オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

ホロモドールの真実 『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』

  横浜黄金町のジャック&べティにて、『赤い闇~スターリンの冷たい大地で』。このコロナ禍で今までオンライン劇場の利用はありましたが、本劇場に足を運ぶのは久しぶりです。ジャック&べティも7月30日からいよいよネット予約ができるようになりました。列に並んで切符をゲットして、待合室でドキドキしながら開場を待つ喜びはなくなったけど、密を避けて映画鑑賞できる安心感はこのご時世、何にも換えがたい。厳しい現状にも関わらず新システムに舵を取った支配人の心意気に拍手👏👏

 

閑話休題

 

先日、 80才を越えた老婦人が突如として数十年前のスパイ罪で捕らえられるという衝撃の実話映画『ジョーンの秘密』を見たばかりなのですが、作品の中で度々スターリンの独裁体制について言及されていました。(『ジョーンの秘密』は現在も公開中です)そんな中、タイムリーに公開された本作『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』❗

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 ナチスドイツが台頭しつつあった1930年代。世界中が大恐慌にあえぐ中、ソヴィエト連邦だけが各地に工場を建設し、各産業は隆盛を極め、好景気を享受しているという政府からの公式発表が相次いでいました。ロイド・ジョージの外交顧問を務めていたガレス・ジョーンズ(ジェームズ・ノートン)はそれに素朴な疑問を持ち、ソ連駐在の親友の記者を頼ってその原因を取材をしようと試みます。ところが、ジョーンズがソ連到着直前に親友は路上で襲われ、不審な死を遂げてしまいます。彼がモスクワで目にするのは、政府に情報網を骨抜きにされ、賄賂を受け取って私腹を肥やし、夜な夜な酒池肉林に興じる外国人記者たちの堕落した姿ばかり。それでも地道に情報収集をはかり、「世界の穀物倉」「肥沃な大地」と呼ばれたウクライナ地方で、何か途方もないことが起きている…と睨んだジョーンズは命懸けで政府の監視をかいくぐり、単身ウクライナへ乗り込みます。そして、彼が厳寒のウクライナで目にした驚愕の真実とは…❗❓

 

  誠実で、不器用で、しかし真実を報道する為には一歩も退かず、命さえも賭けるジャーナリスト魂。BBCドラマ『戦争と平和』で悩める青年貴族ボルコンスキー、また直近では『ストーリー・オブ・マイライフ~わたしの若草物語』でメグ(エマ・ワトソン)の誠実な夫役を演じたジェームズ・ノートンが、イメージぴったりの熱演です😊

 

  コロナ禍でリーマンショックを上回る世界的大恐慌が到来するかも…と言われている昨今。経済不安の時代には民衆がパニックに陥り、強大な権力を持つリーダー待望論が起こり、独裁政権が成立しやすい…というのは、歴史を見ても周知の事実。そんな時に、本作が公開されるのは、大変意味があることだと思います。極端な話、ホロモドール…という言葉の意味を知るだけでもいい。

 

  どんな状況に陥っても、知識を総動員して、自分のアタマで考えることを止めてはいけない、真実から目を逸らしてはいけない…という教訓を忘れないためにも。

 

 

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