相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、ティモシー・シャラメ主演『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』初日❗️
2日後にアカデミー賞受賞式が迫っているから、発表前に見れて良かったぁぁ。毎年この時期になると、このブログの中で、「あーーっ、ノミネートされてるあの作品もこの作品もまだ見てないっっ」って叫んでるヲタクだから。
監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、キャスティング賞と、主要4部門を含む9部門にノミネートされているこの作品ですが、何と言っても最大の見どころは、30歳という若さで、2018年に『君の名前で僕を呼んで』、2025年に『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』と、すでに2度主演男優賞にノミネートされているティモシー・シャラメが、「3度目の正直成るか❗️❓️」という点。
ヲタク、断言しましょう。
ティモシー・シャラメのアカデミー主演男優賞受賞の確率は90%であると❗️
ティモシーの素晴らしい人物造型(それはつまり、誰もから愛される正統派プリンスの称号をかなぐり捨てたということ)、そして本物の卓球選手と見紛うほどの試合シーンは、手に汗握るド迫力です。

これはアメリカンドリームを目指したサイテー男の成長を描いた、青春ドラマです。
(但し、制作はA24、監督はジョシュア・サフディであるため、正統派の青春ドラマではありません 笑)
時は1952年、第2次世界大戦終戦から7年後のニューヨーク。マーティ・マウザー(ティモシー・シャラメ)は、親戚の靴屋で働きながら、卓球の世界チャンピオンを目指す青年。チャンピオンになって大金持ちになることを目指すも、ロンドン世界卓球選手権の決勝戦で無名の日本人選手エンドウにあえなく敗れて一文無しになったうえ、しかも勝手に選手宿舎を抜け出して最高級ホテルのリッツに宿泊したせいで、全米卓球協会から多額の罰金まで科せられてしまいます。
それでも、今度は東京で開かれる卓球の世界選手権に出場し、打倒エンドウを目指すマーティは、あってあらゆる手段を使って日本への旅費を手にしようと奮闘しますが-------。
★愛すべき最低野郎を魅力的に演じるティモシー・シャラメ
家庭持ちの女性と不倫の末、子供ができると「ぜーったい、オレの子じゃないっ。自分で責任取れ❗️」と叫び散らし、その一方で旅費を稼ぐために往年の大女優(グウィネス・パルトロウ)を口説き落とす、どーしよーもない奴なんだけど、にっこり笑って「ごめんね」って言われるとつい許したくなる、愛すべきクズ野郎をシャラメが生き生きと演じています。さすが、プリンス・オブ・ハリウッドの称号はダテじゃない(笑)
★アメリカ的物質主義とアメリカンドリームの挫折
主人公のマーティを取り巻く人々--------パトロンのペン会社の社長にしろ、浮気相手の大女優ケイ(グウィネス・パルトロウ)にしろみんなお金、お金、お金⋯と、物欲にまみれたモンスターたちばかりで、映画を見ているうちにヲタクは、(あ、あれ❓️1950年代のアメリカってこんな感じだったの❓️)って目を白黒🤯
戦後のアメリカが、世界一の経済大国・軍事大国として突き進んでいた時代のイケイケ❓️な空気が、どこか皮肉を込めて描かれているようにも見えました。
また、もう一つ面白かったのは、マーティがユダヤ人であること。監督のジョシュ・サフディ自身もユダヤ系で、映画の中ではユダヤ人が自虐的に揶揄されるような場面もたびたび登場します。(ロンドンの世界選手権準決勝で、マーティがやはりユダヤ人と戦うんだけど、「ヒトラーに代わって殲滅してやるよ」なんて言うんですよ。コード、ギリじゃない❓️😅)
もちろんこれは外部からの差別というより、ユダヤ文化特有の“自己風刺”的ユーモア。アメリカ映画には昔からこうしたユダヤ系コメディの伝統があり、この作品もその系譜にあるのかもしれません。
今作品は、最初はただ有名になりたい、おカネが欲しい⋯と、「アメリカンドリーム」の実現で頭いっぱいだったマーティがラスト、エンドウとのヤラセ試合を断って彼との真剣勝負に臨むことで、自分自身にとって一番大切なものに気付く⋯という、一人の青年の精神的成長を描いた、いわばビルディングスロマンなんですね。
クセつよの人間たちが欲望のまま暴れ回る前半は、いかにもジョシュ・サフディ監督らしい混沌(カオス)ワールド。しかし物語はラスト、意外なほどまっすぐな青春ドラマへと一気になだれ込みます😅
★マーティの成長のきっかけになる日本
マーティの、欲望に塗れた物質主義から精神主義への転換のきっかけとなるのが、日本人選手エンドウ。クズなチャラ男のマーティとは正反対、東京大空襲で聴力を失い、普段は一機械工として工場で働きながら卓球を続けていて、世界チャンピオンになったことで、敗戦で焼け野原になってしまった日本の復興のシンボルになった⋯という設定です。昨年の東京デフリンピックで銅メダルを獲得した川口功人選手が、サフディ監督の熱烈ラブコールで出演を決めたそうで、寡黙で生真面目なエンドウぴったりの熱演を見せています。
『マーティ・シュプリーム』で描かれる日本人は、物静かで礼儀正しく、敵であるマーティにさえ拍手を送る人々。今、海外から日本人はこんなふうに見られるようになったんでしょうか❓️⋯なんだか嬉しいような、こそばゆいような(笑)
これまでハリウッド映画が描く日本像は、時にステレオタイプになりがちだったけれど、この作品には、温かいリスペクトが感じられました。
なぜだろう❓️
聞けば監督のジョシュ・サフディは昔から日本が好きで、5年間日本語を勉強していたこともあるそう。また、彼の曽祖父は、第二次大戦後の日本で弁護士をしながら、ステーキ店も経営していた人で、大叔父さんは1954年に東京でバル・ミツバ(ユダヤ系の13歳の男子のための成人儀式)を受けたそうです。一族揃って親日家なんですね。
ジャパンプレミアでティモシーは-------
僕らはどうしても日本で撮影したいという目的意識を持っていました。
もちろんニューヨークでセットを組んで、日本のようにみせるチートはできるけれど、この作品には日本や東京という要素が大きく関わっているから、きちんと日本で撮影することがすごく重要だったんです。
世界のみなさんがこの作品を気に入ってくれているので、日本のみなさんもそれに続いてくださるといいなと思っています。
と、監督ともども日本への熱い想いを語ってくれました。
こんなに日本愛に溢れた作品、
日本人なら、応援するっきゃないでしょ❗️(笑)
ティモシーの新たな魅力に出逢いたい人には、
間違いなくおススメの1本です💗
(注:若いお嬢さんたちにはちょっぴり刺激が強いかもしれない 笑)