ミステリーチャンネルで、英国のコージーミステリードラマ『英国刑事モトラムのイタリア美食ミステリー』鑑賞。全6話、一挙放送の運びとなりました。
最愛の妻を突然の事故でなくし、悲しみに沈むスコットランドヤードの刑事モトラムが、心機一転を図るために長期休暇を取り、17歳の娘と共に妻の両親が経営するナポリのレストランに身を寄せます。------ところがそこで様々な難事件に遭遇、モトラムはロンドンから遠く離れたナポリでも刑事魂❓️を遺憾なく発揮して、現地の事件解決に一役買うことになります。各話事件を解決するためには、毎回登場するイタリア料理が謎を解くカギ。風光明媚な観光地ナポリと美食、そして本格的な謎解きが三位一体となった、コージーミステリーの新たな名作登場です❗️

※原題は"A Taste for Murder(殺人の味)"なんともまあ、英国風の毒のあるユーモアでしょう。ヲタクは個人的にはけっこう好きなネーミングですが、日本で放送するには『イタリア美食ミステリー』のほうが無難でしょうね(笑)
👨🍳事件の謎を解く鍵は、いつも鍋(レシピ)の中にある。
今まで家事も子育ても死んだ妻に任せっきり、17歳の娘のアンジェリカと取り残されて途方に暮れるモトラム。彼が娘とレンチン料理ばかり食べていることを知った義父のジェナーロは、驚愕してこう呟きます。
料理をしない、そのスキルもないということは、人生の楽しみの半分を放棄しているようなものだ。
その言葉に一念発起、ジェナーロに料理を教えてくれるよう頼み込むモトラム。そして、父が初めて作った熱々の「地獄の卵」をパンにつけて食べて、「悪くないね」と、アンジェリカが微笑むシーンは、なんだか胸熱。

※モトラムが娘のアンジェリカのために初めて作った料理「地獄の卵」
トマトソースを地獄、卵を魂に見立てたナポリの伝統料理「地獄の卵」。それは、壊れかけた父と娘をつなぐ役割を果たす一方で、「一見混沌とした状況(地獄)の中でも、本質(卵)を見失わなければ真実は見えてくる」という、モトラムが異国の地でこれから飛び込んで行く捜査の幕開けを暗示してもいるのです。

※外はカリカリ、トロ〜リチーズが流れ出すライスコロッケ「アランチーニ」(上)とラグーソース(下)。美味しそう〜〜🤤観る時は空腹時を避けましょう(笑)
エレノアから手作りのケーキをご馳走になったモトラムが、「このケーキには、隠し味にリコッタチーズとピスタチオを入れてるの。(料理には)ほんの小さなことが大切なのよ」というエレノアの言葉にハッとして捜査のヒントを得るシーン(第2話)を初めとして、義父母が作ってくれる料理に込められた真実------「カリカリのアランチーニ」〜外側はどれだけ固く心を閉ざしていても、じっくり熱を加えれば、中から隠された本音(とろけるチーズ)が溢れ出す〜(第4話)や、「あなた流のラグー(ミートソース)」〜ラグーも家庭それぞれであるように、事件の背景にある人間関係も、その家族特有の"歪み"を読み解く必要がある〜(第5話)をヒントにして、モトラムは難解な事件を次々と解決していくのです。特に第5話では、義父の薫陶の甲斐あって、モトラムはタイムと蜂蜜を隠し味にしたラグーソースを完成させます。料理を習得するにつれ、心の傷を癒していくモトラムですが--------。
★主役はウォーレン・ブラウン
主役のモトラム刑事を演じるのは、懐かしや英国刑事ドラマ『ルーサー』(2010年〜)で、主役のルーサー(イドリス・エルバ)のバディ、ジャスティン・リプリー巡査部長を演じたウォーレン・ブラウン。当時20代だった彼、犯人逮捕のためには手段を選ばず暴走ぎみのルーサーをハラハラしながら見守りつつ、命をかけてルーサーに尽くし抜く犬系男子(笑)もの問いたげな、まん丸な目がめっちゃ可愛くて…。第4シリーズで彼が無念の殉死を遂げた時には、あまりのショックにそ…れ以降『ルーサー』を見続けることができなくなってしまったヲタク😭(写真上)

それが、モトラム刑事役では、グラサンのめっちゃ似合う渋いイケオジに😘------どっちも好みだわ、ぐふふふふ(笑)

そして、『ダウントン・アビー』でを演じたフィリス・ローガンが、娘亡き後、なかなか悲しみの出口から出られない義理の息子と孫に心を痛める優しいおばあちゃんであると同時に、洞察力が鋭く、何気ない会話からモトラムに事件解決のヒントを与えるエレナ役を生き生きと演じています。
紺碧の海、空、美味しい料理に時々殺人(笑)
本格推理ミステリーに、人生の格言スパイスが散りばめられた『英国刑事モトラムのイタリア美食ミステリー🇮🇹』。
ミステリーチャンネルで再放送の折は必見ですよ❗️