オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

映画「ロミオとジュリエット」~追悼・フランコ・ゼフィレッリ監督

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イタリアの監督フランコ・ゼフィレッリ監督が96才で逝去されたそうです😢

 

  ゼフィレッリ監督と言えばあまりにも有名なのが映画「ロミオとジュリエット」特に、劇中のロミオとジュリエットに合わせてティーンエイジャーの俳優を抜擢して、生命の躍動感溢れる「青春劇」にしたこと。冒頭のモンタギューとキャピュレットの若者たちの剣を振り回す乱闘シーンは映画ならではの激しい「若さの暴走」、来るべき悲劇の予兆を感じさせました。そしてあのキャピュレット家バルコニーのシーン。忍び込んだロミオは、それまでの演出に反して、情熱に駆られて、バルコニーをよじ登ります。これはもう、今まで誰一人としてやったことのない演出❗ゼフィレッリ以前の、ローレンス・ハーヴェイ主演のモノクロ映画では、ロミオはバルコニーの下で延々と長ゼリフを喋ってます😅このゼフィレッリ版以降、だいたいの演出がよじ登るようになったと思います(笑)

 

  レオ様もよじ登ってたし、ロミジュリをミュージカル化した「ウェストサイド物語」でもよじ登りました。蜷川さんの舞台はどうだったかな…(-ω- ?)藤原ロミオ登ったかな?さだかではありません、スミマセン😧

 

  シェイクスピアの四代悲劇「リア王」「マクベス」「オセロ」「ハムレット」でシェイクスピアは人間の醜さ、ずる賢さ、人間の心の暗黒面をこれでもかというくらい抉り出してみせますが、ロミジュリは、言わば青春恋愛讃歌であって、それが大人の無理解によって、愛はおろか、尊い生命すらも突然断ち切られてしまう、それが涙を誘うんです。ロミオはもともと別の女性目あてで、敵方のキャピュレット家の舞踏会に忍び込むんですが、そこでジュリエットに一目惚れ(笑)もう全てが「若さゆえ~~🎵」(BGM by 誰も知らないジャガーズ=笑)なんですね😊

 

  撮影当時15才(…たしか😅)のオリビア・ハッセーと16才のレナード・ホワイティングがもう、ひたすら可愛くてキレイで、その落ち着きのなさや性急さ、愚かさまでも美しくて😢

 

  キャピュレット家の舞踏会で吟遊詩人が歌う「What is a youth?(若さとは?)」心に染み入る名曲です。

 

ゼフィレッリ監督、心よりご冥福お祈り申し上げます。