電信電話が普及し、工業化、都市化、資本主義化が急速に進んだ激動の19世紀末ニューヨークを舞台に、上流階級の女性たちの人生模様を描いたドラマ『ギルデッド・エイジ ニューヨーク黄金時代』も早やシーズン3に突入❗️

◆シーズン1&2の、ざっくり、あらすじ
このドラマのヒロインは、新興成金(ニューマネー)の覇者・鉄道王ジョージ・ラッセル(モーガン・スペクター)の妻で、才気煥発で野心家のバーサ(キャリー・クーン)。シーズン1では、当時ニューヨーク社交界で幅を利かせていた(メイフラワー号移住者を祖先に持つ)由緒ある家柄の妻たちに認めてもらおうと策略を巡らし、シーズン2ではメトロポリタン歌劇場の建設に奔走し、名実ともにニューヨーク社交界の実権を握ります。
◆そしてシーズン3
バーサの野望は留まるところを知らず^^;、シーズン3では、18才になる一人娘のグラディス(タイッサ・ファーミガ)を、なんと英国のバッキンガム公爵に嫁がせようと策略を巡らします。しかし、新聞や社交界の噂話を利用して既成事実を作り上げるバーサの、あまりにも「政治的な」手法(まるでロビイストみたい^^;)にウンザリした夫のジョージは、ラスト、「もう君にはガマンできない❗️」と激怒し、バーサの元を去っていく-------という衝撃の結末。これ、シーズン4までめっちゃ心穏やかでなくなるやつ(笑)
◆バーサは単なるモンスター妻ではない
バーサは社交界でも自らの出自をひた隠しにしているのですが、未婚時代の姓が「オブライエン」だから、もろアイルランド系なんですよね。そう、アメリカ文学史上1、2を争う著名なヒロイン、『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラもアイルランド移民でした。でもって、ジョージがシーズン3のラストで去っていくシーン、『風と共に去りぬ』でレット・バトラーがスカーレットに向かって「もう君にはウンザリだ」と言って出ていくシーンにクリソツ(笑)
長い間大英帝国に搾取されてきたアイルランド人。その苦難に満ちた歴史の中で育まれた不屈の精神や反骨心で、スカーレット・オハラは「明日には明日の風が吹く。レットを取り戻す方法は明日考えよう」と呟きます。バーサは今回、泣きながらジョージの馬車を見送るだけでしたが、スカーレットに負けず劣らずのド根性の持ち主なんで(笑)シーズン4のリベンジに期待大❗️
◆ニューヨークの黄金時代とは?
日本での副題は「ニューヨーク黄金時代」。確かにアメリカ、特にニューヨークの19世紀末から後の100年間は、上述のように、大陸横断鉄道が敷かれ、電気は普及し、工業化、都市化、資本主義化が急速に進んだ時期。しかしGildedとは、Gold(黄金)ではなく、ニセモノの金ピカ、とか金メッキ……といった意味。上辺ばかりを取り繕う…と言った否定的な意味合いも含んでいます。
作品中、男性陣にとってこの時代は、大陸横断鉄道建設に向かって突き進んだり、従僕の身でありながら時計の特許を取って巨額の富を手にし、「アメリカンドリーム」を体現したり-------と、たしかに「黄金時代」であったかもしれませんが、女性陣にとって、バーサのようにいかに才気と野心に溢れた女性であっても、家庭や社交界という閉鎖的な世界に閉じ込められ、噂や駆け引き、虚飾に塗れた人生を送るしかない--------と言う訳で、彼女たちにとってはまさに「金ピカ時代」だったのではないか、とヲタクは思うわけです。
脚本は、あの大人気ドラマ『ダウントン・アビー』のジュリアン・バロウズ。そう言えば『ダウントン・アビー』のグランサム伯爵夫人は元々アメリカの大富豪のお嬢様だったわよね。グラディスの未来の姿かしら。
アメリカとイギリス、国は違えど上流階級の恋愛や結婚事情、当時の社会、強かに生き抜く使用人たちの人生模様など、「ダウントニアン」なら絶対ハマるハズ(---------ヲタクみたいにね😉)
今は新たなシーズン4を、不安と期待でドキドキしながら静かに待ってるヲタクです。
◆『ギルデッド・エイジ』シーズン1のあらすじとレビューはコチラ👇️
◆『ギルデッド・エイジ』シーズン2のあらすじとレビューはコチラ👇️