オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

上様、カムバ〜〜ック❗〜NHKドラマ10『大奥/吉宗編』②

 
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待ってましたぁぁぁ〜〜、将軍吉宗様のお成りぃぃぃ〜〜❗

 

 国を憂い、民を思う将軍吉宗(冨永愛)が、いよいよ、腹心の加納久通(貫地谷しほり)や、新たにリクルートしたかの有名な大岡越前守忠相(MEGUMI)らと共に、享保の改革に乗り出します。自ら質素倹約を旨とし、上米(あげまい)制 を定め、各藩に対して1万石につき100石の割合で幕府に献上させ、その代わり大名の参勤交代の江戸滞在期間を1年から半年に減らします。(当初、吉宗は上方の米を直接買い上げようとしますが、商人が市場を牛耳っている上方ではさしもの吉宗の力も及びませんでした)また、市中に目安箱を設置、市中に無宿者や病人が溢れていることを進言した町医者・小川笙船(片桐はいり)の意見を受け入れ、小石川に施薬院を設立するエピソードが語られます。

 

 テレビドラマ『大岡越前』や、黒澤明監督の『赤ひげ』でさんざん語られたエピソードなんだけど、男女が入れ替わっただけで、こんなに新鮮に、魅力的になるなんて❗また、吉宗役の冨永愛をはじめ、貫地谷しほりMEGUMI片桐はいりなど、適材適所のキャストの熱演も必見です。

……女性の社会進出度は先進国の中では最低ラインの我が国日本。毎日仕事場で悔しい思いをしている働く女性たち(かくいうヲタクもそのはしくれ 笑)は、『大奥/吉宗編』を見て日頃の憂さを晴らすことに致しましょう。

 

 一方、力強くも凛々しき女性たちを支える男性陣の、優しく思いやりに溢れたさまはどうでしょう。大奥での自らの役割はもはやこれまでとお宿下がりを申し出た藤波(片岡愛之助)。去り際に、「閨を共にした男たちを単なる種馬扱いせず、誇りを持たせてやってほしい」と訴える姿にヲタク、ジワーと来ちゃったよ😭結局、イイ人だったんぢゃん、藤波(笑)そしてそして、身近な者の心など振り返る余裕もなく国政改革に猛進する吉宗がふと、自らを振り返り、「私はどこか、人としてすっぽりと欠けておるのかもしれぬ」と呟いた時の、杉下(風間俊介)の言葉「では、上様はどこか欠けていらっしゃるといたしましょう。何一つ欠けるところがない者など、果たしてこの世におるのでございましょうか?」ね❗ここでまたもやジワー😭杉下の笑顔が太陽のようで、こちらをすっぽり包み込むようで。

 

 今回の男女逆転版『大奥』では、『家光編』の有功(福士蒼汰)といい杉下といい、誠実で優しく、将軍様と心を通じた者ほど子種がない設定になっているんですよね。これって、男尊女卑社会にありがちな、女性は跡継ぎを生んでナンボ……みたいな考え方に対する強烈なアンチテーゼのような気がしてならないんですがね(^_^;)

 

 …そんな、テンションアゲアゲの『大奥/吉宗編』。来週はいよいよ赤面疱瘡撲滅に向けた吉宗たちの飽くなき戦いが始まります。そして、吉宗の長女、言語・排尿障害の徳川家重役・三浦透子登場。ちらっと予告で映っただけだったけど、鬼気迫る演技でしたね、彼女。来週がますます楽しみ❗