オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

ハートは乙女のアマゾネス~『ワンダーウーマン1984』


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(ワンダーウーマンが活躍するワシントンの街…From Pixabay)

 やっと公開~~❗コロナ禍のせいで未公開の話題作が山積みだけど、この作品もその一つ。前作の舞台は第一次世界大戦中でしたが、時代は一気に飛んで1984年。見ている私たちにしたら、当時のバブリーな雰囲気や、ファッション、音楽がすでに懐かしいのだけど😊

 

  冒頭、現在のダイアナの基礎を築いた一つの出来事として、少女時代のダイアナが故郷の島セミッシラでアマゾネス版SASUKEみたいな競技に参加するシーンから始まるんだけど、もうしょっぱなから手に汗握りまくり(笑)背景に広がる真っ青な海、急峻な山谷を馬で一気に駆け抜けるアマゾネスたち。

 

  馬に振り落とされてやむなく近道したダイアナを、「勝利に値しない❗」と一刀両断するアマゾネス史上最強の将軍と言われたアンティオペ役のロビン・ライトが前作に引き続きめちゃくちゃカッコいい❗ロビン・ライト…そう、大ヒットドラマ『ハウス・オブ・カード~野望の階段』で、夫(ケビン・スペイシー)の後を引き継いでアメリカ初の女性大統領に上り詰めた鉄の女。ロビンはいつでもどこでもアマゾネス(笑)

 

  ヲタクはチビで童顔(しかもタヌキ顔😅ヨーロッパに住んでいた頃は、30代だというのにしょっちゅう中学生に間違えられてた)なんで、長身でパワフルな美女を見ると無条件で憧れちゃう😍『ドクターストレンジ』のティルダ・スウィントンとか『マイティソー』のケイト・ブランシェットとか今回のロビン・ライトとかね。

 

 さて1984年のダイアナですが、 前作のラストから引き続きスミソニアン博物館の学芸員として働きながら、ワンダーウーマンとして街の悪を挫き、困った人々を助ける日々。(ニューヨークにはスパイダーマンが、ワシントンD.Cにはワンダーウーマンあり…というわけ😉)そんな彼女が今作では、世界征服の陰謀に立ち向かいます。

 

  ダイアナの一番の魅力は、オニ強いのに、心は乙女のままのピュアハート、アマゾネス族の王女らしく、立ち振舞いもとっても淑女なところ。アクションも美しいんですよね。まるでバレエを見てるみたい😍

 

  前作で悲しいお別れをした😢スティーブが、(え、それ❗?)っていう形で甦ってきます😅これ以上はネタバレになっちゃうから言えないけど…。でもそれも、ダイアナの純粋さがなせるわざ…と思えば納得がいく、うん。

 

  ヒール役もそんな彼女に相応しく?😅人間離れしたサイコパスなんかじゃなくて、しごく人間くさいんですよ。今回ダイアナのライバルとなるチーターも、元はと言えばドジでモテないいじめられッ子。それが思わぬ力を与えられて…って、『ミザリー』を思い出します。ラスボスも貧しいヒスパニック系で、人生逆転を狙ったがために正道から踏み外してしまった設定。ダイアナも、そんな彼らの心の痛みがわかるからこそ、力でねじ伏せたり、断罪しようとは決してしない。ラスト、彼女が全世界の人々へ向けて語りかけるメッセージが泣かせます😢

 

  最近はヒーローものと言ってもダークな内容のものが多くなってきましたが、この作品は安心して家族揃って見に行けます。特に母娘で見るのにおススメ❗

 

TVドラマ版でダイアナを演じた元祖ワンダーウーマン、リンダ・カーターが一瞬だけカメオ出演しています😉ガル・ガドットが取材の時に着ていた衣装も、リンダのファッションを踏襲したものだとか。監督やキャストをはじめとして、関係者たちの、大先輩に対するリスペクトが清々しい😊