうのに『フットルース』時代(⇐古すぎ❓️笑)からスタイル変わらなくって、今もめっちゃイケメン😍孫みたいな年の恋人がいる設定(スミマセン、ちょっとネタバレ^^;)が全然不自然じゃなかった。

※ミリー・オールコック(左…25歳)とケヴィン・ベーコン(右…67歳)。年の差なんと42歳❗️み、見えない……。
★今日の小ネタ…マグパイチョコレート
日頃このブログでも言ってることだけど、最近欧米の映画やドラマの中で、ちょいちょい日本(特に東京)が話題になるの。今回は原宿のキャットストリートにあるお菓子屋さん『マグパイ』。ミカエラがこのお店のファンという設定で、夫ピーター(ケヴィン・ベーコン)が東京出張の折にミカエラにお土産のチョコレートを買ってくるのね。ところがミカエラは、「箱にかけたリボンの光沢が東京本店のものと違う❗️東京のほうがもっとツヤがある。ソーホーの支店で買ったに違いない」って、夫の浮気を疑う……っていうストーリー展開(笑)欧米のセレブにとって今、東京って「食通ぶる」ための小道具化してると感じる今日この頃(笑)

※神宮前にあるアートなカフェ「マグパイ」。恥ずかしながらヲタクは、このドラマで初めて知りました😅