オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

国際女性デーに『ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち』を見た件


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  昨日は「国際女性デー」だったんですね(汗)遅まきながら今日知ったのだけれど、偶然にも時を同じくして、1ヶ月前くらいにWOWWOWで録画しておいた『ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち』を見始めたんでした。

……もしかしてヲタク、神ってる?(⬅️自画自賛😅)

 

舞台となるのは1970年代。フェミニズムが大きな盛り上がりを見せ、アメリカでは女性運動家たちの草の根運動により、合衆国憲法に男女平等を書き込む修正条項「ERA」が上院を通過。民主党はもちろん、あのニクソン大統領ですら賛成に傾いていました。そこに待ったをかけたのが、フィリス・シュラフリー。彼女は男女平等を許してしまえば、アメリカの古き良き伝統の担い手である中流家庭の専業主婦たちの地位が大いに脅かされると、激烈な反ERAキャンペーンを張ります。むろん、彼女の主張は中絶反対、同性婚反対、女性の社会進出反対。女性は善き妻、善き母親として家庭にいるべき…と。自分自身戦後すぐ大学教育を受け、裕福な夫と結婚し、大邸宅で6人の子育てをし…と、典型的な「勝ち組」?人生だったため、その規格に外れたマイナー人生なんて考えられない…と言わんばかりに。

 

しかしドラマを見ていると、もともとフィリスはかなりの野心家、防衛学の研究者で政界進出を目指していたことがわかります。彼女はつてを頼ってワシントンの有力な共和党議員を尋ねるのですが、女性であるという一点で、全く相手にしてもらえません。近づいて来るのは、下心で誘いをかけてくる政治家だけ。男女不平等の現実を骨身に染みて感じ、屈辱を感じたのは彼女自身のはずなのに、なぜ反フェミニズム運動に身を投じ、あらゆる手を使って同じ女性であるフェミニストたちの分断を計っていくことになるのか…。

 

  女トランプとも呼ばれ、アメリカ社会の分断を招いたとも言われるフィリス・シュラフリー。演じているのはなんと、ヲタク大ファンのケイト・ブランシェットさまぁぁ~❗😍ケイト自身は、主義主張的にはフィリスと真逆の立場であることは明らかで、普通なら考えられないキャスティングですが、作品の為、問題提起の為にはこういう役も引き受けるんだねぇ。本来なら映画『ビリーブ~未来への大逆転』でフェリシティ・ジョーンズが演じたルース・ギンズバーグ(元アメリ最高裁判事)みたいな役に声がかかりそうだけど。

 

  捨て身の演技は映画「ブルージャスミン」で実証済みだし、ケイトさまみたいな大女優になると、もはや好感度なんてカンケーないもんね(笑)

 

 まっ、モデルになった実在の人物のキャラがいくらいけ好かないと言っても、演じるのがケイトさまだからなぁ。黄金の髪をクラシカルに結い上げ、ローズカラーのスーツに身を包んだ美しすぎる立ち姿、エレガントな立ち振舞い…思わず目を奪われてしまうわ。美しいものは美しいよねぇ…。

 

 これからどういう展開になっていくのか。今日はこれから続きを見る予定なのですが、ドキドキするくらい興奮してるヲタクです。最後まで見終わったらまた、ブログの片隅で感動を叫ぼうと思います😊