オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

我が愛しのダーク・ヒロインよ~『ウェンズデー』(Netflix)

f:id:rie4771:20221220203756j:image

  Netflixで、あの『アダムス・ファミリー』のスピンオフとも言うべき『ウェンズデー』全8話鑑賞。ご存知の通りNetflixは、今までの視聴履歴から、こちらの好みに合いそうな映画やドラマを「おススメ」してくれるのですが、『ウェンズデー』はなんと、驚異の99%!なんてったって原案はティム・バートンだし、なんてったって『アダムス・ファミリー』だもんね。見るっきゃないっしょ!

 

  ……結果、まんまとネトフリの策略にハマり?「ウェンズデー」沼にどっぽーーん!(笑)

 

  ファーストシーン、カラフルな衣装で溢れ返るオールアメリカンな高校の廊下を、黒づくめのゴス・ルックでガン飛ばしながら歩いて行くウェンズデー(ジェナ・オルテガ)。でもって彼女のしょっぱなのモノローグが

一体誰が考えたのか。

若者を安っぽい施設に閉じ込め、夢破れた惨めな大人に指導させる。

いいサディズムね。

……ときた。この台詞で彼女に堕ちない人なんている?

(……ヲタクだけだったりして。もしかして  笑)


f:id:rie4771:20221220203842j:image

 彼女は弟をさんざん苛めた水泳部の連中に復讐する為、彼らが泳いでいるプールにピラニアの群れを放ち、当然のことながら放校・保護監察処分となり、父親ゴメズ(ルイス・ガスマン)と母親モーティシア(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)の母校である寄宿制のネヴァーモア学園に転校させられます。鬱蒼とした森の奥深く、陰気に聳え立つ学園は、言わば「闇のギフテッド」の巣窟のようなところで、ウェンズデーのような魔女の末裔をはじめとして、超能力者や人狼、ゴルゴン、セイレーンたちが勉学に励みつつ、しのぎを削っておりました。ところが、ウェンズデーが転入する前後から学園の周囲で残虐な殺人事件が頻発、遂には生徒の一人も犠牲になってしまいます。自身でもミステリーの執筆にいそしんでいるウェンズデーは、シリアルキラーの正体の解明に乗り出します。しかしそれと同時に、父親ゴメズがネヴァーモアの学生時代に手を染めたとされる過去の犯罪事件も掘り起こされ、ナゾがナゾを呼び……!

 

  独立独歩、「友達なんてジャマなだけ。孤独こそ幸福」とイキがってる、究極こじらせ女子のウェンズデーが、殺人事件の解明に奔走するうち、ルームメイトの人狼少女イーニッドをはじめとして、次第に学園の生徒たちと友情を育んでいく過程が胸キュンモノです。

 

 最終話、男子生徒はけっこう役立たずで、女子生徒たちが共闘してラスボスを倒す……という展開はやっぱり、今ドキだわね(笑)アダムス・ファミリーファンはもちろん(ハンドが今回は八面六臂の大活躍!昔のドラマや映画ではいまいち作り物っぽかったのに、今はCGの進化でビックリすぎるくらいリアルです)、ハリポタシリーズの世界観がお好きな方にはぜったい、おススメ!

映画でウェンズデー役を演じた元祖ゴスロリクリスティーナ・リッチも重要な役どころでゲスト出演してます。


f:id:rie4771:20221220204128j:image

ウェンズデーの愛すべき奇妙な仲間たち。

(上)人狼能力がなかなか目覚めず悩むルームメイトのイーニッド。

(中)描いた絵が動き出したり、未来を予言したり……という超能力の持ち主ゼイヴィア。ウェンズデーにご執心。

(下)学園一の優等生で、人心を繰る能力を持つセイレーン、ビアンカ

 

 ラストを見ると、シーズン2に続く気まんまんよね?ネトフリさん😉我が愛しのダーク・ヒロインに再び会える日を楽しみにしてるワ♥️

 

★今日の小ネタ……ウェンズデー名言集

私の初恋の人サルトルは、「地獄とは他人」だと言った。

 

入学のお祝いに黒いダリアを贈られたウェンズデー。

※ブラックダリアは好きよ。

シリアルキラーの名前と同じだから。

……ってオイ!

「ブラックダリア殺人事件」……1940年代、ハリウッドで起きた猟奇殺人事件。この事件を題材にジェームズ・エルロイが小説を書き、ブライアン・デ・パルマ監督が映画化した。

 

イタリア語を覚えたのはマキアヴェリの言語だから。

 

「弓を射たことがあるか?」との問いに

「生きた標的になら」

……って、オイオイ!(笑)