オタクの迷宮

🎬️映画・ドラマ・舞台レビューから、韓流、ケルト文化、滅びの美学、横浜グルメ、ミステリー、推し活のつれづれまで── 観て、感じて、考える。 "好きなモノ・人"についてしか語らない偏愛のブログ。そして今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

イ・ジュニョクにとって、ソ・ドンジェが「特別な役」であり続ける理由

 本日はヲタク激推し、韓国俳優イ・ジュニョク氏(42歳)。彼は20年にも及ぶキャリアの中で、数え切れないほどの作品に出演し、数え切れないほどの役を演じてきました。 そんな中でも彼が、インタビューやトーク番組で

自分の俳優人生において、本当に大きな転機であり、特別なキャラクターだ。

と語る、1つの役があります。それは-----------

『秘密の森』シーズン1、2、『良いが悪い、ドンジェ』に登場するソ・ドンジェ検事。

 

今回このブログでは、

韓国屈指のカメレオン俳優イ・ジュニョクにとってソ・ドンジェ役がどうしてそんなに特別なのか❓️

を、彼自身になりかわって詳しく分析していきたいと思います。

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俳優としてのイメージを180度変えたキャラ
 ソ・ドンジェという役柄に出会う前、イ・ジュニョク氏はその端正なルックスから、「主人公の恋のライバル」(『カムバックマドンナ〜私は伝説だ』(2010年))や「クールで完璧なエリート」(『シティハンター in Seoul』(2011年)、『怪しい三兄弟』(2009年))といった、韓流ドラマ特有の誠実で正義感溢れるイケメンを演じることが多い俳優でした。 

 ところがところが、『秘密の森』のソ・ドンジェは従来のイメージを完全に覆し、保身のためなら上層部にゴマをすり続け、立場が危うくなれば平身低頭、土下座も厭わないコウモリ男(注:バットマンのようなダークヒーローではありません 笑)。窮地に陥った時の必死の顔芸には、思わず吹き出した向きも多いのではないでしょうか。

※窮地に陥ったソ・ドンジェ検事、必死の顔芸3連発(笑)

 

 ドンジェを演じるイ・ジュニョク氏の振り切った演技は

ここまで卑屈で、泥臭くて、情けない人間の感情をリアルに表現できる俳優だったのか❗️

と、業界や視聴者に大きな衝撃を与えました。 

 

 これによって、絵に描いたようなイケメンでありながら(⇐ここ、大事 笑)、カッコ悪い姿や強烈なコンプレックスを全身で表現できる俳優-------という、唯一無二のポジションを確立することができたのです。

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※スン顔の時は超イケメンなソ・ドンジェですが…😅

 

★脇役から単独スピンオフの主役へという奇跡
 韓国のドラマ界において、「連続ドラマの脇役キャラが人気上昇、単独スピンオフの主人公になる」というのは、極めて異例のケースだそう。
 

 当初はただの脇役、悪徳検事として終わるはずだったドンジェが、シーズン2、そしてスピンオフ『良いが悪い、ドンジェ』へと繋がり、「ウリ・ドンジェ(私たちのドンジェ)」という呼び名まで生まれたのは、「ひとえにファンの皆さんのおかげ」と語るジュニョク氏。そして---------

「これほど長く、様々なバリエーション(変奏)を演じられるキャラクターに出会えたことは、俳優として本当に幸運で特別なことですし、彼を演じることで、僕自身もまた大きなカタルシス(開放感)を感じることができるんです」と語っています。

 

 イ・ジュニョクさんに限らず、視聴者である私たちもまた、様々な欲望を封じ込め、毎日の生活の中で本音と建前を演じ分け、「善人の仮面(ペルソナ)」を被って生きています。

 

 ところがドンジェは、出世欲や嫉妬、卑屈さ、ずる賢さを一切隠さず、良くも悪くも(笑)「本音100%」の人間。追い込まれればプライドや羞恥心なんてすぐさまかなぐり捨てて(笑)サバイブするために必死になります。


 ヲタクが本格的にイ・ジュニョク沼に落ちたのも、実はこのソ・ドンジェ役でした。ドンジェ役を境に、イ・ジュニョク氏は俳優として新たな境地を切り開いたように、ヲタクには思えて仕方ないのです。

 

 その後は、コミカルなダークヒーロー(『ヴィジランテ』)、狂気のサイコパス(『犯罪都市 NO WAY OUT』)、完璧スパダリ(『わたしの完璧な秘書』)、裏社会に生きる冷徹な男(『広場』)……と、あってあらゆる役を演じ切り、"当代きってのカメレオン俳優"の名をほしいままにしているのは周知の通り。

 

 これからも、財閥御曹司(『平気な嘘』、エクソシスト司祭(初のオカルトホラー『覚醒』)、朝鮮時代悲劇の大君(『王と生きる男』)……と、新作が目白押し、様々な役柄で私たちを楽しませてくれる予定。---------それもひとえに、ソ・ドンジェとの出会いが、イ・ジュニョクという俳優の可能性を無限大に広げたから。

 

 だからこそ彼は、何年経っても、ソ・ドンジェを「特別な役」として語り続けるのでしょう。