オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

NHKは、クセモノじゃ❗〜『大奥/家光から綱吉へ』

 
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同じ放送回に、家光(堀田真由)とその想い人の有功(福士蒼汰)、若き二人の瑞々しい純愛と、綱吉(仲里依紗)と右衛門佐(山本耕史)の濃密な駆け引きを同時にぶっ込んで、「ひと粒で2度美味し」くしちゃうなんて、NHKは※クセモノじゃのう(^_^;)

「クセモノじゃのう」とは、目から鼻に抜けるような才人で、京の都の公家出身である右衛門佐を桂昌院竜雷太…『家光編』のお玉の方の後の姿。あの小柄なお玉が、年取ってなぜこんなにガタイが良くなったかはナゾ。しかもかなりの好色ジイさんになってるし。 笑)が評して言うセリフ。

 

 『家光編』(第2話〜第4話)で、福士くんの、まるで今までとは別人の如き「演技開眼」した様子に感動を覚えたヲタクでしたが、第5話ではさらなるクライマックスが用意されていましたねぇ……。他の男の子を何人孕んだところで、心はいつもお前のもの……とかきくどく家光に、心の底でやはり嫉妬という煩悩の炎に苛まれる有功は、この男と女の生地獄から解放して欲しいと、お宿下がりを願い出ます。そんな有功に家光が出した答えは、春日局亡き後の大奥総取締役に彼を任じ、単なる男女の関係から遥かに超越して、共に世を治める者として互いになくてはならない関係性を築くことでした。しかしだからこそ若くして病に倒れた家光が有功に「今一度名前を読んでほしい」と言い、「千恵さま……」と囁く彼の腕の中で微笑みながら息を引き取るシーン、もはや耐えきれず涙ドバー(T_T)(笑)若い二人がもう、家光と有功が憑依したような、きめ細やかな名演技でね。でもって、福士くんがイケボすぎる……。

 

 若い二人の悲恋にさんざん紅涙を絞らされた後、一転して第5代将軍・綱吉(仲里依紗)の御代。大奥に侍る良家の男たちには飽き飽きしている様子の綱吉(仲里依紗の華やかな美しさ、色っぽい流し目がスゴイ❗)は、城下の町人たち(阿佐ヶ谷姉妹がナイスキャスティング。また出てきて〜❤)にまで「将軍さまは当代一のイ・ロ・グ・ル・イ」なんて陰口を叩かれる始末(^_^;)

 

 しかし、権謀術数に長け、儒学にも精通した知識人である右衛門佐(山本耕史)の登場により、綱吉が実は、身体を合わせ子をもうけるだけの男女の関係に飽き足らず、知識も才覚にも優れた自分自身と同等の男を求めていたことが、見ている私たちにも自ずからわかるしくみ。

 

 ニクイぞNHK、クセモノだぞNHK

 

プライベートでも百戦錬磨そうな仲里依紗山本耕史がこれから見せてくれるであろう大人の恋のイロハ。楽しみにしてまっせ〜〜❗