オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

【悲報】間もなく配信停止①〜映画『アンナ・カレーニナ』(2012年)

 
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アンナ・カレーニナ』(2012年/ジョー・ライト監督)が、U-NEXTでは7月一杯で配信停止になってた〜😢契約が終わっちゃうのかな。

せめてもう1度…と思い、2度目の鑑賞。

 

 19世紀末のロシアが舞台。人民は飢えに喘いでいましたが、貴族社会は相変わらずの爛熟ぶり。革命の不穏な足音が聞こえてくるようです。そんな中、政府高官カレーニンジュード・ロウ)の若く美しい妻アンナ・カレーニナキーラ・ナイトレイ)は、モスクワへ向かう道中で騎兵将校のヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と出逢います。一瞬で惹かれ合う2人。(一目会ったその日から…ってヤツですね(^.^;)人妻のたしなみから、その時は激しい感情を押し殺したアンナ。しかし運命のいたずらか、彼女が立ち寄ったモスクワの兄オブロンスキー(マシュー・マクファディン)の家でヴロンスキーと再会してしまいます。しかも彼は、兄嫁の妹キティ(アリシア・ヴィキャンデル)の想い人でした。アンナの人妻としての分別は、ヴロンスキーの求愛の前に脆くも崩れ去ります。その先には破滅しかないとわかっていながら、彼女は生涯初めての激しい恋に身を任せますが……。


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※2人の恋が一気に燃え上る舞踏会のシーン。この上半身を絡ませるような踊り方、ホントにあるのかな❓セクシーでドキドキ。2人を見つめるキティ(アリシア・ヴィキャンデル)の絶望と嫉妬の表情も見もの。

 

 『プライドと偏見』、『つぐない』と、キーラの魅力を銀幕に残し続けてきたジョー・ライトですから、アンナ役のキーラ・ナイトレイの美しさときたら眩しいばかり。不倫に走る人妻役を演じてもそれに染まらない、どこか硬い少女っぽさが残る清廉な雰囲気はキーラならでは。アーロン・テイラー=ジョンソンとのラヴシーンもかな〜り濃厚なんですが(^.^;彼女が華奢なので、全然いやらしくないんですよねぇ。彼女、自らの貧乳にずっと悩んでたらしいけど、アピールポイントだと思うよ。これがスカヨハとかフローレンス・ピューみたいな「ザ・肉感」って感じの女優さんだったら泥沼不倫のリアルが過ぎて、ちょっと引くかも(笑)


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 そしてそして、ヴロンスキー伯爵のアーロン・テイラー=ジョンソンですよ❗この作品までは何しろ『キック・アス』のおバカさんキャラの印象が強かったから、『アンナ・カレーニナ』で、(あ、あれ❗❓こんな綺麗な顔立ちだったの❓)って(笑)。特に、キリアン・マーフィもまっつぁおなブルーアイズに吸い込まれそう😍この作品がきっかけで彼は俳優として花開き、『アベンジャーズ』ワンダの弟クイック・シルバー、『ノクターナル・アニマルズ』(ファッション界のカリスマ、トム・フォードの監督第2作)ゴールデングローブ賞助演男優賞に繋がっていくわけですね。特に、ゲイであることを公表し、監督としても自らの美意識を頑ななまでに追求するトム・フォードのおメガネにかなった…ということは、彼が正真正銘の美青年であることの証しでございます。


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※こ、これよ、これ❗蠱惑のブルーアイズ😍

 

 蒸気機関車で働く人夫の真っ黒に煤けた顔にアンナが言葉を失って立ちすくみ、直後にその人夫は列車に轢かれて死亡するという、何とも不吉なオープニング。それはそのまま、アンナの人生の悲劇的な結末を予見させるものとなっています。原作者のトルストイは、革命間近の帝政ロシアにおける貴族の腐敗と堕落、プロレタリアートの悲惨な状況を描きたかった……とも言われ、また、現代人の我々から見ると、男性側、例えばアンナの兄オブロンスキー(『プライドと偏見』の誠実な青年貴族ダーシー役とは真逆のクズ亭主を演じたマシュー・マクファディン)は浮気を繰り返しても「男の甲斐性」的な見方をされるのに、なぜ女性であるアンナは※「不義密通者」として石もて追われなくてはならないのか……と、やりきれない憤りを感じもします。しかしまあ、そういった小難しいテーマは置いといて、キーラ・ナイトレイアーロン・テイラー=ジョンソンという史上最強の美男美女のラヴロマンスに陶然とし、アカデミー賞衣装デザイン賞受賞、美術賞・撮影賞ノミネートの豪華絢爛な映像美を堪能するだけでもじゅうぶん❗キーラが身に付けたシャネルのダイヤモンドジュエリーは1億8000万円って言われてましたよね。観ているだけで、確実に異世界にワープできますよ(笑)。

※当時の社会では女性には「不貞罪」が適用され、離婚が成立しても正式な再婚はできませんでした。アンナとヴロンスキーもサンクト・ペテルブルグの社交界から締め出され、次第に追い詰められていきます。