オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

『MOZU』劇場版 WOWWOWで放映


f:id:rie4771:20200823215511j:image

ハードボイルド作家、逢坂剛の原作を映像化した MOZUシリーズ、WOWWOWで一挙公開❗

 

 ヲタクはリアルタイムで全作品見ましたが、今でも印象が色褪せないと言えば特に、第1シリーズの『百舌の叫ぶ夜』と、映画『劇場版 MOZU』ですかね。

 

  第1シリーズ『百舌の叫ぶ夜』(全10回)

銀座で凄惨な爆弾テロ事件が発生。多数の犠牲者が出る中、主人公である公安警察の倉木警部(西島秀俊)の妻、千尋(石田ゆり子)もその一人に…。当日の妻の行動は謎だらけで、その理由を探り始めた倉木は、妻が生前自分に見せていた貌と、彼女の真実の姿がまるで違っていることに気づいて愕然とする。一方、数々のテロに関わっているとされるプロの殺し屋(池松壮亮)を追う明星巡査部長(真木よう子)もテロの現場に居合わせ、千尋の行動を目撃していた。謎が謎を呼び、登場人物の行動そのものにも二重三重の『嘘』を孕む複雑怪奇かつスリリングな展開。

 

 主要人物3人も適役ですが、個人的には 何と言っても、哀しい過去を背負い、本能的な殺人衝動に突き動かされる殺し屋を演じた池松壮亮❗彼なくしてはこのドラマが成り立たないのでは…❓と思わせるくらい、存在感が圧倒的でした。殺し屋自身のアイデンティティーそのものにもプロット上視聴者に対するワナが仕掛けられていて、池松くんの演技力なくしては成立しないしくみになっているんです。

 

  彼演じる殺し屋は、『百舌鳥の早贄(はやにえ)~百舌鳥は、餌となる生き物を殺してもなぜか食さず、有刺鉄線或いは木の棘に串刺しにし、そのまま飛び去ってしまう習性』を模した方法で殺人を繰り返します。当時、陰惨で耽美的な殺しの場面が脳裏に焼き付いて、ドラマを見た夜は、よく夢でうなされてました(笑)

 

  『劇場版MOZU』

全編フィリピンロケで、蒸せ返る熱帯の太陽の下、繰り広げられる男たちの命懸けの闘い。主演の西島秀俊初め、伊勢谷友介長谷川博己池松壮亮松坂桃李…演技派イケメン総出演です😊中でも、ブルーヘアにオッドアイサイコパスのテロリスト役・松坂桃李にはヤられました。それまでは、朝ドラの爽やかな好青年…ってイメージだったから😅

 

  彼が元警官で探偵事務所を開いている大杉(香川照之)の娘(杉咲花)をビルの一室で襲う場面。花ちゃんの恐怖に脅える演技がまた最高に巧いもんだから😅もー怖くて怖くて、危うく#@ー¥$Ψ&…(笑)そしてそして、最大のクライマックスは、サイコな松坂桃李と殺し屋池松壮亮の、フィリピンの夕陽を浴びた美しい廃屋の上でのガチの一騎討ち❗一歩間違ったら命を落とす危険もあった…と、当時お二人がインタビューで話していた記憶があり、ヲタクの中ではそのガチ度という点において、邦画の中で歴代1、2を争うアクションシーンではないかと思ってます。

  てっきり都市伝説かと思われていたラスボスダルマ(北野武)が、ほんとうに登場してきたのにはビックリしましたが…😅でもそこは世界の北野、都市伝説にリアリティをムリヤリ❓持たせてしまう力業はサスガの一言です。

 

  原作者の逢坂剛は、日本では珍しいスケールの大きなプロットを得意とするハードボイルド作家。数々の事件が迷宮のように渦を巻き、国家的陰謀に繋がって行く壮大なストーリー。多少ぶっ飛んだ展開もありますが、そこは難しく考えず、エンターテイメントとして楽しめばいいのでは…❓と思います😊

 

WOWWOWの放送予定はコチラ👇

『MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~全10話』9月6日(日)後3:55

『MOZU Season2~幻の翼~全5話』

9月13日(日)夜6:20

『MOZUスピンオフ 大杉探偵事務所~全2話』9月20日(日)夜7:45

『劇場版 MOZU』27日(日)後1:25