オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

湯河原町オンブズマン1周年で、映画『はりぼて』に感動する


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  マブダチが所属している(っつーか、ハッキリ言って代表を務めている😅)神奈川県湯河原町オンブズマンの一周年記念行事、ドキュメンタリー映画『はりぼて』の上映会に行って参りました~😊

 

  2016年に開局した、社員若干70名のローカルテレビ局「チューリップテレビ」の報道番組がある日、「富山市議会のドン」と呼ばれた重鎮の「政務活動費不正受給疑惑」をすっぱ抜いた❗追いつめられた彼は失踪事件を起こした末、辞職に追い込まれるが、ところがどっこい、それは市議会全体を揺るがす、一大不正事件の幕開けに過ぎなかった…。

 

  チューリップテレビ政治記者たち、みんな若い若い😊彼らがジャーナリスト魂をかけて暴いた「保守大国」富山の密室政治と政治の腐敗。それは市政を根底から覆し、辞職議員の半数が詐欺罪で刑事告発され有罪となる前代未聞の事態に発展していきます。忖度ばかりの「自称ジャーナリスト」たちが跋扈する昨今のマスコミの惨状に少々嫌気がさしていたヲタクでありますが、この映画を見て、(いやいや、日本のジャーナリズムも捨てたもんじゃないゾ)と認識を新たにした次第でございます。

 

  当時、取材の最前線にいらした五百旗頭幸男さんが監督編集を務めているのですが、この映画の素晴らしい点は、悪を追及する記者たちと議員の息詰まる攻防戦をスリリングなタッチで描く「政治スリラー」であると同時に、一人一人の議員の内面に焦点を当て、富と権力を一旦手にしたら意地でも手放すまいと悪あがきする人間の浅ましさ、滑稽さを浮き彫りにする、いわば一種の「風刺喜劇」の側面を併せ持つこと。声高に正義を連呼しないところがシャレオツ♥️政務活動費による空出張を記者から突っ込まれ、空とぼける議員の顔と、玄関のタヌキの置物を交互に映してみせる演出をはじめとして、思わず吹き出してしまう場面が随所に。

 

  ユーモラスなテーマ音楽もひじょうに印象的ですが、曲の題名はなんと「はりぼて~愛すべき人間の性(さが)」。これ以上強烈な皮肉はありますまい。しかし映画を見終わった後、ふと感じました。登場する議員たちのように、一度甘い汁を吸う快感を知ってしまったら、もう一度、またもう一度と蟻地獄に落ちていくのも人間の性(さが)、そして(あの長老だってやっているんだ。オレだってちょっとくらい…)と、悪いことと知りつつ長いものに巻かれていくのもまた人間の性(さが)。誘惑の落とし穴は至るところに待ち受けている。だからこそ、その抑止力として、ジャーナリズムの真価が問われる。友人が手弁当で頑張っている市民オンブズマンの存在意義がある。

 

  創立一周年にこの映画を選ぶセンス、「湯河原町オンブズマン」の皆さんに「いいね❗」1000個くらいつけたい気分ですよ(笑)

 

  この政治ドキュメンタリーの名作『はりぼて』。来年1月に「日本映画専門チャンネル」でTV初放映が決まったそうです~🎉✨😆✨🎊

このブログを読んで下さった皆さん、機会がありましたらぜひ♥️