ブログ「オタクの迷宮」管理人としてのヲタクは、直前の記事でも書いたように、滅びの美学を追求する、自称「デカダン的ロマン主義者」。歴史や映画のスクリーンといった「異界」を揺蕩う遊び人😅
しかし現実世界では、代行派遣の※マンション・コンシェルジュ。常勤のコンシェルさんが有給を取ったり、急に体調を崩したりした時にスポットで数日現場入りしたり、はたまた何らかの事情で急きょ辞職された場合には、次の常勤さんが決まるまで数カ月、時には1年近く勤務することも--------。
※仕事内容は、宅急便預かり、タクシー予約・手配、クリーニングの預かり・お届け、各種サービスの紹介、共用施設(ゲストルーム、ラウンジ、キッチンスタジオ、トレーニングルームなど)の予約、さらにはショップやカフェが併設されている場合はその運営---------と多岐にわたります。
ヲタクが心おきなくブログという「異界」で遊べるのもコンシェルジュの仕事という現実世界があるからだし、またそこで触れる人間模様がブログを書く際の参考にもなる-------というわけで、今日はちょっぴり、コンシェルジュの現場で見聞きしたこぼれ話をひとつ。

★コンシェルジュは見た❗️〜夫婦の真実
ある日のこと。クリーニング屋さんがコンシェルジュデスクに納品にやって来ました。手には1本のボールペンが。
「◯◯号室◯◯様の旦那さんのジャケットの中に入っていた忘れ物ですよ」
その方、チーフやらイヤホンやら服の中の忘れ物が多いので今さら驚かないんですが、見ればPARKER Sonnet Premium——
持ち主の趣味が、ふと透けて見えるような一本です。
クリーニング品と共にお部屋にお届けしました。
ご主人様はお留守らしく、奥様が出てこられましたが、ボールペンを見た途端、雑誌等でよくお見かけする美しいお顔の色が変わりました。
「こんなボールペン、主人の持ち物じゃない❗️」
思わず叫んだ奥様、ヲタクの怪訝な顔に気付いたのか慌ててニッコリされ(マスコミに登場する時のあの感じ)、「ありがとう、一応私が預かっておきますね」と品物を受け取られました。
--------そして数カ月後、突如としてご主人の不倫スキャンダルがマスコミを賑わせました。しかし芸能記者の突撃を受けた奥様は泰然自若、いつものようにニッコリ笑って、「そんなの噂に過ぎませんわ。私は主人を信じてます」と仰ったそうな。
そしてそんな中、渦中のご主人がコンシェルジュデスクにクリーニングバッグを預けに来られました。職業柄、マスコミでマイナスな話題になっている方の対応をすることも多々ありますが、とにかくそういう方には表情を変えず、ビジネスライクに接するようにしています。それでなくてもご本人はピリピリしてらっしゃいますから。
いつものように預かり品をクロークに入れた直後、ご主人が血相を変えてコンシェルジュデスクに突撃してきました。
「わ、悪い❗️さっきのジャケットもう出しちゃった❓️」
「いえ、まだ集配には来ておりませんが…」
「ひゃー、良かったぁ、出して出して」
ご主人はバッグをヲタクの手からひったくると、ラウンジの革張りソファの上でバッグの中身をひっくり返し、何やら探し始めました。オイオイ…(笑)
TVで見るあのイケメンはどこへ行ったんだ…😅
探しものが見つかったらしく(ヲタクはそっちを見ないようにPCの居住者用クラウド作業に集中していたので詳細はわかりませんが)ご主人は晴れ晴れした顔で
「ごめんねー、二度手間で。またお願いね」と言いながら、ヨレヨレのTシャツ姿で去っていきました。
その後ご夫妻がモメている話はとんと聞きませんし、ご主人の不倫話もいつのまにか立ち消えに。
さて、あのPARKAR Premiumの行方がどうなったのか——
それを知る術は、コンシェルジュにはありません(笑)