前回の記事で、セバスチャン・スタンが『ニューアベンジャーズ(サンダーボルツ*)』続編はぜひ日本で撮りたい」「みんな、声を上げて」と語った背景と、日本ロケを阻む現実について書きました。
正直に言えば、
この問題は一朝一夕で解決するものではありません。
でも——
「だから無理」で終わらせるのは、ちょっと違う気がしたんです。
日本は、本当に変われない国なのか。
ハリウッド映画を迎える日は、永遠に来ないのか。
今回は
じゃあ、何を変えればいい?
という現実的な視点で考えてみたいと思います。
折しも高市総理の「積極的な財政対策」によって、これまでの緊縮財政から長期的な投資戦略の必要性が叫ばれている今、ハリウッドの撮影隊をその投資戦略の一環として捉えて欲しい⋯という願いを持ってこの記事を書いています。

※2025年東京コミコンのセバスチャン・スタン
◆日本は、映画産業において本当に“遅れている国”なのでしょうか?
最初に言っておきたいのです。
日本は、映画に対して冷たい国ではありません。
むしろ——
現場の熱量は、かなり高いと聞いています。
だって、黒澤明、小津安二郎、溝口健二、是枝裕和、北野武、宮崎駿、黒沢清など巨匠・名匠から、濱口竜介、川村元気、奥山大史、団塚唯我ら若き鬼才たちに至るまで、綺羅星の如き映像の魔術師たちを輩出してきた日本ですよ❓️
問題は、
熱意が制度に反映されていないこと
縦割り構造が解消されていないこと
つまり
やる気はあるが、仕組みが古いだけ。
これは、変えられる❗️
◆変われるポイント① ロケ支援の“一本化”
世界を見渡してみても、海外ロケ隊の招聘に成功している国は、例外なくこれをやっています。
ロケーションオフィスが一本化されていて、
国・自治体は「撮らせてあげる側」として動くのです。制作側は窓口1つに話をつければいいから、迅速且つスムーズに進むんです。
日本でも、各地にロケ支援団体は存在する。
でも——
バラバラなんです❗️
もし
「海外映画専門の国家レベル窓口」ができたら、
それだけで日本ロケのハードルは激減します(断言)
これはね、近いうちにやっと設立されそうな「国家情報局」と同じ。今まで外務省、防衛省、公安警察、内閣でバラバラに収集していた情報を一括して積み上げ、活用していく。同じことを政府レベルでやってくれたら、即解決(笑)
◆変われるポイント② 映画撮影を“お荷物”から“投資”へ
日本の地方自治体では今でも、映画撮影はこう見られがち。
「うるさい」
「邪魔」
「危ない」
でも海外では違う。
宿泊
飲食
雇用
観光
映画撮影は、インバウンドの一環。
地域経済への投資として扱われます。
「数日の不便」より
「長期的な利益」を選ぶ視点。
鳥取砂丘とかどうです❓️鳥取駅前がシャッター街って揶揄されて激オコになってた石破元総理(笑)
(注:特定の政治的立場を語りたいわけではなく、あくまで“構造の話”として書いています😅)
◆変われるポイント③ 税制優遇は“文化支援”じゃなく“経済政策”
日本では、映画支援=文化支援になりがち。映画の芸術性を重視する日本人らしいアプローチ。
でもハリウッドは、
映画を巨額の投資ビジネスとして見ています。
税制優遇
キャッシュリベート
外貨獲得
これを
「芸術を汚す」と感じる必要はないんです。
むしろ——
日本の景色が、日本の素晴らしさが映像の中に半永久的に刻まれ、世界に残るチャンスと考えましょう。
◆変われるポイント④ 責任の所在を“曖昧”から“契約”へ
「もし何かあったら…」
この言葉が、地方自治体のお役人さんたちを震え上がらせ、どれだけ多くの企画が潰れてきたことでしょう。
海外では
保険
契約
責任分担
が明確。
日本も、
“誰かが怒られないため”ではなく
“どうすれば実現できるか”
を基準に考え、欧米同様細部に至るまで契約で詰めていくことが大事。
◆日本の変化は、いつも“外圧”から始まる
ここで、ひとつ現実的な話を。
「これまでの慣習」を大事にし、揉め事はできるだけ避けたい日本人。それは時に素晴らしい美点になるけど、ことこの件に関しては別(笑)
でも、そんな私たち日本人も、外圧がかかった時には、なぜだかいろんなことが一気に変わる😅
心配性で悲観主義の私たち。石橋を叩いて叩いてそれでも渡らないこともあるけど、渡ってみたらあら不思議
万博
オリンピック
国際イベント
どれも成功裡に終わっているじゃない❗️
黒船来航の昔から、外の力が私たちの硬い殻を破って新しい世界を見せてくれてきたんです。セバスタのあのひと言だってきっと、私たちに新しい世界を開いてくれる。
◆だから「声を上げる」意味がある
声を上げる、というと
大げさに聞こえるかもしれない。
でも実際は——
記事を書く
読む
共有する
「日本で撮ってほしい」と言う
それだけでも、需要は可視化される。
政治も、行政も、企業も、「数字」と「反応」には敏感。
こんなに素晴らしい街並みと自然、歴史、高い民度を誇る日本が、海外の映画人から見て“撮りにくい国”、「面倒くさいからやめておこう」で終わるのはいかにも残念。
セバスタが言った
「次は日本で撮りたい」
あれは夢じゃない。
可能性の話だと、私は信じてる。
◆だから私は、願ってる
いつか、
『ニューアベンジャーズ(サンダーボルツ*)2』のエンドロールに、
Filmed in Japan
が流れることを。
その時、
「ああ、あの時ちょっと声を上げてよかったな」
って思えたらいい。
セバスタに東京コミコンでまた会えたら
もう準備できてるよ
って伝えてあげられる日を夢見てる。