オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

コンセプトが世界進出してる〜Number_i in『To Heroes〜To Be 1st Live』

 
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 昨夜の『To Heroes』オーラスアマプラ動画配信、いやはや凄かったっすねぇ……。3時間観終わってなんかヘトヘトになって放心状態の割には夜なかなか寝付けなくて(^_^;)今日は頭回らず仕事にならなかった……。

 

 事務所発足当時から既に「世界展開を視野に入れている」ことを明言している滝沢社長。巷で話題になっている、曲の題名や歌詞を英語にしているところとか、SNS拡散OK、コンサート一部撮影OKなどマーケティングの手法、つまり「HOW」の面でももちろん凄いと思うんだけど、ヲタクはむしろ、彼が打ち出す「WHAT」の部分、コンサートを貫くコンセプトやメッセージ性を大事にしているところが、社長をはじめアーティストたちが既に世界へ一歩を踏み出している証だな、と思いました。ただ単に事務所の顔見世興行で、わちゃわちゃフェス状態のファーストコン……というのではなくて。

 

 「あなたにとってHeroとは?貴方がた一人ひとりが胸に抱く「Hero」に会いに行きましょう!」……という呼びかけから始まった今回のコンサート。世界同時配信もきっと、その延長線にあったのでしょう。ラストにIMP.の佐藤新くんが「皆さんもまたヒーローなんです!ここにいる人たち全員がヒーローなんです!」とめっちゃ爽やかに、高らかに宣言してくれたことで、最後にちゃんとファーストコンのテーマ「全員が主役〜皆Heroになれる」が完結して素晴らしかった。またそれが、DiversityやSelf-Relianceを尊重するという、イマドキの世界の趨勢にもマッチしていたし。

 

 欧米のアーティストは、「自分はこの曲を歌うことで何を社会に訴えたいのか」というメッセージ性を重視しているし、自分の存在が社会にどんな影響を与えるかを常に考えている人が多い。特に米国の場合、自分は民主党支持か保守党支持か、政治的スタンスまで表明しちゃうしね。日本のアーティストでも海外で活躍している人は、作品やパフォーマンスが第一級であることは絶対条件だけど、それに加えて政治や世界情勢、地球の諸問題等に関心を持って、社会参画の意識が高い人が多い印象。故・坂本龍一さんとかYoshikiとかね。

 

 だからそういう意味では、今回のファーストコンで、事務所の慈善活動プロジェクトの一環としての『Be on Your Side』を発表したことはまさにタイムリーでしたね。またね、Number_iの3人が「被災地の為に自分たちが何かできないか」滝沢社長に相談、応援歌の制作を社長から提案され、夜を徹して作詞…って流れがヲタク的には……もうね……たまらんよ。こんな素晴らしい人たちのファンになれたんだ、幸せだなーって。また社長の返答がジワるね。◯◯したら?とか◯◯がいいよ、ではなくて、「チャリティソングならみんなで歌えるね」って……(ToT)経営者としてだけでなく、教育者としても一流のタッキー社長。

 

 歌の趣旨は……

 そばにいて、あなたの手を取り励ますことはできないけど、抱きしめることはできないけど、僕たちの歌を届けることはできる。音楽の力であなたを勇気づけることはできるよ。だからこの世から悲しみが消えるまで、僕たちは歌い続けるんだ。

……というもの。

 

 被災地の人々、ひいては様々な苦しみを抱える世界中の人々への応援ソングであると同時に、「僕たちは、音楽の偉大な力を信じてる。だから僕たちはより良い作品を作り続けて、これから日本だけじゃない、世界中のみんなを元気にしていくんだ!」っていう、Number_iのアーティストとしての宣誓文奏上みたいに聞こえて、胸がアツくなりましたことよ。

 

★おまけ★

 天から三美神が降臨する『FUJI』。本来ならクールにキメる演出なんだろうけど岸くん、嬉しすぎて楽しすぎて思わず笑みが溢れて……。それも邪気のない少年みたいな笑顔で。思わず沼落ちした春の宵闇(笑)