オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

最高に面白いパロディ❗~BS12トゥエルビ『アガサと殺人の真相』


f:id:rie4771:20210117093416j:image

(ドラマの舞台となるイングランドの田園風景…From Pixabay)

いやー、面白かったなー❗アガサ・クリスティファンはもちろんのこと、英国ミステリファンはすべからく見るべし❗

 

  3話構成のシリーズもので、アガサ・クリスティ(ルース・ブラッドリー)の実人生のエピソードを絡めながら、アガサ自身がポワロ…いやミス・マープルよろしく殺人事件の謎を解いていく…という構成になっています。

 

  第1話は、かの有名な『アガサ謎の失踪事件』。1926年12月に彼女が11日間失踪し、スコットランドヤードあげての大騒動になりましたが、発見されたアガサは記憶喪失とされ、生涯1度も彼女自身がその件について口にすることはありませんでした。当時アガサは夫アーチボルドの不倫に悩んでおり、失踪後、アーチボルドがアガサを殺したのではと疑われ、取り調べを受けるという彼女のミステリさながらの展開になったようです😅この失踪事件はヴァネッサ・レッドグレーヴ主演の映画になっていて、失踪中にアメリカ人記者(ダスティン・ホフマン)と恋に落ちるっていうしっとりした大人のロマンス。あれはあれでステキだったけど、実際の発言やエピソードから想像されるアガサ・クリスティって機知とユーモアに溢れた女性…ってイメージだから、ヲタク的にはこのドラマのほうが断然好み🎵ドラマの冒頭、アガサがアーサー・コナン・ドイル(ホームズの作者)に人生相談をしに行く場面など、英国ミステリファンにはたまりません❤️

 

    第1話では、ある老婦人に頼み込まれ、6年前の未解決殺人事件の解明に乗り出すアガサ。変装して声音を変え(馴染みの郵便局員をまんまと騙して嬉しがるアガサがカワイイ😅)、遺産管理の代理人ウェストマコット(アガサがロマンス小説を書いた時の別名)女史に化けて容疑者たちを無人の大邸宅に集めます。いわゆる彼女お得意の「クローズドサークル」ミステリー設定のはずが、こと実際の事件となるとなかなか上手くいかないのがご愛嬌😅

 

  容疑者たちを集めた大邸宅で実際に殺人事件が起き、スコットランドヤードの警部が乗り込んで来るのですが、彼がまた人生酸いも甘いも噛み分けたイキで大人の紳士、アガサに協力して事件解決に乗り出します。その頃世間はアガサ捜索の大騒動、警部の「推理作家の捜索に五千人警官が動員されたからここに来れるのは僕だけ」とか、「コナン・ドイルが降霊術でクリスティの居場所を探そうとしてる」(コナン・ドイルは晩年心霊写真に傾倒し、霊の存在を証明しようと躍起になった)等々のセリフに思わず吹き出します(笑)

 

  アガサは結局失踪事件後にアーチボルドと離婚、中東に取材旅行に行った折りに知り合った14才年下の考古学者と恋に落ち、再婚します。「なぜそんな若い男性と結婚するのか」と問われたアガサ、「彼は考古学者だから古いものの価値がわかるのよ」と答えたそうですが、ウィットに溢れた切り返し、ヲタクますますアガサ・クリスティのファンになっちゃいました🎵

 

  本シリーズは製作者側が自分勝手に作った妄想?フィクションとのことで、わざわざ「本作はアガサ・クリスティ社とは一切関係ありません」というテロップが入りますが、ストーリー展開といいアガサのチャーミングなキャラといい、イメージアップの要素しかなかったけど…😅

 

  第2話「アガサとイシュタルの呪い」は、アガサ第2の人生の幕開けとなる中東が舞台。若い考古学者くんもご登場のようで、ますます楽しみです❗