オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

Sparksとジャクロくんのコラボがツボすぎる😅『イングランド・イズ・マイン』


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 もう大分前に予約しておいたBlu-rayイングランド・イズ・マイン~モリッシーはじまりの物語』がキタ~~❗幸せは 忘れた頃にやって来る~、ルンルン🕺(笑)

 

  1980年代のイギリス。鉄の女サッチャー首相政権下、ザ・スミスのフロントマンとして、当時の労働者階級の青年たちの閉塞感や鬱屈した怒りをその過激な歌詞で歌い上げたモリッシー。昔から左派と目されていながら、ごく最近は極右派的な発言をしたりして、なかなかのお騒がせマンでもあります😅しかしこの映画は、そんな1人の青年のミュージシャンとしての成功譚では決してありません。映画の中の彼は、溢れるほどの才能を持ちながらそれに確信が持てず、なかなかその一歩が踏み出せない内気なこじらせ男子。

 

  特に1980年代のマンチェスターって、かなりのマッチョ文化がはびこってたらしいんですね😅映画の冒頭、ガールフレンドと文学や音楽について語り合うモリッシーは、街の青年たちから「オカマ」と罵られ、お父さんからは「就職できたか?」「いい仕事がない」「物書きなんか何だ❗自分の名前も綴れないクセに」と全否定される日々。なんたって愛読書が『ブロンテ姉妹詩集』ですから😅お父さんにとってモリッシーは、理解不能なエイリアン(笑)(反対に女性はやみくもに『女らしくあれ』と強制される🙍モリッシーの唯一の理解者である美大生リンダーは、『オトコみたいなカッコして』と陰口を叩かれます)

 

  この映画見る前は、モリッシーってメッセージ性の強い歌詞を書く人、って勝手にイメージしてたんだけど、崇拝してるのがオスカー・ワイルドで、好きなミュージシャンはニューヨーク・ドールズデヴィッド・ボウイって…案外分かりやすい趣味😅椎名林檎姐さんと対談なんかしたら気が合いそう(笑)ちょっと面白いのは、セックス・ピストルズの伝説のマンチェスターライブにモリッシーが参加する場面があるんだけど、メンバーの姿はすりガラスの向こうみたいに薄ボンヤリと映るだけ😅彼が感動したのか失望したのかその虚ろな目からはわからないけど、少なくともみんな一緒に「いぇーい❗」って盛り上がるタイプぢゃないことだけは確かで(笑)その後リンダーにアーティストの卵が集まるパーティーに連れてかれて、コミュ障バクハツのジャクロくん…もとい、モリッシーも可愛い😍

 

  マーティ・フリードマンが、日本と欧米のバンドマン事情について語ってるめちゃくちゃ笑えるインタビューがあるんだけど…

まず、日本と欧米のバンドマン事情から説明したほうがいいと思うんだけど、日本のバンドマンって、意外と真面目じゃない? 勉強ができたり、女の子にもモテるのにバンドをやる。でも向こうでは違うんだ。勉強もできないし、スポーツもできなくて、仕方がないから音楽でもやんないとモテない、そんな連中が集まってバンドをやるっていうのが普通なんだよね。

…らしい😅まさに映画の中のモリッシーの青春もそんなカンジ。ジャクロくんがまたね、超イケメンの素顔を消し去って、髪を黒く染め、カールさせて、ひと昔前のおっきなメガネ。かなり体重落として、ベルボトムジーンズ(懐かし~~😊)、猫背でマンチェスターの川のほとりをトボトボ歩く姿は…

ヲタク的にははっきり言ってめちゃくちゃ萌えまくり❗(笑)

 

  いつでもどこでもノートに詞を書き付けてるモリッシー。遊園地で数人の青年たちに殴られ(それも、ぶつかってお酒こぼしちゃったっていう、ありがちなきっかけ)、ノートは蹴飛ばされ、乗り物の下に落ちて紛失、それでも不屈ヲタクのモリッシーが、目を腫らし鼻血を出しながらコーヒーカップに乗ってぐるぐる回りながらチラシの裏に詞を書きまくるシーン。BGMで流れるは、スパークスの『ディス・タウン』❗(This town ain't big enough for the both of us~この街は俺たちには狭すぎる⬅️歌の題名にしては長すぎる😅)ナゾな二人組にナゾな歌詞、神経を刺激するナゾな音楽🎵

動物園でお前とあの子は二人きり
お前の好みは哺乳類

中でもあの子を今夜落とそうと必死
高鳴る胸 速まる鼓動

ヲタク的には、胸にグッと来る、近来まれに見る名場面でありますが、その結果完成した歌が『電気椅子に座ろう』って…。思わず吹いてしまった😅

 

Blu-rayのイイところは勿論、好みのシーン、ジャクロくんの好みの表情を居ながらにしてヘビロテできるところ💓さあ、ブログを書いたらまた、スパークスとジャクロくんの奇妙キテレツ、いやもとい、摩訶不思議な世界へ旅立ってまいります(笑)