オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

ゴールデンタイツの上にジャクロくんのお腹が…(悲鳴)~『ファイティング・ファミリー(原題Fighting with my family)』


f:id:rie4771:20191130163803j:image

今日のみなとみらいは『緑市』。ファミリー連れで大賑わい😊しかしヲタクは、ファミリーはファミリーでも『ファイティング・ファミリー』😅脇目もふらずキノシネマへ前のめりに急ぐのであった(笑)

 

  原題は"Fighting with my family"。お題でも本文でもなんでこう、しつこく原題を書いているかといえば、オリジナルのタイトル『家族と共に(私は)闘う』に、この映画のエッセンスが凝縮されていると思うから。原題の主語はもちろん、本編のヒロイン、WWEのプロレスラー、サラヤ(フローレンス・ピュー。WWEのリングネームはペイジ)。『ファイティング・ファミリー』だとFightingが形容詞で、『闘う家族』👊✨なんだかとっても勇ましい感じになりますけど(笑)本作品はWWE女性プロレスラーの成功譚を描きながら(実は)一人の女性の成長と、親子の、そして兄妹の、いとおしくも哀切な絆を描いた物語なのです。

 

 パパ、ママ、ザック兄ちゃん(ジャクロくん)、サラヤ(フローレンス・ピュー)はプロレス大好き家族。だけどそれは趣味なんかじゃなくて、家族にとっては生きる糧。全米プロレスの華やかな大舞台を夢見ながら、イギリスの片田舎で細々と木戸銭稼ぎのご巡業😅ところがところがそれが夢じゃなくなった❗

 

  WWEのトライアウトに呼ばれ、受かったのは紅一点の妹だけ。ザック兄ちゃんは不合格😢⤵⤵落ちた理由は「何か特別なモノが足りないから」夢を追う者にとって、それは最終宣告と同じ。プロレスの技術だけではなくファンをどれだけ惹き付けるかが大事なWWEプロレスは華やかなショービジネスの世界でもある。「何か特別な輝き」がないとデビューはできないのです。

 

  パンフレットでジャクロくんは、「僕もしょっちゅうオーディション受けて役を獲得しようとしてるから彼の気持ちには容易に入り込めた」と語っているけれど、彼が獲得しようとしている役が、ハリウッド超大作の絵に描いたようなイケメン役…とかじゃないところが、ひねくれたヲタク心をソソるんです(笑)

 

  夢の実現に一歩踏み出した妹を心から応援しなきゃと思いながら、生きる目的を失ってやさぐれるザック。こういう、細やかな感情表現、本当にジャクロくんは巧い❗『こじらせ男子』演じさせたら天下一品です(笑)だけどヲタク的には、妹と一緒にテストを受ける時、名前を聞かれて「ザック・ゾディアックっす」って答えると、WWEのコーチに「なんだよ、男のストリッパーかよ」って暴言吐かれて、一瞬(ほんの一瞬😅)なんとも哀しそうな眼をして作り笑いするところ。円盤買ったら、絶対この一瞬をエンドレスリピートぢゃ😻

 

  本作を見ながら、なんでこの人は、神様から与えられた類いまれな美しい容姿と、王立音楽院で演劇学士号取得、若くして舞台で成功を収め、その最高の栄誉であるローレンス・オリヴィエ演劇賞受賞という耀かしい経歴を持ちながら、ゴールドのタイツの上にお腹をはみ出させて、リングで闘っているんだろう…ってチラッと思った😅まっ、15キロ増量に成功したらしいから、イングランドスコットランド間の高速を飛ばしながら、手当たり次第に食べ物を口に押し込んだっていう努力は実を結んだみたいだけど(笑)

 

  以前オファーされたハリウッド映画のヒーロー役を断って選んだのは、製作費が足りなくてやっとの思いで公開にこぎ着けた、カリスマミュージシャンモリッシーの伝記映画(…なのかな❓😅)「モリッシー、はじまりの物語」。いや、始まってなかったよ、あれは。モリッシーのミュージシャンとしての人生が始まる瞬間に映画が終わったんだもの(笑)それでも、自分のプロダクション製作の映画のため、「モリッシー」のプロモーションで好きな日本にも来れず(⬅️かなりイヤミ😅)無精髭で編集作業に取り組むヨレヨレのジャクロくん、若い学生さんの質問に見たこともない真剣な表情で答えてるジャクロくん(トークTwitterではいつもかなりふざけてる😅)、脚本に惚れ込んだら、どんなチョイ役でもクズな役でも引き受けるジャクロくん…。

 

ヲタクは…ヲタクは…そんな君が大好きだああああっ(by 吉田鋼太郎)

 

  あれ❓『ファイティング・ファミリー』の感想を呟く筈が、いつのまにかジャクロくんへの単なるファンレターになってる(笑)

 

閑話休題(⬅️こればっか😅)

 

  イギリスの陰鬱な空から一転して、フロリダの眩い太陽のもとで集団トレーニングを積むサラヤ。当時の女子プロレスラーは皆、モデルやチアリーダー出身。美しくてスタイルばつぐんの彼女たちがアマゾネスよろしくセクシーに戦うさまに皆熱狂していたようです。そんな中で本物のパワープロレスを目指すサラヤは全く異色の存在。同じ目標を持つ仲間たちからも疎外され、次第に「自分自身は何者なのか」を見失っていきますが…。

 

彼女がロック様(本人役で出演。サスガの存在感、圧倒的オーラ❤️)のアドバイス「自分は自分なんだ。自分を出しきれ❗」を胸に、そしてザック兄ちゃんはじめ家族の夢を背負ってデビュー戦に臨む場面は、きっと涙で視界がボヤけるはず😊そして、夢破れた後、自分の生まれ故郷で「自分らしい生き方」を模索し、立ち直っていくザック兄ちゃんのサブストーリーも感動的です。

 

  プロレスファンもファンでなくても、清々しい笑いと涙で心が洗われる快作❗❗