オタクの迷宮

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完全犯罪の向こう側へ---『クライム101』IMAX感想

 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、『クライム101』IMAX版鑑賞。

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これは、完全犯罪映画の皮をかぶった、再生の物語

 

★ざっくり、あらすじ

 アコギな悪人だけをターゲットにする強盗で、痕跡は一切残さず、狙った獲物は逃さない。これまで4年間、白昼堂々数々の大仕事をモノにしてきたデーヴィス(クリス・ヘムズワース)。しかしなぜか彼が出没するのは、きまってアメリカ西海岸を走るハイウェー101号線。彼は今、人生最大の完全犯罪を目論み、セレブ相手の高額商品を扱う保険会社に勤務するシャロンハル・ベリー)に接触し、仲間に引き入れようとしますが-------。

 

作品の見どころ

 『オーシャンズ11』や『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のような爽快なピカレスクロマンを期待していた向きにはちょっと肩透かしかもしれません😅貧困の中で幼少期に里子に出され、特権階級を憎んで犯罪を重ねて来た男が、様々な人々との交流を通じて自らの人生に向き合う人間ドラマなので。でもラスト、複数の伏線が綺麗に回収されてハッピー・エンドに向かうさまはやっぱり気持ちいい。さすがはエンタメ王国ハリウッドならではの作品になっています。同じピカレスクロマンのジャンルでも、罪の重さが余韻となって残る英国ミステリや、社会構造の闇を暴く北欧ノワールとはちと違う(笑)罪から再生への道に光を当てるところが、いかにもハリウッドらしいな…と思います。

 

 また、デーヴィスのキャラ設定が、クリヘムのイメージ通りピュアで朴訥なとこもツボ。コールガールを呼んでも照れて眼を合わせられなかったり、気に入った女子(モニカ・バルバロ)を口説くのに、「君子どもいる❓️僕にはいない」って…そんなセリフ、初めて聞いた(笑)

 

トリビアいろいろ

 

その1 ハイウェイ101

  題名そのものであり、この作品の舞台であり、重要なテーマともなっているハイウェイ101は、 アメリカ西海岸(カリフォルニア、オレゴン、ワシントン各州)の太平洋沿岸を南北に結ぶ、全長約2,470kmの幹線道路です。
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 10年前、サンディエゴ州のチュラビスタに赴任していた長女ファミリーを訪ねた3週間、サンディエゴのダウンタウンを往復するのにヲタクがしょっちゅう通ったのがハイウェイ101。

 

 なぜデーヴィスが彼の完全犯罪の舞台としてハイウェイ101にこだわったのか❓️目に染みるような美しい海岸線の風景とカリフォルニアの眩しい陽光、そして彼が歩んで来た人生の「闇」の対比が見事です。

 

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その2 なんてったってバリー・コーガン❗️

 ヲタクには無数の推しがいるけど(注:浮気者じゃなくって博愛主義者と呼んでね 笑)最近1、2を争っているのがこの人❗️バリー・コーガン。若干33才ながら、その卓越した演技力と独特のオーラで、ヨルゴス・ランティモスマーティン・マクドナー、エメラルド・フェネルなど、錚々たる映像作家たちから「この役はバリーじゃなきゃ演じられない」と、お名指しを受けるほどの有望株。

 

 正直言って今回の作品も、バリー見たさにオンラインチケットをクリック(笑)デーヴィスと同じ故買人に雇われた、なんとも怪しい凶暴なチンピラ・オーマン役で、出番は少ないながら、主役のクリヘムを食うほどのインパクト爆裂❗️特に、強盗に入った宝石店に赤ちゃんがいて、泣き叫び始めたのにパニクって「誰か赤ん坊をあやして黙らせろーっっ」て叫び始める場面に思わず吹いた😅イキがってはいても、拳銃を握る時には目が泳いで微かに震えるとこなんて、やっぱりバリーって芸が細かいのよねぇ。

 

 今回のプラチナブロンド、彼の独特な風貌に似合うのかな…と映画観る前は思ったけど、めっちゃ似合う〜〜💗また観たいわ。

 

その3 ソーとハルク対決が激アツ❗️

 MCUアベンジャーズ」ファンなら絶対アツくなる、ソー(クリス・ヘムズワース)とハルク(マーク・ラファロ)のガチ対決❗️今作品の役柄もクリスが悪漢、マークが彼を執拗に追い詰める刑事役で、アベンジャーズものの中でも『マイティ・ソー バトルロイヤル』(ソーとハルクが大共闘した)がイチ推しのヲタクは、めっちゃコーフンしました(笑)マークは『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』(アベンジャーズシリーズ最新作。2026年12月公開)にはハルクは登場しないと明言してるので😭今回2人の勇姿を目に焼き付けときました。

 

 先にピカレスクロマンというより人間ドラマ…と言いましたが、オープニングでの息詰まるカーチェイスシーン、デーヴィスとオーマンの格闘シーンをはじめ、アクションものとしても楽しめるので、出来ればIMAX版でぜひ❗️

 

 お久しぶりね〜〜🎵なハル・ベリー(相変わらずお美しい😘)や、『名もなき者』でジョーン・バエズを完コピ、アカデミー助演女優賞にノミネートされたモニカ・バルバロをはじめ助演陣も超豪華です。

 

 人はどこまで罪から逃げられるのか。
あるいは、どこからやり直せるのか。
『クライム101』は、その境界線を走る物語。