オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

福士蒼汰って……NHKドラマ10『大奥/家光編』

 
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……こんなに演技が巧かったっけ?(失礼!^^;)

彼の演技を最後に見たのは、そう言えばいつのことだったろう(・・; 

 

 振り返れば、映画『曇天に笑う』と『BLEACH』以来かな。でもこの2作はアクションもので、彼の身体能力の高さは特筆すべきものだとは思ったけど、細やかな心理表現がそれほど必要な作品じゃなかったし。それ以来、「演技が下手」だとか、「棒演技」だとか、ヲタクは作品を見てもいないのに、心ない評判やマスコミの記事を鵜呑みにしていた気がします。今回の彼の演技を見て、反省してる(^_^;)

 

 彼の役は、徳川三代将軍家光公(堀田真由)の側室・お万の方の男版、京の寺の僧侶だった万里小路有功(までのこうじありこと)。世継ぎを熱望し、幕府の安泰を図る春日局(斎藤由貴)に拉致され、子をなすことが出来なかった故に男として、側室としてこの上ない屈辱を受けながらなお、御仏の道を全うしようとする清冽な佇まいと、身体全体から滲み出る優しさと哀愁が絶品。福士くん本人は、前述の映画や劇団☆新感線の芝居や立ち回りでもわかるように、身体能力の非常に高い人だと思いますが、劇中で城内の侍たちに竹刀の素振りを千回強要されて戸惑う場面等は、実際に刀など握ったこともなさそうな優男(やさおとこ)ぶりを自然に演じていましたね。また、相対する家光役・堀田真由の、喜怒哀楽の激しい情熱的な芝居が良いコントラストを見せて、家光と有功の恋の、純粋さと悲劇性を際立たせていました。

 

 春日局が斎藤由貴……っていうのも良かったなぁ。ガタイのいい女優さんが演じると、いかにも権力を振るうヴィランっぽくなっちゃうんだけど(笑)一見たおやかな風情の彼女が演じるから、病をおして世継問題の重圧を一身に担う悲愴感が垣間見れて、ラスト、有功に真情を吐露する場面が一層の感動を誘いましたね。

 

 そしてそして、若い二人の純愛路線の後は、いよいよ来週からヲタク贔屓の仲里依紗演じる綱吉公が登場〜〜❗夜な夜な城下で男を漁る女将軍かぁ…。刺激的だわ(笑)でもって、そんな女将軍を手玉に取る?右衛門佐が山本耕史。はてさて、どんな大人の濃密な駆け引きを見せてくれるのか?……楽しみでございますことよ😉