オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

2018 観てよかった映画と役者 その5

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

  監督は、スティーブン・スピルバーグベトナム戦争が劣勢であることを早い段階からわかっていたのに、都合の悪い事実をひた隠しにして、多大な犠牲を強いた当時のアメリカ政府の責任を証明する文書の存在。ニューヨークタイムズワシントンポストが記事にして、機密保持法違反で政府から告訴され、最高裁まで行って戦うんですが、これはワシントンポスト側から描いた映画。この、会社も、記者生命そのものも賭けて戦うトム・ハンクスを初めとするジャーナリスト魂。もう、胸がアツくなります❗

 

  また、メリル・ストリープ扮するポストの女社長キャサリン。実はこの人、前社長だったご主人が謎の自殺をとげて、新聞のことも会社経営のことも何もわからない一介の主婦から突然、経営のトップになった人。(ただの主婦だった女に何ができる)と、部下から冷たい目で見られ、針のムシロでいつもオドオドしていた彼女が次第にジャーナリズムの使命に目覚め、トム・ハンクス扮する編集長と共に社命を賭けて記事の公表を決意する場面は、めちゃカッコいい❤️いつも彼女を小バカにしていた取締役のオッサンを「報道は歴史の最初の文字。真実を歪曲はできない❗」と、堂々と論破する場面はスカッとします😉

 

  アメリカ史上最大の政治スキャンダルと言われる、ニクソン大統領の民主党本部盗聴事件。その事実を、それこそ記者生命はおろか、自分自身の命さえ危険に晒して記事にした、同じくワシントンポスト紙の記者、カール・バーンスタインボブ・ウッドワード。二人の記事がきっかけで、ニクソン大統領は辞任に追い込まれます。二人の闘いを描いた映画、「大統領の陰謀」に一時えらくハマりまして😅「ペンタゴンペーパーズ」はその前日談です。この映画のラストに、ちらっと二人の記者が登場します。ワシントンポストは機密文書裁判の直後に、同社最大の試練、ウォーターゲート事件に突入していくわけです。「ラストがよくわからない」というクチコミが多かったですが、つまりはそういうことです😊

 

  記者のうちの一人、現在ではカリスマ・ジャーナリストとなった、ボブ・ウッドワード、FBIに強力な情報網を持っていて、実はそれが当時の副局長だったっていう衝撃の事実❗そのてんまつを描いたのが、リーアム・ニーソン主演「ザ・シークレットマン」この人、「ディープスロート」って、当時の有名なポルノ映画の題名で呼ばれてたんですよね。なぜだろう(-ω- ?)しっかし、「喉の奥深く」って…18🈲💦💦

 

  このウッドワード記者、バーンスタイン記者と共に、ウォーターゲート事件の告発でピューリッツァー賞を受賞していますが、現在でもトランプ大統領を取材した本を出版したりして、老いてもなお、その記者魂は健在のようです。

 

しかしねー、こういう一連の映画を見るにつけても、週刊○春さんや、週刊新○さん、見習ってほしいっすよねェ。芸能人のスキャンダルとか、ちまちました記事ばっかり追いかけてないで、ジャーナリストとして、もっと肝っ玉すえて戦うべき巨悪っつーもんがあるでしょ❗