長かったわ、長かったわ〜〜❗『ジャスティス・リーグ』でフラッシュ(エズラ・ミラー)とアクアマン(ジェイソン・モモア)に「落ちて」以来、『アクアマン2』は公開されたけど、フラッシュの場合はなんと苦節6年……。あっでも、大抵の人はドラマ版(フラッシュ役はグラント・ガスティン)のほうが先なのか。SNS見ると、「グラントじゃなきゃ見る気しない」って人、けっこういるもんね(^_^;)
でも‥‥でもね。今回の映画版、バリーが過去に遡って18歳の自分に出逢い、2人してあの※ゾッド将軍を倒すために共闘する‥‥‥というストーリー展開なので、ここはやはり若き演技派エズラにご登場頂かないと‥‥と、ヲタクは思うわけです。結果彼は、『ジャスティス・リーグ』時のオールアメリカン・ボーイの突き抜けた明るさから一転、両親の事件によるトラウマに悩むバリーの心の闇を繊細な演技で表現して見せ、観る側を圧倒しました。アメリカンなキャラ設定は、18才の「もう一人のバリー」に引き継がれていたように思います。
※スーパーマンと同じクリプトン星人で、消滅したクリプトン星再興の鍵を握るクラーク・ケント(スーパーマン)をつけ狙う一方で、地球を破壊し、クリプトン星そっくりに改造しようとするヴィラン。映画『マン・オブ・スティール』と同様、マイケル・シャノンが演じています。
さて、映画版『フラッシュ』のストーリーは‥‥
普段は科学捜査官として働くバリー・アレン(エズラ・ミラー)。しかしてそれは世を忍ぶ仮の姿。実体は「人類史上最速の男」フラッシュであり、ジャスティス・リーグの一員です。今日も今日とて、バットマン(ベン・アフレック)やワンダーウーマン(ガル・ガドット)と共に悪人退治や人助けに、文字通り奔走しております。この冒頭のアクションシーン(崩れ落ちるビルからフラッシュが赤ちゃんたちを救出するシーン、バットマンが※ファルコーネの息子を追跡する大カーチェイス)がもうド迫力❗思わず身体硬直、ド緊張 笑。一方で彼は、間近に控える実の父親の裁判に思い悩む、1人の普通の青年でもありました。彼の父親は、なんと妻(つまりバリーの母)を殺害した罪で、長い間勾留されているのです。ふとしたきっかけで、過去に遡る能力が自身にあることに気づいたバリーは、(あの日、父が母に頼まれて買い物に出かけなければ母は死なずにすんだはず)と考え、過去に移動して母を、父を、そして自分自身を救おうと決意します。ブルースの、「悲劇があったからこそ、今の僕たちがあるんだよ」という忠告も聞かず……。望み通り「あの一瞬」を変えて、家族を救ったかに見えたバリー。確かに、彼が再び訪れた過去には、父も、母も生きていて、家に帰った自分に愛に溢れたハグをしてくれました。しかし❗そこには、自分とは顔は同じでも、性格は似ても似つかない「もう一人の自分」がいたのです。しかも彼は、過去に遡るだけではなく、空間すらも歪めてしまい、マルチバースのカオスを引き起こしてしまったことに気付いて‥‥。
※ゴッサム・シティのマフィアのボス、カーマイン・ファルコーネ。ロブ・パーティンソン版『バットマン』では、キャットウーマン(ゾーイ・クラヴィッツ)の実の父親として描かれていました。
DCでは初めての、いわゆる「マルチバース」ものですよね。(マーベルは既に、『スパイダーマン』『ドクター・ストレンジ』で、マルチバースのフェーズに突入済み)DCの場合、それに「過去に遡って未来を変える」『バック・トゥ・ザ・フューチャー』テイストあるいは※1「バタフライ・エフェクト効果」が加えられているから、ヲタクみたいな年寄りのアメコミ映画ファンにはたまりましぇ〜ん(笑)だってだって、歴代のクラーク・ケント、2代目※2ジョージ・リーブスやクリストファー・リーブ、初代スーパーガール役のヘレン・スレイターまで出てくるんだもん。まあ、それより何より、過去に戻ってフラッシュが共闘するのが、マイケル・キートンだからね❗(ティム・バートン版『バットマン』の主役を演じた彼。あの時は相手役がキム・ベイシンガー、ジョーカーがジャック・ニコルソンで、アカデミー賞俳優揃い踏み。今観てもめっちゃ豪華で大人なキャスティング)
※1些細な出来事が、最終的に予想もしていなかったような重大な事象につながること。今回の場合、それは「トマト缶」なのです。
※2 ヲタクが幼稚園児の頃、TVにかじりついて見てましたよね。白黒の真空管テレビで。「鳥だ、ロケットだ、スーパーマンだっ!」ってやつ。
バリーが過去に行って、単なる時間の逆行ではなく、宇宙の歪みを生じさせてしまった……という事実にバリーが気付くきっかけになるのが映画ネタ、っていうのもヲタク的には嬉しいところ。例えば、※『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主役がマイケル J フォックスじゃなくてエリック・ストルツのままになってたり、フォックスは『フットルース』の主役(実際に主役を演じたのはケヴィン・ベーコン)を張っていたり……。同じ流れで、一瞬だけどスーパーマンのコスチュームを着たニコラス・ケイジの姿も。(しかしロン毛 笑)ニコラス・ケイジはティム・バートン版の『バットマン』でブルースを演じる可能性もあったらしいですね。ヲタク的にはちょっとイメージ湧かないけど(小声)。
※当初『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主役はストルツで、3分の2の撮影が終了していたにもかかわらず、スピルバーグが「なんか…イメージ違う」と言ってフォックスにすげ替えたのは有名な話。今なら賠償問題云々で大変でしょうね(^.^;
ラストは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のようにオールアメリカン・ハッピーエンドとはなりません。バリーもまた、『スパイダーマン ノーウェイホーム』のピーター・パーカー同様、不遜にも「神の領域」に足を踏み入れてしまったヒーローとして、手痛いしっぺ返しを食らうことになります。…その代償は大きい。しかしだからこそ、映画の冒頭でバットマン(ベン・アフレック)が呟く「身を切られるような辛い出来事、悲劇があったからこそ僕たちはここにいる」という台詞が生きてくるし、ラストの、バリーとママのハグのシーンにも感動の涙が止まらない。
紆余曲折、艱難辛苦を乗り越えてやっと、「現在」に戻ったバリー。しかししかし…
ぎゃあああ〜〜、ブルース・ウェインがベン・アフレックぢゃなくなってるっっっ❗
一体全体どーなってんの❓……ってのがおそらく、『ザ・フラッシュ』第2章のオープニング。私生活でいろいろ問題を起こしたらしいエズラが続投するか否かは、まだ不透明のようですが😢ヲタク的には映画のフラッシュは彼以外考えられない。ポスト・クレジットにはアクアマン(ジェイソン・モモア)も出てきたことだし、推し二人の共闘が見たいの、絶対。……でも、元々脳筋っぷりが可愛かったアクアマンがさらに呑んべぇのダメダメくんになっていて、一抹の不安は残るんですけどね(笑)