オタクの迷宮

映画・ドラマ・舞台レビュー、ケルト文化、滅びの美学、推し活のつれづれまで── 観て、感じて、考える。 "好きなモノ・人"についてしか語らない偏愛のブログ。そして今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

35年の時を飛び越えるロック〜IMAX『Rolling Stones – At the Max』鑑賞

  1991年に初公開されたローリング・ストーンズのコンサート映画『Rolling Stones – At the Max』が、全国のIMAXシアターで1週間の限定上映❗️

最終日にやっとこさ間に合った⋯😅

 

今作品は、1990年の「Steel Wheels/Urban Jungle」ツアー中に撮影されたのですが、このツァーはローリング・ストーンズの歴史において、そして世界のロック史においても伝説的なもの。

 

その理由は2つあります。

 

グリマー・ツインズの復活

その強力なパートナーシップから「グリマー・ツィンズ(仄かに光る双子)」と自称し、2人で協力して数々の名曲を世に送り出してきたミック・ジャガーとキース・リチャーズ。1980年代後半には2人が音楽の方向性から激しく対立、ローリング・ストーンズももはやこれまでか⋯と囁かれていましたが、一転して2人はこのツァーをきっかけに劇的和解を遂げ、ストーンズ復活ののろしを上げたのです。

 

・巨大ステージとツァーのビジネスモデル確立

マーク・フィッシャー考案による高さ20メートル、幅60メートルの鉄の要塞のようなステージは、建設するのにトラック80台分の機材を要したと言われています。

 

 さあ、上映開始まであと30分。

35年の長い月日を飛び越え

今から私たちは

巨大セット、レーザー、パイロテクニクス(花火)を駆使したド迫力のステージで、合計630万人動員、約1億7,500万ドル(当時のレートで約260億円以上、現在の価値に換算すると4億ドル以上)を売り上げ、それまでのロックコンサートの歴史をあらゆる面で塗り替えたと言われる『Rolling Stones – At the Max(最高のローリング・ストーンズ)』誕生の瞬間を、IMAXの巨大スクリーンで目撃する❗️

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★IMAX史に残る作品

 まずド肝を抜かれるのが、ステージに屹立する、まるで近未来のメトロポリスか京浜工業地帯の工場群のような巨大な鉄の建造物。コンサートの間中スモークとレーザー光線がステージと観客席を駆け巡り、大量の紙吹雪が舞い、ミックの歌声と観客の手拍子と大歓声、バンドの大音響が私たちを『Steel Wheels』と『Urban Jungle』の目くるめく世界に引きずり込む。

 

 特に※『ホンキー・トンク・ウィメン(Honky Tonk Women)』では、アイアン・メイデンのエディ人形より数倍大きな巨大な「イットガール」人形が登場、彼女たちのセクシーダイナマイトぶりに興奮したのか❓️ミックが鉄の建造物の途中まで駆け上って歌うんだけど、カメラがミックの視点で遥か下の波のようにうねる観客席を映し出すもんだから、あまりの高さに見てるこっちが怖くてクラクラしたわ(笑) 

※ホンキートンクとは安酒場/バー(場所)のこと。19世紀末、南部・南西部で労働者層がダンスや酒を楽しんだ賑やかな酒場の別称。

 

★ミック&キース⋯まさにグリマー・ツィンズ

 メンバーたちがステージに出ていく直前から始まるこの映画、ステージの袖でグータッチしてるミックとキースの姿が、なんだか胸熱😭

 

 キースがコンサートの間中ニコニコして上機嫌、そんなテンションのまま『Happy』(数少ないキースのヴォーカル曲)を歌ってくれて、見てるこっちもHappy😆

 

 キースの陽気なノリノリロック『Happy』の直後には一転してミックが、メロトロン多用の不穏なサイケサウンド『2000光年のかなたに』、悪魔の視点で語られるダークな世界観『悪魔を憐れむ歌』を歌い上げる-------という心憎い演出。やっぱり2人は「グリマー・ツィンズ(光る双子)」😆

 

 そしてそして、ギターリフの名曲として名高い『サティスファクション(Satisfaction)』❗️キースが夢の中で思いついたという、歪んだ(ファズ)ギターによる5音の繰り返し。その中毒性のあるリフはこちらの脳髄に直接響いて、正常な思考能力を狂わせるよう。


★ストーンズの歴史的意味

 デンジェラスでセクシー、英国の階級制度にFuck you、権力に歯向かい続けて早や60年❗️❗️(今回も『ブラウン・シュガー』の歌詞とか改めて読むと、その猥雑さ、差別観、倫理観の無さに驚くばかり。ミックの歌詞って案外ミソジニーっぽいのよね😅)

 

 そんな彼らが向かうところ敵無し、イケイケどんどん黄金期の「Steel Wheels/Urban Jungle」ツアー。あなたたちはもはや生ける伝説、今さら畏まって悟ったフリなんてしなくていい。

 

永遠の不良青年⋯いやもとい、不良老人でいてちょうだい❗️(笑)

 

★Steel Wheels/Urban Jungleセットリスト

1.  プログラム・スタート (Program Start)
2.   コンチネンタル・ドリフト (Continental Drift )
3.   スタート・ミー・アップ (Start Me Up)
4.   サッド・サッド・サッド (Sad Sad Sad)
5.   ダイスをころがせ (Tumbling Dice)
6.   ルビー・チューズデイ (Ruby Tuesday)
7.   ロック・アンド・ア・ハード・プレイス(Rock and a Hard Place)
8.   ホンキー・トンク・ウィメン (Honky Tonk Women)
9.   無情の世界(You Can't Always Get What You Want)
10.   ハッピー (Happy)
11.   2000光年のかなたに (2000 Light Years from Home)
12.   悪魔を憐れむ歌 (Sympathy for the Devil)
13.   ストリート・ファイティング・マン(Street Fighting Man)

14.   イッツ・オンリー・ロックン・ロール(It's Only Rock 'n' Roll)
15.   ブラウン・シュガー (Brown Sugar)
16.   サティスファクション (Satisfaction)
17.   エンド・クレジット (End Credits) 

 

★今日の小ネタ

その1 この映画がIMAXである意味

実はこの映画、IMAX映画史においても重要な作品。

 

 1991年当時のIMAXは自然ドキュメンタリーなどが中心でしたが、『Rolling Stones – At the Max』は世界初の本格的IMAXコンサート映画と言われています。

 

 巨大70mmフィルムで撮影されたストーンズのライブは、観客席のスケールやステージの巨大さを圧倒的な臨場感で映し出し、IMAXという映像フォーマットの可能性を一気に広げたのです。

 

 ヲタクが今回IMAXで1番シビレたのはキースの神技的指使い❗️彼のギターは決して速弾きタイプではないけれど、IMAXの巨大スクリーンで映し出されるその指の動きは、まるでリズムそのもの、そこからグルーヴを生み出しているかのようで、見ているだけでゾクゾクする。

 

 そしてそして「ロック界のアスリート」ミック様。今作でもほぼMC無し、2時間ぶっ続け全速力でステージを縦横無尽に走り回り(1度も水飲まず💦)歌いながらジャンピングジャックフラッシュ、観客を煽りまくるわ、ミックガールズ❓️引き連れて踊りまくるわ…🤯しかも全く息上がらず(驚愕 どんな肺してるんだ 笑)。

ミックの飛び散る汗を全身に浴び続けた2時間IMAXでありました。

 

その2…キース・リチャーズのハチマキ

キース、🇯🇵日の丸のハチマキしてる❓️

東日本大震災が起きた後、日の丸ハチマキをした自分のTシャツ販売して、売上を復興にと寄付してくれたキース。

--------この頃から親日家だったの❓️