横浜で開催されている『マリー・アントワネットスタイル』。鑑賞して1日経つのに、まだヲタクの脳内は250年前にギロチンの露と消えた美しき王妃のことで一杯(笑)
1つヲタクがどうしても気になることがある。それは今回の世界巡回展の企画元が、英国のヴィクトリア&アルバート博物館だったこと。館内に掲げられたキャプションも、フランス語じゃなくて英語だった。
-------なぜ?
考え出すと夜も眠れないヲタク🤣
当時フランスの国家的産業だった絹織物を嫌い、綿モスリン(英国からの輸入品)を愛したマリー・アントワネット。彼女は「重苦しい宮廷のルールから解放されたい」「軽くて洗練された自然な服を着たい」という、一人の女性としての自由な欲求に従っただけでしたが、フランス経済の要(かなめ)だった絹産業は、大きな打撃を受けました。「王妃は自国の絹職人を飢えさせ、外国の産業に金を貢いでいる」という、国民からの激しい非難を浴びることになるのです。
さらに、綿モスリンのシュミーズドレスと麦藁帽子を着用した王妃の肖像画(宮廷画家ヴィジェ・ルブラン作)は、「王室の威厳を損なうもの」として大スキャンダルに発展しました。
-------しかし一方で、王妃が愛した綿モスリンは、イギリスが産業革命によって大量生産に成功し、世界市場を席巻し始めていた最先端のテキスタイル。
つまり今回の展覧会では、かつて「浪費家」「外国かぶれ」と非難された王妃を、ヴィクトリア&アルバート博物館が、18世紀の国際的なファッションの潮流を敏感に捉えた、いわば元祖インフルエンサーとして読み直しているようにヲタクには思えました。
だからヴィヴィアン・ウェストウッドやジョン・ガリアーノの作品が展示されてたのね。

※ヴィヴィアン・ウェストウッドのウェディングドレス

※ジョン・ガリアーノ作『マリー・アントワネットの肖像画がプリントされたイブニング・コート』
特に、パンクファッションの女王と呼ばれるヴィヴィアン・ウェストウッドがコルセットを多用して、コルセットを"女性を抑圧するシンボル"ではなく、あくまでも"女性を美しく見せる武器"として捉えているように感じられる(注・ヲタク個人の感想です)のが興味深いですね。
アヴァンギャルドな感性を持つウェストウッドやガリアーノら、モダンなアーティストさえも魅了して止まないマリー・アントワネット、恐るべし(笑)
250年前には「外国の流行にうつつを抜かした王妃」として非難されたマリー・アントワネットを、現代の英国が「時代を先取りしたスタイル・アイコン」として、再び世界に送り出すっていうのも、何とも皮肉な話ではありますが。
-------いやいや、だからこそ歴史って面白いのよね(笑)