オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

玉木宏 The ダークヒーロー『桜の搭』~主題歌は『Sha ・la・ la・la』(宮本浩次)

  玉木宏が、警察機構の中で頂点を目指す為に手段を選ばないダークヒーローに❗

 

  銀行で改造銃を使った強盗事件が発生。犯人は多数の人質を盾に立て籠り、その中の一人に重傷を負わせて逃走。逃走を防げなかった警察の失態を関連部署のトップ同士がなすり合う事態に。その逃走した犯人逮捕という、言わば「貧乏くじ」的な捜査の陣頭指揮を任されたのが、警視総監レースで一番遅れをとっていると言われている千堂刑事部長(椎名桔平)の腹心の部下・上條漣(玉木宏)だった。上條は鋭い推理とプロファイリング能力で犯人を追い詰めるが、そこには二転三転のどんでん返しが待っていた…。

 

  いやぁ、玉木さんくらい顔といいスタイルといい声といい完ぺきなイケメンには、ダークヒーローがよく似合う❗

あれだけ完ぺきなら、ダマされても、劇中のヒロスエみたいに背負い投げされてもおーるおっけー😊水樹爽(広末涼子)は、漣の幼なじみで正義派の熱血ノンキャリ刑事。漣の、血も涙もないやり方に反発してよく突っかかっていくんだけど、なんと言い争いの途中で背負い投げくらってたんですよね。えっ❓そこで幼なじみ投げ飛ばす❗❓ってカンジなんだけど、玉木さんなら許す…って思っちゃうところが…

イケメンの威力、おそるべし(笑)

っていうか、玉木宏広末涼子という超美男美女が幼なじみな設定で、安易にレンアイ関係にならないのが、ヲタクとしては◎😊

 

  次期警視総監の椅子を狙う熾烈な出世バトル(椎名桔平 vs. 吉田鋼太郎 vs. 光石研)がなかなか面白くて、一緒に見てる夫は謎解きよりそっちの方に興味シンシン(笑)警察版『ハウスオブカード ~野望の階段』かな😊  千堂刑事部長の娘・優愛に仲里依紗。独特の雰囲気がある、ヲタク大好きな女優さんで、これから漣にどう絡んでくるのか?漣が野望達成の為の手段として近づいていきそうな気配なんだけど、どうしてどうして優愛も世間知らずのお嬢とは程遠いしたたかな感じだから、はて、どうなることやら(笑)

 

  現在、NHK大河ドラマ砲術家高島秋帆を演じている玉木さんですが、その『青天を衝け』組がけっこう出ているのが、ヲタク的には嬉しいところ。まずは漣の少年時代を演じているのが、『青天~』で渋沢栄一(幼少期)を演じた小林悠仁くん。相変わらず凛々しくて可愛い…なんであんなに瞳が澄んでいるのかしら…😊岡田健史くんが正義感溢れるキャリア組の新人刑事、また渡辺大知さんが漣の同期を演じています(メガネかけてて最初わからなかった😅)

 

  そしてそして、主題歌は宮本浩次さんの『Sha・la・la・la』❗ラスト近く、バックに流れる宮本さんの歌声はひたすら伸びやかで爽やかだった。そこで思い出すのが、ドラマ『後妻業の女』の主題歌だった『冬の花』。ヒロイン(木村佳乃)は、孤独な老人を騙してお金を巻き上げる、いわゆる「悪女」なんだけど、宮本さんは当時「ヒロインの健気さ、哀しみに着眼して『冬の花』を作った」っておっしゃっていて、(そうか、だからこんな哀切な、だけど最後には希望の光が感じられるような楽曲なんだ)と、宮本さんの着眼点の凄さに驚いたものです。主人公の心情を主題歌という形で表現するって、ある意味凄くないですか❗❓

 

  今回も、ストーリーを聞いてもっとダークな曲調なのかと想像していたんですが、宮本さんのことだから新たな視点で、主人公・上條漣の隠れた一面を歌で表現しているのかなぁと思いました😊

 

 先の見えない権力闘争バトル、これからますます目が離せない❗

 

 

  

 

  

 

 

ダン・スティーヴンスのロシア訛りにきゅんです♥️~Netflix『ユーロビジョン歌合戦』

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 本年度アカデミー賞歌曲賞にノミネートされている『ユーロビジョン歌合戦~ファイアー・サーガ物語』。ファイアー・サーガとはアイスランドの辺境の村フーサヴィークに生まれた主人公のラーズ(ウィル・フェレル)が、いつかビッグになることを夢見て、幼なじみのシグリット(レイチェル・マクアダムス…40を過ぎても相変わらずキュートでカワイイ)と組んでいるバンドの名前。まずのっけから、アベンジャーズマイティ・ソーよろしく、バイキングの衣装に身を固めたラーズが、アイスランド雄大な自然をバックに

ボルケ~~ノマ~~ン 私の溶けるハートをトリコにしたぁ~~

火山から来た守護者 永遠のヒーローも人を愛するぅ~~🎵

と歌いまくるシーンでハートぶち抜かれたわ(笑)

 

  村の居酒屋で細々とライブをしている二人。それがひょんなことから、ユーロビジョン歌合戦のアイスランド代表に選ばれ、さらにひょんなことから(詳しい経緯は省きます=笑)スコットランドエディンバラの本選に出場できることになり…という、「オトナの夢の叶え方」コメディ。ユーロビジョン…。欧州放送連合主催のコンテストで、各国代表アーティストはライブ放送で自らの楽曲を披露、参加国が他国に投票して大会の優勝者を決定します。日本ではあまり知られていませんが、ヨーロッパではけっこう毎年話題になります。ホンモノのコンテストさながら、ユーロビジョンのライブシーンがスゴイ迫力。個人的には準決勝に出てきたベラルーシデスメタルバンドが好き♥️

 

 ストーリーは ウィル・フェレルお得意の下ネタ&ドタバタ満載😅、だけど全編を彩る楽曲の数々は素晴らしく素敵なものばかり、アカデミー賞歌曲賞ノミネートも納得❗

(ノミネートの歌曲は「Husavik(My  hometown)」。アイスランドへの望郷の念を歌い上げる感動的なこの歌は、掛け値なしにアカデミー賞に相応しい❗素晴らしいです)

 

  そしてそしてヲタクのお目当てダン・スティーヴンス🎵(『ダウントン・アビー』『美女と野獣』『レギオン』等)ヒロインのシグリットにグイグイ迫る、本選優勝候補のロシア歌手、アレクサンドル・レムトフ役。半裸のムキムキマンたち引き連れて、若き日のジョン・トラボルタみたいなラメ衣装で歌い踊るは『愛のライオン』❗

 

結ばれよう 俺は恋する獅子 愛の狩人さ🎵

サバンナで君を高く掲げる

(↑なんて力持ちなの、ステキ😍)

あの空の上へと

 

でもってここでオトコたちがアレクサンドルのキラキラ衣装を剥ぎ取る~(*´ェ`*)

(ギャランドゥも出血大サービス、しかも手にムチ持ってる)

萌えるわ、サイコー♥️(←バカ😅)

おまけに全編見終わった後も、レムトフのリハと本選のシーンだけリピしてるヲタクはただの危険人物(笑)

 

  彼のロシア訛りの英語も完ぺきです😍ピュアでクレバーなシグリットちゃんが最後までラーズにぞっこんで、アレクサンドルにはぜんぜんなびかないのがいまいち理解できん🤷ヲタクならソッコー行っちゃうけど(笑)『シカゴ7裁判』で、アメリカン・イングリッシュを早口でまくし立てるエディ・レッドメインに萌えたばかりのヲタクですが、そう言えばダン・スティーヴンスもエディと同じケンブリッジ大学出身。大学の演劇サークルで鍛えられ、様々な訛りもお手のもの😊…しっかし、ユーロビジョンにエントリーしたアーティストを集めたパーティーで、「イギリス代表はどこ?」と聞くレイチェル・マクアダムスに、ダン・スティーヴンスが「イギリス人は世界中の嫌われ者だから来てないよ」って答えさせる脚本っていったい…(笑)


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  ピアース・ブロスナンがラーズの実直で頑固者の父親役でイイ味出してます😊髭面でアイスランドの漁師、初めは彼とはわからなかった(笑)それでも若々しくて、ウィル・フェレルと並ぶととてもじゃないけど父子に見えずに困った(笑)また、ちょい役ですが、Netflixのミステリードラマ『トラップ~凍える死体』(シリーズ2まで配信中)で主人公アンドリ警部を演じているアイスランド人俳優・オラフル・ダッリ・オラフソンが出てきたのは嬉しいサプライズ🎵

 

  はじめは『私というパズル』(ヴァネッサ・カービーがアカデミー主演女優賞にノミネート)を見始めたんだけど、あまりにも辛く苦しい最初の30分で挫折😢代わりに見始めたのがこの映画。癒された~(笑)『私というパズル』は、心身共に元気な時に再挑戦しようと思っています。

 

(おまけ)シグリットはエルフ(妖精)の存在を信じていて、何かというと山あいにあるエルフの可愛いおうちにお祈りしてるのがツボ(笑)

 

  

 

本命はいつだってゲイリー・オールドマン♥️~Netflix『Mank/ マンク』

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  ゲイリー・オールドマン、『裏切りのサーカス』、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』に引き続きアカデミー主演男優賞三度目のノミネート❗(『ウィンストン・チャーチル』では悲願の初受賞)

 

  長い間、ハリウッドでは「無冠の帝王」だったゲイリー。『シド&ナンシー』で、セックス・ピストルズの伝説的ベーシスト、シド・ビシャスを驚くべき憑依的演技で演じ切り、鮮烈デビューを飾って以来しばらくの間、カミソリのような狂気を秘めた、あるいは心に闇を抱えた屈折した人物を演じさせたら右に出る者はいませんでした。幾つものラブアフェア、アルコール依存症、家庭内のトラブル…。様々な人生経験を経て、いつからか酸いも甘いも噛み分けた自由闊達な演技、声高に叫ばなくても目の表情だけで全てを語る抑制された演技を見せてくれるように。何かに開眼した…と言うか。その分岐点が『裏切りのサーカス』だったかな😊

 

  今作品では、頑固で皮肉屋の飲んだくれ、でもシンは優しくて憎めない反骨の脚本家ハーマン J  マンキウィッツ(愛称マンク)を、かなり体重増量して(チャーチルの時はハリボテ使ったみたいだけど😅今回はあのお腹回りはホンモノみたい=笑)愛嬌とユーモアたっぷりに演じています。

 

  第二次世界大戦前、ファシズムの不吉な足音が世界に響き出していた頃。マンクは、天才オーソン・ウェルズの依頼によって『市民ケーン』の脚本作りに没頭していました。ところが、そのモデルが当時の新聞王ウィリアム・ハースト(その強大な権力を行使して、政治介入や情報操作も行っていた)だった為、彼には映画業界の大立者ルイス B. メイヤー(MGMの創設者で、彼の怪物的エピソードは枚挙にいとまがない)から様々な圧力がかかってきます。(『市民ケーン』の配給会社まで買収して妨害しようとするんだから、何をか言わんや…)

 

  一方で、当時はカリフォルニア州知事選たけなわ。「カリフォルニアから貧困をなくそう」をスローガンに、作家のアプトン・シンクレアが世界恐慌後の生活逼迫に苦しむ民衆から人気を博しており、共和党候補は旗色が悪くなっていました。メイヤーやMGMのプロデューサー、アーヴィング・タルヴァーグたちは反シンクレアの一大キャンペーンを張り、なんと彼を陥れる為のフェイクニュースまで製作していたのです。その事実を知ったマンクは、何としても『市民ケーン』の脚本を書き上げようと決意します。当時の映画人たちはある意味、上層部の権力のままに、表現の自由を奪われていたわけですよね。(今でも世界のそこかしこで起きている出来事なのかもしれませんが😅)そこにマンクは筆一本の力で抵抗しようとする。かっこいい。太っちょで飲んだくれ、口から先に生まれたみたいなかなり変則的なヒーローだけど(笑)個人的にはシェイクスピアのフォルスタッフ、思い出すなぁ😊映画会社のお偉いさんたちが会食してるとこにマンクが殴り込み?に行って、『市民ケーン』の製作意図を滔々と演説するシーンがそのクライマックス。

 

  だけどヲタクは、メイヤーやハースト、オーソン・ウェルズと丁々発止と(アルコールのせいで多少足元ふらついてますが=笑)渡り合う反逆児のマンクより、彼の「女性に弱い」フェミニストの一面が好き♥️

 

  特に、脚本の口述筆記を担当する、親娘とも年が違うイギリス人秘書リタ・アレクサンダー(『エミリー、パリに行く』のリリー・コリンズ)が、婚約者が前線で行方不明になった知らせを受け、ショックを受けるシーン。彼女をさりげなく労るマンクの眼差しが限りなく優しい😊

 

  また、マンクにいつも献身的に尽くしている為、「可哀想なサラ」と呼ばれている妻(タペンス・ミドルトン)がそのじつ、自立したキャラっていうのもちょっとしたツボだった。『市民ケーン』公開のめどが立たず、窮地に立たされているマンクにサラは…。

「子供たちは私一人で育ててきた。あなたの自暴自棄なお酒やギャンブル、浮気にも耐えてきた。あなたは私に借りがある」

「じゃあ、なぜ俺と一緒にいる?映画スター並の顔?口の上手さ?」(←マンクはこの手のジョークをいつも言ってます😅)

「あなたといると退屈しないから。ここまで尽くしてきたからには、最後まで見届ける」

20年という夫婦の歳月の重み、大人の会話。大好きなシーン😊

 

あっ、あとハーストの愛人の女優マリオン・デイヴィス役を演じるアマンダ・サイフリッド(アカデミー助演女優賞ノミネート)がどこからどう見ても1930年代アメリカの退廃的な香りふんぷん。映画『市民ケーン』を模したモノクロ画面…っていうのもあるんでしょうけど。ジャズ・エージのビッチ感満載で『グレート・ギャッツビー』のデイジー役とか似合いそう。しっかし新聞王ハースト、女優を愛人にするならわかるけど、そのために?映画会社まで作って愛人を女優にするって…。当時の財界の怪物、さすがにやることがぶっ飛んでるわ(笑)

 

   アカデミー主演男優賞、愛しのゲイリーは全く下馬評に上がって来ないけど(笑)、ヲタクの本命はいつだってゲイリー・オールドマン

 

 

  

 

  

インド社会のリアル❗❓~Netflix『ザ・ホワイトタイガー』

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  インドを舞台にした映画と言えば、突如として歌と踊りが始まるボリウッドスタイルがすぐさま思い浮かびます。しかしこれは歌も踊りもない、インド社会の「今」を鋭く抉った社会派ドラマであり、かと思えば『スラムドッグ$ミリオネア』を思い出させる一人の青年の「成り上がり」の物語でもある、なんだかとても先鋭的なインド映画といった趣。(主人公が、「クイズに勝って億万長者になるなんて、(実際には)起こりっこない」なんてセリフも😅)

 

  カースト最下層に生まれたバルラム(アダーシュ・ゴーラヴ。これがデビュー作だそうですが、新人らしからぬ演技❗)。彼のモノローグ「下層のカーストに生まれた者はニワトリ小屋にいるニワトリと同じ。いくら狭くても外の世界を知らないから、逃げようとも思わない。そして最後は人間に食べられてしまう」は、映画全体を貫くテーマ。彼が閉じ込められているのは身分制度という檻だけではありません。仕事に就いたら、一族郎党20人近くを養わなくてはならないという二重の檻。…大多数がそれを運命と疑いもせず甘受しているのに、バルラムは、ニワトリ小屋が自分の唯一の世界だとは到底納得できなかった。彼は、運命に従い、全てを受け入れて生きる大多数の人々の中では異質の「ホワイトタイガー」。バルラムは、「インドのカーストはたった2つ。腹が膨れている者とぺちゃんこの者」と言い放ち、腹一杯食べることのできる生活を目指して行動を起こします。地元一の富豪の家に下っ端の運転手として潜り込んだ彼は、あらゆる(時には汚い)手を使って「ご主人様」に取り入り、憧れの生活を手中にしようとしますが…。

 

  彼が仕えたのは、富裕な家に生まれ、アメリカに留学して経営を学び、アメリカ育ちのインド人の妻を伴って母国に帰国したアショク(ラージクマール・ラーオ)。アショクは「アメリカ第一主義」で、ゆくゆくはアメリカで起業を夢見ています。バルラムは、そんなアショクのアメリカ志向を内心(時代遅れだ)と思っているフシがあり、インド独自のビジネスモデルを立ち上げるべきだと考えるのです。そんなある夜、アショクと妻のピンキー(ミス・ワールド出身のプリヤンカ・チョープラー。ゴージャスなセレブ感ムンムンで息苦しいくらい=笑)のお供で出かけたバルラムは恐ろしい出来事に遭遇し、彼の運命の歯車は大きく変転していきます。

 

  夫も私もそれぞれインド人と仕事をしたことがありますが、カースト制度と宗教がいまだに彼らの意識、価値観、生き方全てを縛っているような印象を受けましたね。当時娘が看護師を目指していたので(結局方向転換してしまいましたが😅)、夫がインド人の通訳の女性(上層カースト出身)にそれを話したところ、「まともな家の女性はそんな職業につくべきではない」と言下に切り捨てられて、真底驚いたそうです。戸籍制度も整っていないので、出先で行き倒れても、身元がわからない場合が殆どだそうです。その話を夫から聞いた時、大国インドが遠くない将来、中国に互して世界経済の覇者になるだろうと言われながら、中国のリードを許しているのも、こんなところに理由があるのかな…と思ったものでした。

 

  この映画は、バンガロール(インドのシリコンバレーと言われている街)で起業したバルラムが、どうやってここまでのしあがってきたのか、自らの半生を振り返るストーリー展開。アメリカ第一主義だったアショクとは真逆で、中国とのビジネスを始めようとしている彼。「世界は茶色(インド)と黄色(中国)に支配されてるんだ❗」という彼自身のナレーションが入りますが、パキスタン問題等を内包する現在のインドと中国の微妙なバランス関係を考えると、一見成功者に見えるバルラムにも、危うさを秘めた将来が予見されるような気が…。

 

  同じインドを舞台にした映画でも、まるでアメリカンドリームをインドで体現したようなアーミル・カーンの一連の作品とは真逆の、ブラックで苦い後味。彼が今の地位に上り詰めるきっかけになる出来事、ネタバレになるのでここには書きませんが、彼が「ニワトリの檻」から逃げるにはこの方法しかなかったのか?…と考えると(彼自身は、「この方法しかなかった」と断言していますが)、いまだにインド社会が抱える問題の根深さに戦慄します。

 

  これだけリアルにインド社会に根深く存在する格差を描いた作品ながら、脚本・監督を担当したのはイラン系アメリカ人のイラン・バーラニ。ちょっと離れた視点に立ったほうが客観的に物事を描けるのかもしれませんね。

 

アカデミー賞脚色賞にノミネートされている作品です😊

サヨナラ井伊大老、そして2つの太陽・栄一と家茂~『青天を衝け』第9回

  今まで日本史上十指に入るほどの冷酷なヒールのイメージだった井伊直弼NHK大河ドラマ『青天を衝け』は彼の、人間的な弱さを併せ持つ一面を描き、新たな井伊直弼像を私たちに見せてくれた❗

 

  今夜特に印象的だったのは、徳川家茂(磯村勇斗)とのシーン。井伊大老を心の頼みにしている若干二十歳の若き将軍。彼は、安政の大獄を断行した井伊が、水戸の浪士らによる暗殺の危機に晒されているという噂を聞きつけ、ほとぼりが冷めるまで一時大老職を辞したらどうかと話をしに来たのです。ふっと笑って、「なんの、案じることはございません。憎まれごとはこの直弼が甘んじて受けましょう。そして上様がご成長あそばされればその時は、すらりとお役御免を仰せつかります」と答える井伊大老。兄の急死により考えてもいなかった家督を継ぎ、望まぬ大老職を命じられ…。井伊直弼もまた、激動の幕末に運命を翻弄された一人だったかもしれません。

 

  あっ、吉沢さんが「井伊大老吉沢亮」のあり得ないツーショット(笑)をTwitterにUPしてくれてる~😍…そう言えば、岸谷さんは同じ事務所の大先輩で、映画『あのコの、トリコ。』で共演してますね🎵あの時の、マイナーなアート系映画を作り続ける監督役の岸谷さんが大好きでした♥️

 

 また、 家茂を演じる磯村勇斗くんがイイですよねぇ。前回、慶喜(草彅剛)と廊下ですれ違った時、小柄な慶喜に合わせてにっこり笑いながらその長身をちょっと屈ませる、その一瞬の動作だけで家定の人柄の柔らかさ、育ちの良さが見てとれたものでした😊緊迫感溢れる、そして様々な陰謀渦巻く魑魅魍魎な江戸パートに、太陽のような笑顔が眩しい。吉沢亮さん演じる栄一の笑顔も太陽のようだと思っていつも見ているのですが、武州のお百姓に生まれついた栄一の明るさには、どんな逆境にも負けない逞しさ、虐げられてもそれをバネにして這い上がるしたたかさが隠れてる。例えて言えばギラギラした真夏の日差し。一方、家茂は穏やかで柔らかい春の日差し。

  若き演技派二人が、その役柄がまるで身体に染み込んだように、自然体で演じています。

 

  吉沢さんと磯村くんは、7月公開予定のイケメンメガ盛り映画『東京リベンジャーズ』で初共演♥️『青天を衝け』では時の将軍と一介の農家の若者なので一緒のシーンはないでしょうが(笑)『東京リベンジャーズ』の舞台挨拶とかバラエティでツーショット見れるかしらん、楽しみだわ~~😍

 

  さて、井伊大老桜田門外で水戸の浪士たちに暗殺された直後、攘夷の巨星・徳川斉昭(竹中直人)も急逝してしまいます。慶喜はその知らせを聞いても、隠居謹慎中ゆえ、駆けつけることもできません。普段感情をギリギリまで抑制している慶喜が、肩を震わせて泣くさまは、もう…😢😢

 

しかしながら、どうして毎回あっという間に終わってしまうの😅ヲタク的にはまるで朝ドラ並みに短く感じるんですけど(笑)

 

(ついしん)

尾上右近さんの孝明天皇、その佇まいからしてもはや「なりきってる」、凄い❗『麒麟がくる』の正親町天皇(坂東玉三郎)に勝るとも劣らない神キャスティングだと思います。

そしてまた岩倉具視(山内圭哉)の、妖怪っぽいお公家さんぶりがすごいインパクトで…。ちょっと夢に出てきそう😅

京都パートもなかなか手強いゾ(笑)

 

 今さら言わずもがな…だけど、大河ドラマのキャストの層の厚さときたら、さながら日本演劇界総結集の趣。

 

チャドウィック・ボーズマンの衝撃~『マ・レイニーのブラックボトム』

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「 ブルースの母」と呼ばれた実在の歌手、マ・レイニーがシカゴでレコードを録音する、スタジオでの1日を描いた映画。劇中で披露されるのがレコードの中の1曲『ブラックボトム』なのです。

 

  冒頭の、南部のテント・ショー、子飼いのバンドやダンサーたちを侍らせ、人生のパワーと楽しさを爆発させるように歌うマ・レイニー。観客もマと一体になって、そこにいる誰もが幸せそう。当時、南部諸州では交通機関、学校、レストラン、娯楽施設などで黒人分離政策が適用されていました。「隔離はしても平等」の名のもとに…。勿論これは詭弁であって、理論的にはこれ以上の差別はありません。しかし、黒人のみで「隔離された」テントの中で歌い踊るマ・レイニーの弾けるような笑顔…。

 

  ところがどうでしょう。レコーディングで北部シカゴにやって来たマは、高級車に乗りきらびやかな衣装は身に付けているものの、目は虚ろで常にイライラし、白人のレコード会社の重役やマネージャーにはハナからケンカ腰。確かに、白人と黒人の融合政策がとられていた1928年当時の北部でマは白人たちと交わるようになった。ところが、彼女の口から語られるように、「(白人の)マネージャーから自宅に呼ばれたことなんて一度きり。あいつらは私の才能を食い物にしているだけ」それは、自らの才能だけを頼りに、業界の白人たちと渡り合い、ねじ伏せる闘争の日々の始まりでした。

 

  一方、マを待つ間スタジオで待機しているバンドマンたちの間でも、さまざまな人間模様が展開し、同じ境遇だからと言って必ずしも1つになれない、はじめは小さな亀裂だったものが、時間が経つに連れそれが大きくなり、取り返しのつかない分断になっていくさまが乾いたタッチで描かれていきます。

 

  幼少期に母親を白人の若者たちにレイプされ、そのトラウマから「いつか有名になって白人たちをひざまずかせてやる」という一念に取り憑かれているトランペッターのレヴィ役に、先頃43才の若さでこの世を去ったチャドウィック・ボーズマン。登場した時からもう、涙が止まらない😢なぜって、ガンに蝕まれた彼の身体は痩せ細って『ブラックパンサー』の時と比べると半分くらいになってる…。自らが置かれた境遇を受け入れられず、天に向かって「神などいない❗いるなら今この俺を殺してみろ❗」と絶叫するレヴィは、栄光の最中に世を去らなければいけなかったボーズマン自身に重なり、心抉られて画面を正視できませんでした😢

 

 

 

  自由の国アメリカ、平等の国アメリカ。能力さえあれば人種を超えて「成功できるはず」だったアメリカ。しかし、その果てにあったものは…❗❓

 

  レコーディングを終え、ギャラの200ドル(たったの200ドル!)を受け取って再び高級車に乗り込むマ・レイニー。その虚ろな視線の先には何があるのか❓…一方、マお抱えのバンドマンたちの間には、取り返しのつかない悲劇が起きようとしていました…。

 

  差別とか、ヘイトとか、時代のせいだとか、そんな単純な言葉では言い表せない様々なテーマが、「スタジオでの1日」にぎゅっと凝縮されたような映画。チャドウィック・ボーズマンの人生を最後に彩った入魂の演技をぜひ❗(マ・レイニー役のヴィオラ・デイヴィスも素晴らしい)

 

  ジャズ好きにはたまらない、当時のレコーディング風景と、マ・レイニーがいみじくも「人生そのものだ」と語る、哀切で憂いを帯びたブルースの調べが魂に染み入ります。そして、映画の最後にマ・レイニー自身の当時の貴重な音源が流れます😊

(Netflixで配信中。)

 

 

かまわれすぎるのはちょっと違う子犬❓😅~吉沢亮 in『土曜スタジオパーク』

  吉沢亮さんと高良健吾さん、当代きっての水も滴るいい男二人。渋沢栄一と喜作の故郷、埼玉は深谷の会場に現れ出でたるお二人は、爽やかで凛々しくて、『青天を衝け』で演じる渋沢栄一と喜作そのもののように見えました❗

 

  お二人が語る『青天を衝け』の最も印象的な場面、これからの見所、共演者の方々が語るお二人の素顔、お互いの印象(二人は今回の大河ドラマが初共演)等々が語られたかと思えば、名物深谷ネギを使った「煮ぼうとう」(山梨のほうとうは味噌味ですが、埼玉のほうとうは醤油味なんだそう(´ρ`))に舌鼓を打ったり…と、盛りだくさんな内容です❤️

 

  中でも、飲んでたコーヒーを思わず吹きそうになったのが、尾高長七郎役の満島真之介さんが「これ、言っていいのかなぁ」と呟きながらバラしてくれた?とっておきのエピソード( *´艸`)板橋駿谷さん扮する道場破りの真田が尾高道場にやって来て、喜作と栄一がこてんぱんにのされちゃう場面😅トップバッターの喜作、竹刀でどん❗と思いきり突かれて後ろに吹っ飛ぶんですが、あれワイヤーアクションなんですって😮で、次の瞬間、高良健吾さんにトンでもない悲劇が…@☆#&〉$:(゚Д゚ )

  録画組の皆さんの為に、これ以上のネタバレはやめときますね😉その後、高良さんは1ヶ月くらい喜作ならぬ○作と呼ばれるようになったとか…

爆笑必至です❗

 

  満島さんは『青天を衝け』の現場でもムードメーカーなんだなぁ。映画『キングダム』の時の過酷なロケ中も、満島さんがずーっと冗談言ってその場を盛り上げてくれてた…っていつだったか吉沢さん言ってましたよね。今回も同じらしく、吉沢さん、

満島さんはいつも冗談言ってるから、真面目なお芝居を見るとかえって笑っちゃう。

……ってオイオイ😅

 

  吉沢さんの素顔紹介でまず登場されたのが、『なつぞら』でも共演した板橋駿谷さん。

かまわれすぎるのはちょっと違う子犬みたいな。犬っぽさがある…。

かまって欲しいんだけど、ちょっと近づくと

「違う違う違う、そういうのじゃない!」みたいな。

それを聞いていた吉沢さん、苦笑いしながら

ちょっと何言ってるのかわからないっすね(笑)

と、ドSサクレツ❗(笑)

…血洗島の若者たちは満島さんをムードメーカーに、まるで高校の運動部の部活みたいだと見た(笑)

 

  かと思えば、重度の人見知りは大河の現場でも健在のようで😅高良健吾さんからは…

(初対面の時)目合わせてくれないんだもん♥️

って言われてしまった吉沢さん。でも、健吾兄ちゃんが吉沢さんのほう向いて「(吉沢くんは)ホント人見知りだよね?」って言う時の眼差しとか口調が優しすぎてヲタク、ノックアウト(笑)吉沢さん曰く、高良さんとのお芝居のシーンが圧倒的に多いそうなので、素敵な関係性を築けて、よかったよかった🎵

 

  ベテランバイプレーヤーの平泉成さん(叔父の宗助役)から

吉沢くんの演技は100点満点だよ❗

素晴らしい❗

あの若さで芝居の基礎がしっかり出来てるし、凄く丁寧で、そうかと思えば飛んだり跳ねたりも、物凄くパワーありますしね。

と大絶賛され、大先輩からの予想外のお言葉に感激と嬉しさを滲ませながらも、襟を正す吉沢さんの姿がとても印象的でした😊

 

  平泉さん、この度は誠にありがとうございますm(_ _)mよろしかったらまたお褒めのお言葉、頂けると幸いです。「ホメられて伸びる」タイプですので(笑)

 

  平泉さんは「これから栄一が30代、40代、50代になっていく、その時の吉沢くんがどんなお芝居を見せてくれるのか、本当に楽しみです」と仰っていましたが、それこそが今、吉沢さんが頭を悩ませている事柄のようです。それでも、「演出家の方と話し合いながら、試行錯誤を重ねつつしっかり作り上げていきたい❗」との前向きで頼もしいご発言👊✨

 

  「これから血洗島パートと江戸パートが交わっていき、ますます面白くなっていきます。ぜひ楽しみにして下さい」(吉沢さん)とのこと😊

  明日4月11日(日)の『青天を衝け』はいよいよ「桜田門外の変」の顛末が描かれます。(岸谷五朗さんのユニークな「井伊直弼」像がもう見納め…。ちと悲しい😢)栄一はじめ登場人物たちの運命が、大きく動いていきますね❗

 

 

何よりも大きな要素となったのは吉沢さんの存在~『SPUR』5月号

  私たちファンからしたら、思わずじわっと来る有り難きお言葉😢

 

  『SPUR』5月号、吉沢亮さんの対談連載「Gathering in the light」、今回のお客様は『青天を衝け』の音楽を担当されている佐藤直紀さん。吉沢さんは、佐藤さんの作曲されたメインテーマを…。

もう完全に『青天を衝け』の世界観だな、と。

すごく壮大な音なのに、抜けていくような壮快感もあって。渋沢栄一というひとりの人間がいろいろな人との出会いを通じて成長していくさまをスケールの大きい、奥行きのある音楽で表現していて。

 吉沢さんのこの言葉を読んで、劇中の音楽を聴き込んでそのテーマを深く理解しようとしている吉沢さんの真摯な姿勢にも感動だし、また同時に、劇中の栄一の成長がこの一年、「役者・吉沢亮」の成長と確実にリンクしていくであろう未来が思い描かれ、思わず胸がアツくなりましたことよ😊いみじくも『SPUR』3月号で『青天を衝け』演出家の黒崎博さんが、「ある意味、『青天を衝け』は吉沢亮のドキュメンタリーなんです」とおっしゃっていたように。

 

  そしてそして佐藤さんは、渋沢栄一という人物が描く希望や未来、埼玉県深谷市の空気感等を音楽で表現したいという思いもあったけれども…。

何よりも大きな要素となったのは吉沢さんの存在です。

  ある種のやわらかさであったり、やさしさであったり、吉沢さんが持つそうした部分がメインテーマの根底にはあります。

ああ、なんて素敵な賛辞…(*´ェ`*)佐藤さんの中に居る吉沢さんは、やわらかくやさしいイメージなのね♥️

 

  とっさま役の小林薫さんからは「新世代の"気"を持っている」、徳川慶喜役の草彅剛さんからは「ピュア」と評されている吉沢さん。壮大且つ壮快なメインテーマの流れるオープニングCGと同様に、他の出演者の方々やスタッフの方々に助けられ、可愛がられ、役者として大輪の花を咲かせていく吉沢さんの姿が目に浮かぶ。

 

  今月は、頭上に耀く名作照明「竹のあかり」に相応しく、落ち着いて温かみのある大人ブラウンな装いの吉沢さんです😊

 

  

 

  

アメリカ英語を話すエディ・レッドメインに…😍Netflix『シカゴ7裁判』

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  1968年アメリカ大統領選を控えた8月28日、民主党大会に合わせてベトナム戦争反対の平和的デモを行うはずだった各反戦団体のリーダーたち。しかし、彼らの思惑とは真逆の方向に事態は進み、警察隊とデモ隊の武力衝突によって数百名の怪我人が出るという最悪の結果に…。

 

  社会問題を真っ向から取り上げた骨太な作品だというのに、お題にある通り、萌えポイントが「アメリカ英語を早口にまくし立てるエディ・レッドメイン」だなんて…😅ホントにミーハーでスミマセンm(_ _)m…でも、久々に見るエディはマジでカッコよかったのよ…。英国演劇界ではオシャレ番長のエディだけど、アイビールックも萌え~~😍

 

  …って『シカゴ7裁判』ですが(笑)各グループのリーダーである彼らは暴動扇動罪のかどで起訴されるんですが、彼らにとって不幸だったのは、起訴されてから裁判に至るまでの間に政権が民主党から共和党に移ってしまい、当時の大統領が後年「アメリカ史上最も腐敗した大統領」と言われたニクソンだったこと。民主党時代の法務長官(マイケル・キートン❗相変わらずダンディ)は、彼らの行動は起訴に値しないと言っていたのに、政権が変わったとたん、ガチガチ保守派の裁判長(フランク・ランジェラ…昔むかしドラキュラ役を演じた時は黒髪のセクシーイケメンだったのだが、もはや髪の毛の色も定かではない=笑)があの手この手で彼らをつぶしにかかる。検事に対してすら、彼らを何とか有罪に持っていこうと圧力をかける始末。

被告人や弁護士に向かって「法廷侮辱罪❗休廷❗」って言ってるだけが裁判長の仕事ぢゃないぞ❗

思わず画面に向かって叫んだヲタク。

 

  7人の中では一番温厚な性格のデリンジャーという中年の反戦活動家でさえ、裁判長の挑発に乗って拘束しようとした警官を殴ってしまう。自分でも自覚していない暴力性が、他者の暴力によって呼び覚まされる瞬間。このシーンは怖いです😭息子さんが裁判見に来ていてね、お父さんの姿見てショック受けて…。見ているこっちがツラい😭😭

 

  そもそも7人は同じ罪で起訴されたとは言え、思想も行動原理も見事にバラバラ😅無罪を勝ち取る為にどうしたらいいかを考える民主社会学生連盟(SDS)代表トム・ヘイデン(エディ・レッドメイン)に反して、アビー・ホフマン(サシャ・バロン・コーエン…写真を見ると本人クリソツ😅彼の演説シーンは映画のクライマックス。アカデミー助演男優賞ノミネートも納得)は法廷闘争を通じて、いかに自らの活動をアピールするかしか考えておらず、ブラックパンサー党の面々は手負いの獅子の如く暴れまわり…😅ドラマ『ミセス・アメリカ』のフェミニストたちと同様あまりにも分断が深刻で、果たして彼らと弁護士のチームは裁判の落としどころを見つけることができるのか…❓と、どんどん目が離せなくなる見事なストーリー展開。だからこそラスト、トム・ヘイデンの答弁で敵も見方も一体となっていくさまが、深い感動を呼ぶのです。

 

脚本・監督は『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚色賞を受賞したアーロン・ソーキン❗面白くないわけがない😊『ソーシャル・ネットワーク』もそうだったけど、作品のテーマと同時に、端役に至るまで「一人一人の人間性がバッチリ描かれている」点が何よりも素晴らしい。

 

  アメリカには、権力側の恥部を容赦なく抉り出してリベラリズムを追求しようとする映画の系譜がありますよね。古くは『大統領の陰謀』から最近では『ペンタゴンペーパーズ』『スポットライト~世紀のスクープ』等々。こういう映画を見る度に、自由と平等の為に闘い、社会変革の一翼を担おうとするアメリカ映画人の気概はやっぱり凄い…と思ってしまいます。

 

  しっかし、今年のアカデミー賞Netflixの一人勝ちだな…。

 

  

 

  

池田エライザ~メロウな歌声「松本隆トリビュートアルバム」

 今朝、朝食のフランスパンを頬張りながら見てた「グッドモーニングショー」。

 

  画面で突然、池田エライザが『Woman~Wの悲劇』を歌い出したもんだから、思わず顎動かすの止めた(笑)

 

  歌い上げるは松本隆 × 呉田軽穂(ユーミンペンネーム)という最強コンビによる『Woman~Wの悲劇』❗「透明感の女王」薬師丸ひろ子のカバー。薬師丸ひろ子と言えばあの最旬俳優・柄本佑がもう好きすぎてまともに話が出来ないくらい最強な万年聖少女(聖性に年齢は関係ありません=笑)

 

  池田エライザ薬師丸ひろ子と真逆のイメージかと思えばそうでもなくて、その振り切った演技に園子温監督から「池田エロイザ」の尊称を贈呈されたかと思いきや、MCを務めていたNHK『The Covers』歌声を披露する時には顔は青ざめて「震えが止まらない」との心情を吐露するなど、アンビバレントな魅力に溢れてる。言わば「純情エロティシズム」とも言うべきその歌声は、ほんの一小節聞いただけでも、聴き手をノックダウンできる破壊力でしたことよ。

 

エライザ嬢、  我が愛する推し宮本浩次さんの『The Covers』出演回、借りてきた猫みたいに座ってる宮本さんに歌いながら近づいていったら、宮本さんますます硬直化😅リリー・フランキーさんに「ぼったくりバーの客みたい」って言われてましたっけ。ただ歌いながら近くに寄ってっただけなのに、ぼったくりバーって…(笑)そう言えば エライザ嬢、この度『The Covers』のMCご卒業とか。寂しいなぁ~。リリーさんとのゆるい掛け合いも、宮本さんとのちぐはぐな❓😅ツーショットも楽しみにしてたのに…。

 

  エライザ嬢のメロウな歌声聴いていたら、ぜひいつか、ジャズのスタンダードナンバーを歌って欲しいって思っちゃいました🎵「ニューヨークのため息」と称されたヘレン・メリルの「You'd be so nice to come home to」とか聴いてみたいなぁ~。

 

  やはり彼女の歌声は、固いフランスパンよりお酒🍸が似合う😊

これは私たちの物語…『ノマドランド』

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  ネットで近所の上映館を調べようとしたら、映画のジャンルが「西部劇」になっていてビックリした(笑)

 

  映画の中で、ヒロインの姉の「ノマドって開拓民じゃない?アメリカの伝統なのよ」っていうセリフが語られ、その為か、ノマドをニューフロンティアとして捉える視点も、確かにアリだと思います。

 

…しかしヲタク的には、それよりもむしろ、アメリカ人の価値観や生き方の中に、新しい潮流…あえて言わせてもらえば、東洋的生き方の潮流が生まれてきた…という感じがしてならならないんですね。数年前からNetflixで配信されている「住宅ローンを組まずに家を建てる」や、「タイニーハウス」シリーズがアメリカで人気なのも、かつては「大きいことはいいことだ❗」だったアメリカが、確実に変わりつつあることを象徴している気がします。監督が、中国系アメリカ人のクロエ・ジャオだというのも、決して偶然ではないでしょう。

 

  昔から、物質文化の鬼、消費のモンスターだったアメリカ。昼夜を問わずバリバリ働いて、でっかいマイホーム建てて、高価な家具や調度品で飾り立てる。それがあるべき幸せの形。より高価なモノをより多く「所有している」者が勝ち組。アメリカを10年後から追いかけているという日本人は、かつて「24時間働けますか?」が合言葉のエコノミックアニマルだったけど、アメリカのエリートリーマンたちはそれどころじゃない、能力一本主義であるがゆえに、その人生はもっと過酷を極めることは、例えば映画『クレイマー、クレイマー』を見れば一目瞭然。

 

  仕事人間だった夫と、そんな典型的アメリカの中流家庭を築いていたファーン(フランシス・マクドーマンド)。しかし半生を捧げた企業も、それに伴って発展した街も突如として閉鎖され、愛する夫はガンで世を去った。職も住む所も家族も一挙に失ったファーンが余生の暮らしとして選んだのは、おんぼろのヴァンに最小限の荷物と思い出を詰め込んで、所々で短期の働き口(肉体労働)を見つけながら流浪していくノマド生活だった…。

 

 ノマドの人たちは何らかの形で、ステロタイプな「幸せのかたち」からは外れた人たち。心に喪失感を抱えた人たち。しかし生き方を同じくする彼らは一年に一度荒野の真ん中で集いを開き、縁を深め、「いつかまた、会いましょう」を合言葉にまた、それぞれの旅に出掛けていく。だから彼らの挨拶に「さよなら」はない。

 

  そこかしこにサボテンが屹立する砂漠地帯、どこまでも続く一本道、荒野の果てに沈む壮大な夕陽…。スクリーンの大画面に写し出される大自然は、まごうことなく「アメリカ」そのもの…なんだけど、その底に流れるのは、私たち日本人さえ忘れてしまった「東洋的なもの」だと感じるのはヲタクだけ?😅

 

  思い起こせば、あのゴータマ・シッタールタは栄華の極みだった王宮生活を自ら放棄し、悟りを開いてブッダとなってからは、弟子たちとインド全土を放浪する旅に出た。日本では、芭蕉種田山頭火若山牧水も。欲や執着から解き放たれ小欲知足、大自然の中で風のまにまに自由に生きる。そして最後は、再び地に還っていく。こういう価値観は、私たち日本人のDNAに組み込まれているような気がしてならない😊

 

  ヒロインのファーンを演じるマクドーマンドさん、シリアスで追い詰められた状況に立たされている筈なのに、そこはかとないおかしみというか、ユーモアと逞しさを滲ませた演技がまたいい味出てるんですよねぇ。内心彼女のノマド生活を憐れんでいるらしい友人から、「車(ヴァン)の名前は?」って聞かれて「ヴァンガード(先端、先鋭的なという意味)よ」ってサラッと答えるとこなんて、マジでカッコいいっす。

 

  そろそろ終活を考えなくてはいけない年代に片足を突っ込んでるヲタク。『ノマドランド』は、そんなヲタクにとって人生の新しい指針を示してくれたような気がします。

 

…必要なことはみんな、映画が教えてくれる。

今までも、そしてこれからも😊

 

  

  

 

 

 

 

つ、ついにこの日が…(ノ゚Д゚)ノ『青天を衝け~栄一の祝言』

つ、ついにこの日が来てしまった…。

『栄一の祝言

まだ18才だっつーのに、早すぎんぢゃないのぉ~~❓(*`エ´)

 

  先日の『NHKジャーナル』、菅野真美恵キャスターが「いよいよ次回は『栄一の祝言』ですね❗」と、熱のこもった口調で仰るのに、「…まあねえ、史実ですからねぇ」と冷静に答えてるとこはいつもの吉沢さんでしたが😅

 

  前回、山から下りてきた栄一が千代に向かって「千代、お前が欲しい❗」って叫んで(なんてストレート過ぎる言い方😅)、おまけに予告でそのものズバリ『栄一の祝言』って画面に出たのに、ブログを読み返してみると、不気味なほどその話題に触れていないじぶん。現実を直視することを避けていたらしい(笑)

 

…というわけで、今夜の『青天を衝け』第8回。ギラギラしながら見始めたにしては、サラッと終わって力が抜けた😅千代の嫁入りの場面、静謐で、いつもの血洗島が夢のようにキレイです😊リアタイでご覧になれなかった方々、あまりご心配なさらぬよう(笑)

 

  千代に愛の告白をした栄一に得心のいかぬ喜作(高良健吾)は、剣術のタイマン勝負をしかけます。(この剣術シーンはド迫力で、『銀魂ミツバ篇』の道場シーン思い出した。二人ともいつもと真剣さが違う=笑)ほんのちょっとの差で栄一に勝ったにもかかわらず、千代(橋本愛)には「あいつにはおめえのようなしっかり者の嫁がいたほうがよい。」と、栄一には「幸せにしろよ」と言い置いて颯爽と立ち去る喜作。カッコいいゾ、喜作❗オトコを上げたわね~😍

しっかしそれにしては、栄一の祝言でいきなり、よし(鳴海璃子)を「ちっと尻に敷かれとるが、なかなかいい嫁よ」と、満面の笑みで村人たちに紹介している喜作👀

い、いつのまに嫁もらってたんじゃー❗

変わり身早すぎ(笑)

 

  お互いの気持ちを確かめあった後、「千代、お前に沢山話したいことがある」と言って、山に登った時の感動や人生の目標を目を耀かせて語る栄一。栄一の「お喋り」は、とかく「男のクセに」と言われることが多いですが(これも一種の性差別だよね=笑)、奥さんになる人に自分のコアな部分をきちんと話せる栄一は、すごくリベラルな人だよねぇ。素敵😍

 

  まるで爽やかな「青春ラブコメ」(by 『NHKジャーナル』武田涼介キャスター)のような血洗島組とはうって変わって、今夜の江戸組のなんとおどろおどろしいことよ。長い間家臣たちに軽んじられていた徳川家定(渡辺大知)の、心に秘めたどす黒い怨念。死の間際、彼は長年の恨みを晴らすべく、井伊直弼(岸谷五朗)に恐ろしい遺言を言い残して逝きます。その結果、斉昭(竹中直人)は謹慎、越前守(要潤)は隠居、慶喜(草彅剛)は登城禁止処分に。所謂「安政の大獄」の始まりですね。

 

  大局を見渡し、一抹の寂しさを呑み込んで、世継ぎを紀州徳川慶福(磯村勇斗)に譲り身を引いたというのに、待っていたのは登城禁止という耐え難き屈辱。もうね、ラストに至るまでの草彅さんの、多様に変化する表情❗特に、井伊直弼に登城禁止を言い渡された時の怒りに震えるその表情が凄い👀(それも、横顔なのがステキ)それに相対する井伊大老役岸谷さんの、当初「茶歌(ちゃか)ポン」と言われるほどさまざまな趣味に興じ、政治に全く疎かったのが、次第に冷酷非情な本性と政治力を露わにしていく過程が見事。

演技派二人の間に青く冷たく飛び散る火花も見ものです。

 

  ラスト、何やら思い詰めた眼をして血洗島に帰って来た長七郎(満島真之介)。

血洗島にもいよいよ攘夷の嵐が吹き荒れ、風雲急を告げそうぢゃ❗

  

吉沢亮さんの深谷弁はカンペキだそうだ❗~『NHKジャーナル』インタビュー

  やったー❗🙌『青天を衝け』放送開始から聞きたかった一言が今日、ついに聞けたぢょ❗

 

  『NHKジャーナル』お相手の一人、菅野真美恵キャスターは埼玉県のご出身だそうで…。

ちっとんべぇ、とか、そうだいな、とか…。(吉沢さんの深谷弁は)カンペキですね❗

わーーい❗🎉✨😆✨🎊

菅野キャスターはご家族やお友達ともその話題で盛り上がっているそうですが、それに答えて吉沢さんも…

「べぇ」の言い方が難しくて。

(イントネーションが)上に行くのか下に下がるのか、(方言指導の方に)一つ一つ聞きながらやってます。

細かいところまで神経使って、緻密に演じてるんだなぁ…。

吉沢さんは歌もお上手だから音感が良くてきっと方言もイケるとは思ってたけど、いやホッとしました。

 

  アメリカの名女優、メリル・ストリープ。作品に出る度にもう当たり前のようにアカデミー賞にノミネートされ、もはや殿堂入りさせたほうがいいんじゃないかっていうくらい一時は無双状態だった。何しろ出演作がめちゃくちゃ多いんですよ。主演も助演も引きも切らない。名だたるプロデューサーや監督が、なぜ競って彼女をキャスティングしたがるかと言うと、彼女はアメリカに存在する方言のほぼ全てを完璧に喋れるからだそうです。元々オペラ歌手を目指していたそうで、どうも絶対音感の持ち主らしい😊…してみると、我らが吉沢亮もメリルと同様、今回の深谷弁でオールラウンドプレーヤー、「役者無双」への道は限りなく開かれたわ❗

 

また、4/2の放送では、栄一たちの道場での剣術稽古シーンを「剣術というより喧嘩ですよね。農民たちが立ち上がっていくみたいな…」と武田涼介キャスターから評されて、(我が意を得たり)と言った雰囲気で(表情は見えないけど=笑)何度も「嬉しい😊」って呟く吉沢さんが可愛かった。そう考えると、思想は真逆でも、新撰組の喧嘩殺法も尾高道場と全く一緒ですよね。多摩の農民の出である彼らが、武士に憧れて憧れて、当時太平の世にタガが外れた本物の武士たちよりも遥かに「武士道」の理想を追求し、狂信的とも言えるほどに突っ走っていった。栄一が土方歳三(町田啓太)と行動を共にするシーンも出てくると他で読んだので、そんなところも楽しみ❗

 

  また、ご存知の通り、『青天を衝け』は乗馬中の慶喜(草彅剛)の前で栄一が徳川幕府の将来について物申す衝撃的なシーンで始まりましたが、吉沢さん曰く、4月に入ってやっと冒頭のシーンに撮影が追い付いたそう😊いよいよ二人が相見え、草彅さんとの共演シーンも増えていくのねぇ~~(* ´ ▽ ` *)

 

セリフが無い時の草彅さんの表情が凄くて。

重みというかオーラというか。

見つめられるとゾクゾクして、感情を揺さぶられる。

それって、憧れの先輩を見つめる女子目線みたいな…。(ち、違う?😅)

 

  ヲタク的にはぜんぜんウェルカムだけど😍

(NHKらしからぬ妄想モード突入=笑)

 

  

 

 

吉沢亮カレンダー📅~4月は「先生」❗

今年の 吉沢さんカレンダー(吉沢さんが演じてみたい12の職業)、4月のお題は春に相応しく「先生」です😍学生時代の吉沢さん、数学が得意だったっておっしゃってましたね❗いいなぁ…。ヲタクは微分積分でつまづいて、それ以来自分の中で数学は「亡きモノ」になったから😅理数系の人は無条件に尊敬しちゃう😍

 

  スタッフさんがLINEで送って下さった撮影時の動画。その吉沢先生がもう、コワくて厳しくて((( ;゚Д゚)))

カメラマンの方の後ろで動画撮影をされていたスタッフさん、かなり動揺されたらしく(笑)画面が一瞬ナナメになっちゃって、ぷつっと切れちゃった😅

でもってスタッフさんのコメントが

凄く恐い先生が出てきて、動画がちゃんと撮れませんでした。

って…。

スタッフさん、可愛い(笑)

…だけど、吉沢先生になら怒鳴られたいよね。この動画見た女子はきっと、半日くらいはおしなべてドM体質になったはず(笑)

 

  ONの吉沢先生がこんな感じだからこそ、OFFのフワフワ感が際立つのよねぇ。

よっ、ニクイね、吉沢❗

ネタバレ❓になっちゃうから詳しくは書けないけど、(あらっ、吉沢先生、もう奥さんとかパートナー(男女どちらでも=笑)いるの❓)それとも自分で…❓

裏面の「OFF」は、いろいろとこちらの妄想をかきたててくれるしくみ😍

 

  今年のヲタクはガマンの子、12ヶ月いっぺんに見たらすぐ楽しみが終わっちゃうから、ひと月ずつ見ていこうと思う。特に、吉沢さんがスタッフさんと一緒に知恵を絞ったという「OFF」を毎月めくって妄想するのがめちゃくちゃ楽しみです❗

 

  

 

 

どうしちゃったのよ、マット・ボマー❗~Netflix『The sinner シーズン3』

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  アメリカのミステリードラマにしては珍しく「イヤミス」感たっぷりな『The Sinner~隠された理由』。やっとこさシーズン3までたどり着いた(笑)

 

  何しろテーマが重くて、主人公のアンブローズ刑事(ビル・プルマン)が犯人の闇の心理にどんどん入り込んでいって事件解決するもんだから、見ているこっちもいろいろ考え込んじゃって、並行して見ていた『ディスカバリー・オブ・ウィッチズ』(U-NEXT)みたいに2晩くらいでサクサクイッキ見…というわけにはいかない(笑)

 

  『The Sinner~隠された理由』(シーズン1~3Netflixで配信中)は、副題でも想像できるように、犯人が殺人を犯すシーンから始まるのですが、その動機が皆目わからない。主人公の熱血刑事アンブローズがそれを探っていくうち、犯人の動機と、これまで歩んできた人生(大概は闇深い😅)が露わになっていく…という展開で、私たち視聴者は、アンブローズと共に、罪深き者(The Sinner)の心の謎を解き明かしていくしくみ。『シーズン2~ジュリアン』では何しろ犯人が13才の子どもで、刑事告訴されて(アメリカでは犯罪内容によって未成年でも刑事裁判の被告人になる)、もうその子の罪を犯すまでの成育過程が悲惨すぎて、見ている間ずっと胸が痛くて…😭(まあ、最後にはアンブローズ刑事の奮闘により、その子の人生に希望の光が射したところで終わって、後味は悪くなかったんですが…)

 

  でもってシーズン3、主人公を演じるのが「世界で最もハンサムな顔ランキング」常

連、ヲタク的には「世界一スーツが似合うイケメン」マット・ボマー(ドラマ『ホワイトカラー』)だと知って、見る前からヲタクの気分はアゲアゲ(笑)ところが見始めると、マット演じるジェイミー・バーンズ、高校教師で学生たちを指導する立場にありながら、いかんせん自分自身が自己確立ができていない「困ったちゃん」の「かまってちゃん」😅まもなく赤ちゃんが生まれるというのに、身重の奥さんに「人生には生まれてくる価値があるんだろうか」とか言い出したり、大学の進学相談に来た生徒に「大学進学は無意味だ」とか言い放ったり…。

まっしかし、それにガマンして見続けていると、唐突にマットのとんでもないサービスショットが…。ヲタクは、(あー、ガマンして見てて良かった)と思ったもんです(⬅️バカ😅)

 

 

おーいー、どうしちゃったのよ、マット・ボマー

って、思わず画面にツッコミたくなったヲタク。しっかりしてくれよ先生、って感じ。

まあ、マットのせいじゃないけど(笑)

 

 〈あらすじ〉

  ある画家の所有する広大な私有地で、車が木に激突し横転。男性二人が同乗しており、運転者のニックは死亡。助手席にいたジェイミー(ボマー)は九死に一生を得た。最初は単純な自損事故と思われたが、捜査を担当するドーチェスター署のアンブローズ刑事(ビル・プルマン)は、ニックは応急措置をすれば助かった可能性があったにも関わらず、彼の携帯はジェイミーにより故意に投げ捨てられたこと、長時間連絡を怠っていたことから、故殺に相当するのではと疑う。大学時代友人関係だったという二人の関係は異常で、死亡したニックはニーチェのウーバーメンシュ(超人)思想に傾倒しており、ジェイミーは彼に洗脳されているような状態だったらしい。アンブローズ刑事はジェイミーの苦悩を感じ取り、真実を明らかにしようと動き始めるが…。

 

  シーズン1、2でもそうでしたけど、アンブローズ刑事って非常にヒューマニズムに溢れた熱い人で、「罪を憎んで人を憎まず」というか、辛く悲しい過去を背負った被告人の心情を理解しようとしているうちに、次第に相手との心理的な境界線があやふやになってくる。今回ジェイミーに対しては特にその傾向が顕著のような…😅家族の縁の薄い孤独なアンブローズ刑事、まるでジェイミーの中に息子の影を見ようとしているかのよう。

 

  アンブローズ、シーズン1では特異な性的嗜好のシーンがけっこうあってビックリしたけど(笑)シーズン2で過去のトラウマが明らかになったせいか、そういった生臭い側面はシーズン3では陰を潜め、すっかり好好爺っぽくかなってます。それに今回は坐骨神経痛を発症してて、若いジェイミーを追っかけるのに足を引き摺ってて痛々しい😅

 

  シーズン4まで製作が決定しているそうですが、それまで体大事にしてね、アンブローズ(笑)