オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

旭化成とノーベル賞


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(Stockholm from Pixabay)

  旭化成名誉フェローの吉野彰さんが見事、ノーベル化学賞受賞誠におめでとうございます❗海外に流出した頭脳でなく、象牙の塔の研究でなく、日本国内の民間企業人が2度めの受賞ということで、さらにおめでたいことですね。あっ、もちろん前者の方々をディスってるわけではありません、念のため😅旭化成の社長が以前吉野さんのことを「ノーベル賞取る人だから」と紹介したら、誰も信じてくれなかった」って笑い話も紹介されてましたが…。今回のおめでたい出来事、旭化成という企業の体質にも一因があるのではないか…と思い、少々呟いてみます。

 

  25年前に建てた我が家。じつは旭化成ヘーベルハウスです。その頃私たち家族四人は夫の仕事の関係で、ベルギーに住んでいました。ある日曜日、日本食の買い出しにドイツのデュッセルドルフに出かけたところ、日本食店が入っている同じビルで、「海外赴任しながらでもマイホームが建てられる❗~旭化成」というイベントが開催されていました。日本に帰国したらマイホームが欲しいよね、と夫と常々話していたこともあり、ひやかしに寄ってみることにしました。

 

  その時の担当Tさんとの出会いが、まさに運命だったと思います。Tさんは、「家は、何があっても家族を守るのが役目。ヨーロッパに長くお住まいですからおわかりになるでしょう。家は堅牢なお城でなければ。そして、お子さん、お孫さんに受け継いで頂けたら」と切り出しました。「災害に強い家」というのがその頃の旭化成のキャッチフレーズ。でも25年前は日本の地震活動は沈静期に入っていて、関東大震災以来無気味なくらい静かな時期だったので、世間ではあまりそのキャッチフレーズに注目する人はいませんでした。でも夫と私はヨーロッパに長く暮らし、普通の家庭でも築100年は当たり前、代々住み継いでいくスタイルに憧れていたので、営業さんのお話に惹かれ、イベントが終わる頃にはすっかりその気に(笑)

 

  海外赴任者サービスなので、近所への挨拶回り、上棟式、役所や銀行への手続き、全て旭化成がして下さいました。ベルギーの我が家へは毎日のように見取り図やら壁材、クロス、フローリングのサンプルが届きます。一生に一度の買い物なのに、まるで通信販売で洋服を選んでいるみたいでした。最終的には、現物そっくりな模型をベルギーまで送って下さり、大感激💕

 

  ヘーベルハウスは鉄骨コンクリート住宅で木造に比べてはるかに重量があるため、当時最新だったスウェーデン式ボーリングで、土地の地盤調査を行いました。関東ローム層で中程度の軟弱地盤、補強が必要と結果を知らされた時にはちょっとショックでした。地盤補強のぶん、設備や内装のランクを大幅に落とさなくてはいけなかったから…😢建築法の改正で今では地盤調査が義務化されましたが、当時世間では誰もそんなこと気にする人はいませんでした。でも、担当さんの「内装はいくらでも後から変えることができる。でも、地盤や家の躯体は変えることができないんですよ」という言葉に押切られました。今となっては、担当のTさんの先見の明に救われました。東日本大震災の折、我が家は年老いた両親二人きりだったのですが、家は微かに揺れただけだったそうです。

 

  私たちの代わりに父が毎日のように建設作業を見に行ってくれましたが、あまりにも深く基礎を埋め込むので、近所の人から度々「マンションを建てるのか」と聞かれたそうです😅数年前、利根川決壊の時、真っ白いヘーベルハウスが洪水の中一軒だけ流されず、流れてきた他の家をせき止めていたニュースがありましたが、「へたに動いて流されるより、旭化成さんだから大丈夫と子どもと二階にいました」という奥様のお話が印象的でした。

 

 私事が長くなって申し訳ありません(汗)吉野さんのノーベル賞受賞も、今すぐにお金にならなくても、近視眼的ではない、将来を見据えてモノ作りをしていこうという旭化成の企業体質が一因となっているのではないかと思うのです。

 

  今、折しも史上最大級の台風が横浜に近づいています。我が家の真上を通りそうな気配😅地球温暖化による気候の変化、全体的に地震活断層が縦横無尽に走り、複数のプレートに乗っている日本という国の特殊性を考える時、私たちは何を一番大事にして生活環境を整えなくてはいけないのか、今一度考えるべきではないでしょうか。